中国毒

著者 :
  • 光文社
3.58
  • (5)
  • (21)
  • (20)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 105
感想 : 17
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927868

作品紹介・あらすじ

絶対にないと言い切れるか?徐々に明かされる事実から目が離せない!厚生労働省健康局疾病対策課の尾崎裕司が轢き逃げにあい死亡した。その三日後、東京医学大学教授・小野寺康夫の他殺体が自宅で発見される。二人はともに、近頃激増しているクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の特別調査研究班のメンバーだった。CJD問題を追う週刊誌記者・奈村由美子は、二つの事件に強い関心を抱く。一方、警察庁の外事情報部国際テロリズム対策課刑事・間宮貴司は、入国が伝えられるテロリスト・毒龍を追っていた。同じ手口での殺しが続く。一連の事件は、毒龍の仕業なのか?毒龍の背後には、誰がいるのか?目的は?国民の気づかないところで、何かが進行している。CJD大流行の原因はいったい-。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 中国から入ってくる食品。その影響について、思惑を巡らす各省庁。その中でアクションもあり、読み応えがあった。柴田哲孝の作品は全部は読んでないと思うので、読んでみたい。

  • 今後は食品材料の生産地を確認して購入するよ。

  • 2015.07.12
    やはり柴田哲孝の本は面白い。「GEQ」と同じ様に中国を描いた作品といえよう。サリンから現代の中国問題を捉え興味ある内容だった。よく調べてると思う。妻の最期をキャンピングカーで旅する姿勢は我が妻の様に感じられてジンとくる。

  • これも気になる事柄。
    今、中国の食べ物、海外の食べ物が溢れていますが、本当に信用できないので、控えています。
    外食が多いので、無駄な努力かもしれませんが・・・。
    まあ、日本産も怪しいところが多いですが、
    比較的マシですよね。

  • 実際にあったよねぇ、こんな事件・・・
    どこまでがフィクションの部分? 
    食の安全、うちも気を付けています。
    家計に余裕はないから安い方に手が伸びそうに
    なるけど、安さより安全。
    目先の安さに釣られないようにしなくちゃ・・・。

    日本人が危険にさらしておいて、「友好国への配慮」
    って何よ! 配慮するところ違うでしょ。

    「世の中に起こっていることはすべて仕組まれている」
    という文章がどこかにあったんだけど、どこだったかな? 何のため?誰のトクのため? 
    物事を一面だけ見てもわからないけど、繋がってて、
    知らぬは庶民ばかりか・・・。 
    それも不気味。そうやって世の中動かされてるなんて。

    秀子センセー、えぇウソ!そうだったのっ! 
    なになに?いつ?どうして・・・?
    どこに書いてあったの?
    あらぁ私、また読み飛ばしちゃったのかなぁ・・・。

  • 途中からだれた。なぜ、由美子に対してだけ儀式が必要?毒龍のストイックさが一気に腰砕け。

  •  流行する奇病に輸入食品のリスクをからめたサスペンス。典型的な陰謀論ではあるが、フィクションなので素直に楽しめばよい。
     それにしても、思い切ったタイトルだなぁ・・・。
     著者は自然科学系のサスペンスやミステリーを得意とし、多くの優れた作品を残している。もう四半世紀前になるが、『KAPPA』を読んだ衝撃は忘れられない。なにせ、牛久沼を舞台にした河童(!?)による連続猟奇殺人事件だもの・・・。

  • きわめて残念な一冊。話の内容、テーマは実に面白く、虚と実を上手く書き分けている。しかし、登場人物の設定やプロットに深みがない。心理描写が稚拙すぎる。良いテーマだけに興ざめてしまう。星三つであるが、二つ半がいいところだろう。

  • 実在の事件がいろいろ取り上げられているし、統計も事実だろうし・・・どこまでがフィクションなんだ?!とひたすら怖ろしい1冊だった。ラストは少々曖昧な感じで終わってしまうのもやむを得ないかと思うが、毒龍の最期の言葉など、うまく生きていないような気がして少々残念。
    しかし、中国の食品汚染も日本の官僚も心底怖ろしい。読んで良かったと思う1冊。

  • 中国食品汚染と日中関係を小説化、

    テーマは面白いが、内容が未消化、

全17件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田哲孝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×