ブラック・アゲート

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 239
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928063

感想・レビュー・書評

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  • アゲート蜂の大量発生による、クライシスノベルのジャンルになるのかな?
    初読みの作家さんだけど、文章自体は読みやすく、話も何となくまとまってはいるのだけれど、主人公が納得した段階で終わってしまい、日本全体はどうなって行くのか、不明瞭なままなのが、ちょっと不満。
    しかも、後半の主人公の名前の誤植。
    もっとも緊張する場面なのに、しっかりして欲しい。

  • 題材と設定はユニークだし、物語半ばまではぐいぐい読ませるのだが…中盤から中だるみ気味になり、最後は実に尻すぼみな結末に終わってしまう。
    この設定なら、いくらでも、もっと衝撃的な展開に持ち込めるし、ついそれを期待してしまった。
    消化不良…

  •  人間に寄生するアゲート蜂という新種の蜂によって、人類が危機に瀕するパニックSF。
     混乱の中で、蜂に寄生された我が子を助けようとする親と、それを追う冷徹な国家組織の隊長、そして人類の敵であるアゲート蜂にすら、それぞれ平等な存在理由があることを明らかにしようとする宗教のような上位視点がストーリーの底辺を流れている。設定はSFなのだが、なぜか説教くさい。
     さらに、社会的弱者の存在や、決められない政治まで描こうとしているので、テーマが発散して何が書きたいのか焦点がぼやけてしまっている。
     また、人類を脅かす新たな種との対立と、人類同士の争いや逃亡劇を描いたエンターテイメント作品としては、どうしても昨年の話題をさらった高野和明著『ジェノサイド』と酷似しているので比較してしまう。スケール感・スピード感で完全に見劣りしてしまっている。

  • 華竜の宮がとても面白かったこともあり、期待値大だったのですが、話は小さくまとまっており、ちょっと残念。
    さらりと読めるので、ひとにお勧めはできるけど、個人的にはもう少し重みが欲しかった。

  • ちょっと小振りなパンデミック。世界的なアゲート蜂の脅威を島からの脱出という小さな話に纏めている。綺麗に収まったけれど、少し物足りない。邦画にするにはいいかも?

  • アゲート蜂という人に寄生する蜂がいるという設定の世界ですが、蜂ではなくウイルス等でのパンデミックになるのが近未来という感じがします。

    確かにあと余命数ヶ月で意識障害があるのなら、やりたい放題しちゃうよね…。

    個人的には上陸してからもう一悶着欲しかった…なんてね。

  • 華竜の宮の存在感と比較すると小粒な作品として印象が残りますが、テンポは良い作品でした。共存と生命と言う共通項は、作品から感じ取れます。佳作ですかね。

  • 華竜の宴よりは面白かった。

  • 2015/2/19
    2012/5/23
    人はきっと、社会という枠の中で死ぬだろう。
    弱いものから順に、押しつぶされる。
    そして最後にすべからく全てのものが絶えはてるだろう。

  • 人間に寄生する蜂が日本で増殖したら…。

    政府の後手後手や、葬式での対処など、シミュレーションとして現実感があって面白かった。危機管理のない政府、パンデミックや在宅介護のことなども考えさせられる。政府中枢の視点ではなく、ある小さな島から拡散を防ぐために敷かれた監視網を抜けて島を脱出する話。そして、普通の男はそうそうスーパーマンのように立ち回る体力はない、ってことが一番の実感…。

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著者プロフィール

兵庫県生まれ。2003年『火星ダーク・バラード』で第4回小松左京賞を受賞し、デビュー。2011年『華竜の宮』で第32回日本SF大賞を受賞。同作は「SFが読みたい! 2011年版」国内篇第1位に選ばれ、『魚舟・獣舟』『リリエンタールの末裔』の各表題作、『華竜の宮』の姉妹編『深紅の碑文』と合わせて《Ocean Chronicleシリーズ》と呼ばれ、読者からの熱い支持を集めている。近著に『妖怪探偵・百目』シリーズ、『薫香のカナピウム』など。

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