東京ポロロッカ

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 122
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927875

作品紹介・あらすじ

「多摩川が大逆流する」奇怪な噂に翻弄される人々。改めて見つめ直すのは"家族の絆"。七つのヒューマンストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 最後の章は少しダレた感じがありましたが、連作として面白かったです。こんなことでも、きっかけのひとつになってしまう怖さがあります。

  • ぽろろっかを知らなかった。

  • 東京と神奈川の間を横切る多摩川が、アマゾン川のように大逆流(ポロロッカ)したら・・・。
    波を待つサーファーの戯言からいつの間にか噂話、都市伝説と広がっていった『東京ポロロッカ』の流言に翻弄される多摩川べりに住まう人々の生活を描いた連作短編集だ。
    下町の工場から高級住宅街のお屋敷まで、さまざまな悲喜こもごもが描かれていて、多摩川沿いっていろんな町や暮らしがあるよなぁと思った。

  • 発行のタイミングが悪すぎたのですね。でも、原さんの話はゆるくつながっていて楽しめます。

  • 原さんがこの話を書いた時には、日本が未曾有の大水害になることは予想もできなかったんだろうな。それだけに最初の挿入文が胸に刺さる。この本の出版は相当の覚悟と勇気がいったと思う。多摩川が逆流するポロロッカなる現象が起きるという噂が巷で広まり、それにまつわる悲喜こもごも。田園調布のお屋敷の話は、日本の現状を凝縮したようできゅっとなる。わかってて、それでその決断をするんだもんな。誰かが面白半分で言い出したことが思いもよらない形で広がっていく。噂って尾ひれがついていかにも本当ぽくなるのが怖い。2012/226

  • 原先生の小説はいつも視点が不思議。今回は多摩川大逆流。うわさを信じた人。信じなかった人。翻弄された人。一つの噂に様々に反応をする人々の話しでした。もちろん一気読みです。

  • +++
    町工場の社長さん、田園調布のお手伝いさん、リバーサイドマンションに住むシングルマザー、駆け落ち夫婦…さまざまな人々が暮らす町を今日も滔々と流れる多摩川。南米アマゾン川の「ポロロッカ」のように、その「多摩川が大逆流する」という奇怪な噂が広がっていく。無責任な噂に翻弄され気づかされたのは、人と人が繋がっているということ。いま改めて「家族の絆」を見つめ直す。小さな幸せを描く原宏一が贈る、七つのヒューマンストーリー。
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    第一話 大田区糀谷 居酒屋 河ちゃん/ 第二話 大田区田園調布 東大寺家/ 第三話 大田区下丸子 リバーサイドタワー/ 第四話 川崎市登戸 富士見荘/ 第五話 世田谷区二子玉川 柴口プランニング/ 第六話 調布市小島町 カフェ栞/ 第七話 川崎市川崎町 かわばたハイツ
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    市の図書館サイトの「我市が出てくる本」の中から借りてみた一冊である。
    多摩川が逆流するという噂に惑わされる多摩川流域の人々の様子が、ポロロッカになぞらえるように川を遡るように描かれている。無責任な噂の伝播の仕方も興味深いし、初めは半信半疑どころか、ほとんど笑い話のようにして聞いていた人々が、徐々に「もしや?」と信じる方へ傾いていき、それぞれに行動を起こす様も興味深い。その場その場で暮らす人々が、この傍迷惑な噂によって、いままでとは違ったつながりや生き方を築いていくのが喜ばしくもある一冊である。

  • 多摩川大逆流のはなし

  • 008
    とりあえず原宏一さんの本を見つけると、手に取ってしまう症状が出始めている私ですが、
    最後に手を漬けていたのが、短編2作だったのですが、原宏一さんの醍醐味はやはり長編にあり。
    こちらの「東京ポロロッカ」は、多摩川が大逆流するという噂に翻弄されれた様々な立場の人たちを描いています。
    短編連作形式ですが、それぞれの主人公が、大逆流という噂を聞いた上で、直近に起きている物事を乗り越えている様は、いつもの原節。読後感の良さも変わりません。

  • 「多摩川が大逆流する」
    荒唐無稽な噂話に振り回される人々のお話

    きっかけはポロロッカでも膠着していた生活から一歩ふみだす人たちの姿に励まされます

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