刑事の子 (BOOK WITH YOU)

著者 :
  • 光文社
3.31
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本棚登録 : 500
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927790

作品紹介・あらすじ

中学一年生の八木沢順は、刑事である父・道雄が離婚したため東京の下町に引っ越すことに。開発が進むその町で、優しい家政婦のハナとの三人の生活に慣れたころ、奇妙な噂が流れ込む。近くの家で人殺しがあった、と…。そんな噂とともに、バラバラ殺人事件が実際におきてしまう。町が騒然とする中、順のもとに事件の真犯人を知らせる手紙が届く。刑事の子・順は、友人の慎吾とともに捜査に乗り出す。

感想・レビュー・書評

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  • 作者が1994年に発表した「東京下町殺人景色」を改題した作品。
    20年ほど前の作品なので、時代背景も今とはずいぶん違うが、それほど旧さを感じさせない。
    それでも、むろん携帯もメールもない時代だし、隅田川沿いのウオーターフロントの高層ビルもまだ建設されていない。

    宮部みゆき作品の魅力は、登場人物それぞれのキャラがしっかり立っていることだ。
    中学生の八木沢順、その友達の慎吾、刑事の父親道雄、家政婦のハナ、画家の篠田東吾などなど、顔、体型、性格、雰囲気などがすぐに頭に思い浮かぶ。
    特に、今の時代ではあまり存在しないであろう昔の家政婦の雰囲気を持ったハナさんが良い味を出している。

    バラバラ殺人事件という、当時としてはかなり衝撃的な題材を扱っているにも拘らず、それほど血なまぐさく残虐性を感じないのは、素直な中学生、順と慎吾の行動が少年の冒険活劇的な匂いを感じさせるからか。
    ミステリーのわりには爽やかな読後感を覚える作品だった。

  • まあ安定して読める。ミステリーらしいミステリー。犯人もそこそこ意外性あってでも、そこに至った理由もちょとわかって、どうしようもない道徳観をもったバカもいて、メインキャラたちは好感がもてて、親近感を得るほどにちょっと苦労もしてて。さすがの宮部さんかな。長編が多いからなかなか手がでないんだけど、これはさくっと読めた。家政婦のハナさんがいい味でねー。これほかのシリーズもあるのかな。読みたいな。
    マリエンバードで会ったわね、っていいセリフだな。このセリフを思いついたところからこの物語がはじまったのかとすら思える。きちんとした才能のもとに描かれた作品。というかんじ。さくっと1話ミステリーを求めてる方、オススメ。

  • 宮部みゆきさんの作品で図書館に予約していて届いたら中高生向きの様だった。
    残虐なストーリーに、この作品読む子供達はどのようにとらえてるかハラハラと気になりつつ読了。
    少年犯罪についての話だった。
    それにしても中学一年の八木沢順君が、素直で頭がきれるし、家政婦のハナさんがその上をいくスーパー家政婦さん!実に素敵で楽しめた。

  • さすがの宮部みゆきさん。
    安定の読みやすさ。

    おまけにこの作品は、あまり重くない感じで(テーマは結構重め、少年犯罪だけども・・・)あっという間に読めました。

    メインキャラの中学生1年生の順くんと慎吾くんは良い子だし、なんと言っても家政婦のハナさんがGOOD!なキャラでございます。

  • 個人的にはミステリーとしてはツマラナイという評価。
    さすが宮部みゆきさんなので、読みやすいし、面白いのですが、タイトルと犯人が分かりやすすぎな点もマイナス要素になったかな。
    映像化しやすい構成で、スペシャルドラマとかになりそうな作品でした。

  • 宮部さんと言えば、描写が細かくて、それ故に長編になり、読み始めれば面白いのだが、最近はどうも億劫になってきて手が出なかったところに本作品に遭遇。中学生向き? 比較的、簡単に面白く読めた。こんなのならもっと読みたいな。お手伝いさんのハナさんや、友達の慎吾くんなど、キャラクターも楽しめた。

  • ③/104

  • 息もつかせぬ展開で、ついつい最後まで読んでしまった。

  •  子供たちが賢すぎる(笑) 順は言わずもがな、慎吾もなかなか。まぁ興味と偶然もありますが。大木は甘やかされて育った典型的なズル賢いお受験系坊ちゃんでムカムカする。そして救いようのないクズたち。
     少年犯罪と少年法への揶揄があるのは時代を表した内容で作者らしい特徴ですね。厳罰(or廃止)か人権(&更正)かで現在も続いている問題ではありますが。
     バラバラ殺人ではなく、殺人(+α)と死体損壊(再遺棄)で別々の犯人。と、ほぼ確証の無い状況でたどり着いた道雄の推理力が凄い。

  • 宮部みゆきの初期作品とのこと。確かに初期の作品だろうと思わせる点を多く感じた。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。
1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。
大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。
『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。

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