ブラック・アゲート

著者 :
  • 光文社
3.28
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本棚登録 : 239
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928063

感想・レビュー・書評

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  • amazon のレビューもにもあるけど、せっかくの設定が生かし切れていない感じ。結局、逃避行かよ的な。

    本書の状況下で住民の少ない島に2個小隊も部隊を派遣するのは、ちょっと無理があるのではと。

    なんとなく、弱者を見捨てちゃ駄目ですよ的なメッセージがあるような。

  • メッセージ性が強すぎるのはちょっと好みじゃないけど、それでも最後までノンストップで読ませるのはさすが。この設定ならもっと長くしてもいいかも。

  • No.6とジェノサイドと生存者ゼロとアトミックボックスを足して、容赦のない上田早夕里風味に仕上げた逸品・・・我ながら凄まじい感想だ。期待どおりの着地で、面白かった。一気読み。

    SFの名手が、国内を舞台に書いたパンデミックもの。面白くないわけがない。この作者にしては短い物語の中で、もしかしたら治療まで行き着かないんじゃないかと後半やきもき。船上で小さくなる島を振り返り、きっと治療を受けさせてみせる・・・とか誓われたら消化不良だなあ、と思ってたけど、大丈夫でした。

    蜂は都市に適応しただけ。悪意はない。作中で繰り返し語られるテーマだけど、よくわかるだけに怖い。奇しくもエボラやデングやらが感染拡大している昨今、他人事じゃないんだよな・・・。そういう意味ではホラーテイストな物語でもあるのでした。

  • SFっぽさとあり得そうな感じのバランスが良かった。
    私自身がちょっと深刻な病気の疑いアリの時に読んだから、余計に怖かった。世間的にもエボラやらデングやらが取り沙汰されてるので、とても感情移入できると思う。

  • SFのイメージが強い作者だが、本作は離島脱出モノのサスペンス。
    登場人物ひとりひとりが知的で、その行動や思考に共感を覚える。悪役を単なる悪役で終わらせない描写もよかった。

    現実にありそうなリアルな災厄。
    ちょうどブラックライダーを読んだ後で、同じく人間に寄生する虫が重要キーワードだったのが印象的。
    そう、やっぱり一番怖いのは人間なのです、はい。
    割とあっさりとしてて、読みやすい1冊。

  • なんだか他の短編で見せたような冴えがなく、中だるみしているうえに、こう、、、五月蠅い。パニックを語るのに文章がパニックしていて読むのに疲れるが、先にぎゃあぎゃあ騒がれるので、こちらは冷めてしまう。

  • この手の話は基本的に好き。
    次作に一段と期待しています。
    他の作品も読んでみます。

  • 【図書館本】アゲート蜂という蜂に刺されると発病する奇病蜂症AWS。感染者は蜂の幼虫に寄生されて、脳細胞を犯されてしまう。ASWを他の事に置き換えて読む事も十分に可能であり、またしても作者が社会に投じた一石が伺える。『自分たちがみて見ぬふりしている相手。なるべく接触しないようにしている相手。そういう相手を注意深く観察する人間は、とても少ない。』アゲート蜂は私たちがそう感じながらもみて見ぬふりをしてしまいがちな、差別や偏見や現代の社会問題の代名詞のように感じてならなかった。

  • 寄生蜂のパンデミックが柱となる逃走劇。主人公の娘が寄生されたと分かり、本土に新薬を求めに行くため包囲網を掻い潜り山中を逃走する。ハラハラドキドキで胸が締め付けられる場面もあり。社会が緩やかに崩壊しつつも、まだ在りし日の社会の面影が残っており、変わりつつあるところなのが辛い。人間の尊厳が奪われてゆく。この前まで尊敬できる兄であった者が、暴れ徘徊し家族を疲弊させる。そして虫に身体を食い破られていく恐怖。一家族の逃走劇ながら、寄生蜂により混乱に陥った社会の様相を映し出す。どんなになったって、人は思いやりを忘れないのか。最期のその時まで。

  • 寄生の描写が控えめで一安心(笑)
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/11182381.html

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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