怪談

著者 : 柳広司
  • 光文社 (2011年12月15日発売)
3.29
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  • レビュー :96
  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927936

作品紹介

鮮やかな論理と、その論理から溢れ滲み出す怪異。小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの『怪談』を、柳広司が現代の物語として描き直した異色のミステリー。

怪談の感想・レビュー・書評

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  • 馴染み深いラフカディオ・ハーンの怪談を、柳さんが現代人の心の闇といった方面からアレンジ。 それぞれの素材からどんな新しい話を引き出してくれるのかなぁ、という興味で最後まで読みました。(*^_^*)

    「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼」「鏡と鐘」「耳なし芳一」。

    原作は、もちろん日本に伝わる異形のものたちの怖いお話、なのだけど、柳さんの捉え方は人の心の不思議&黒い思いがメイン。だから、ホラーというよりは推理もの、という色合いの方が強い。

    でも、その中で、どんなに小賢しく策略を巡らして悪事を企んでも、わけのわからないもの、死んだ人の思いなどでどんでん返しをくらう怖ろしさ、という話もいくつかあり、その方が私は好きでした。

    「鐘と鏡」は、原作では女の思いの凝り固まったもの、としての鏡であり、また、その鏡を溶かして作った
    鐘を突き破る者は金銀財宝を授かる、とのことで、今度は人の欲を引き出す存在になってしまっていたのが、柳さんは、マンションのチャイムを本来ならば爽やかな鐘の音にすることによって、招かれざる客の迷惑感を主人公や読者の頭の中にわんわんと鳴り響かせるところが巧みだなぁ、と。しかも、現代の人間に一番怖いもの(それゆえに一番つけ込みやすい弱点ともなるけど)、自らの老いなのではという提示にも頷かせられた。
    ただ、話に鏡を投げ込む流れはかなり強引だったかな・・・。

    一番好きなのは、「ろくろ首」でした。
    最後のひと言で、すっと瞳孔が開くような恐ろしさが味わえたから・・・・。

  • 切れ味鋭い柳広司らしい作品で、面白かった。ハーンの「怪談」が元ネタではあるけれど、かなりミステリー寄り。合理的な解釈とホラー色との兼ね合いがいい塩梅だ。献辞にある通り、ハーンへの敬意が感じられるところも良い。こういうさらっと読めるがひねりのあるものって好きだなあ。

  • 柳広司の新刊ならば読まないと。
    ラフカディオ・ハーンの「怪談」を現代のアレンジ。
    「怪談」だからホラーが本当なんだろうけど、読んだ感触はサスペンスかなぁ。
    もうひと押し欲しかった。

  • こういう感じ、好き。

    小泉八雲の『怪談』の話を下敷きに、現代のミステリーというかホラーというか、とにかく怪しい話を仕立てた短編集。

    ミステリーの魅力の中でも最後の腑に落ちるところより、謎が深まってゾゾッとするところを味わいたい人向け。

  • 怪談をモチーフにしたミステリー短編集。
    最後の最後でホラーテイストを出してくるの好きだなー。面白かった。

  • ぞくりとする怖さではない

  • ■ 1593.
    〈読破期間〉
    2015/6/13~2015/6/19

  • 怪談というタイトルなので、一応ジャンルはホラーにするべきか・・・。
    別に怖くはないし、怪談っぽくもないです。
    なので、あまり怖いものは苦手な私的にはちょうど良かった。
    ラフカディオ・ハーンへのオマージュとの事ですが、舞台は現代だし、普通にライトなホラーミステリーだと思って読んで面白い感じ。
    短編集なので、あっという間に読めてしまいます。

  • ラフカディオ・ハーンの「怪談」を基にした物語6編。

    不思議なことなどないのだよ、じゃないけど、怪異ではないできごとを、あたかもそこに怪異があるかのごとく描く。
    怖かったー
    特に、「耳なし芳一」はオリジナルの話のおどろおどろしさが心の奥底から引っぱり出されてきて、ゾクゾクだった。
    「食人鬼」の、どの生き物を食用とするかは、恣意的に決定されている、という部分は、フムフムと思った。
    いろんな文化的軋轢も、思い込みの産物かも。

  • この作家は初読。ラフカディオハーンを下敷きにしてるらしい。ちゃんと現代に話が置き換えられていて、それでも怖さがしっかりあって面白かった。他のも読んでみたくなった。

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