怪談

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 441
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927936

感想・レビュー・書評

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  • ラフカディオ・ハーンの「怪談」へのオマージュとして、同名作品をモチーフに現代版「怪談」風にまとめた短編集。「雪おんな」「ろくろ首」「むじな」「食人鬼(じきにんき)」「鏡と鐘」「耳なし芳一」の6編収録。
    怪談ぽいのもあるが、どちらかというとミステリという感じ。

    こんな新刊が出たことも全然知らず、図書館で思いがけず見つけて借りたので先入観もなく、それが幸いしたのか非常に楽しめた。
    最近の著者の作品は、ちょっとぱっとしない印象のものが続いたので余計に。
    あっという間に読了し、ちょっとお気に入りです!
    「ろくろ首」が一番よかったかな。

  • 小泉八雲の現代版。

    ぞわぁぁとしました。

  • 小泉八雲の怪談話をモチーフとして現代版に置換した作者お得意のオマージュ連作集。怪談ではあるが、超常現象とかホラーというよりは、人間といういきものがお化けや妖怪に勝るとも劣らない怖いものであるというのが、落ちとなっている。残念ながらベースの八雲の作品の内容を覚えていないので、何処のどの部分が反映されているのかが、個人的には分からないので、オマージュものの楽しみが半減してしまったのは残念。覚えていない自分が悪いのだけれどね。

  • 短編集で2つほどは面白かった。
    なかなかいい感じ。

  • こわわわ。
    「ろくろ首」「耳なし芳一」にゾクゾク。

  • 曖昧な感じが怖い。

  • 最高。見事ですな。

  • 小泉八雲の「怪談」をモチーフにして綴られた短編集。
    表題が「怪談」と付けるくらいならば、もう少し読後のゾクっとするような余韻を残す恐怖感が欲しい。

  • お手軽、簡単、へたをすると安易。
    なんだけど、軽薄さが無い。八雲氏に対する敬意が裏にあるからかな。
    だから面白さがしっかりあると感じました。

    個人的には、雪女とろくろ首が良かった。

    • たまもひさん
      おお、これも「読もうかなどうしようかな」本だったのですが、読んでみることにします。
      柳さんって才走ってるから小手先で書けちゃうんじゃないの...
      おお、これも「読もうかなどうしようかな」本だったのですが、読んでみることにします。
      柳さんって才走ってるから小手先で書けちゃうんじゃないの?なーんて思って腰が引けてたんですよね。八雲の世界をどうとりこんでるんでしょう。楽しみです。
      2012/01/26
    • テイクさん
      そもそも他人のフンドシ的なものだから、警戒してしまう事も当然だと思います。
      当方、小泉八雲氏の怪談は小学生の時に読んだきりなので、比較とか...
      そもそも他人のフンドシ的なものだから、警戒してしまう事も当然だと思います。
      当方、小泉八雲氏の怪談は小学生の時に読んだきりなので、比較とかオーバーラップとか出来ませんでしたが、この本に描かれた怪異な世界は良かったですよ。たまもひさんの指摘する「小手先」が案外良い方に効いてるような気がしました。
      2012/01/26
  • 八雲さんの「怪談」を現代版にアレンジした短編集。
    意外とライトで読みやすいし、それなりに怖さもあり、いいんじゃない。

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著者プロフィール

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作『坊っちゃん』殺人事件』で第十二回朝日新人文学賞受賞。〇八年に刊行した『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。他の著書に『象は忘れない』『風神雷神』『二度読んだ本を三度読む』『太平洋食堂』『アンブレイカブル』などがある。

「2022年 『はじまりの島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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