夜鳴きめし屋

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著者 : 宇江佐真理
  • 光文社 (2012年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928100

作品紹介

本所五間堀の「鳳来堂」。若主の長五郎が調えた美味い酒と肴、そして親譲りの心意気に惹かれてまた一人、今宵も暖簾をくぐる-。時代小説の第一人者が描く江戸の情けと心ばえ。

夜鳴きめし屋の感想・レビュー・書評

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  • 一晩中あいてる夜泣きめし屋を舞台にした人情劇。

    何となく手に取ったのだが、よい連作だった…

  • 夜から早朝まで、夜の間中開いている「夜鳴きめし屋」。
    その主人、長五郎とお客の人情味あふれる時代小説。
    メインは親子の物語ですね 子供たちの喜ぶ顔が見たくてせっせと料理を工夫する姿が微笑ましい。
    もっとこのシリーズを読みたくなったけど作者の宇江佐さん亡くなられているんですね…残念

  • 夜の間の飯屋を舞台に、店の主人や常連達の人間模様が描かれた連作短編集。
    時代物はあまり慣れていないのだけど、するする読めた。
    時にビターな描き方もするが、作者の眼差しは温かい。
    親子の話には思わず涙した。
    それにしても、出て来るご飯がどれも見事に美味しそう!食べたい!

  • 続編の方がいいのは、珍しい。
    「鰯三昧」が好み。
    「ひょうたん」では、店先で七輪だったのが、息子の代には専業に。
    こっちの方が売れそうという編集者の助言にしたがったら、ほんとに売れたパターンかもしれない。
    省略が少なく、べったりとした記述だけど、人情話としてはまとまっている。

  • 父の遺した古道具屋を、夜通し食事を食べさせる
    夜鳴きめし屋として商売替えして営む長五郎。

    彼にはかつて愛した芸妓みさ吉との間に
    子がいたらしい…。

    大きな出来事が起こるではないですが、
    大人の人情心理劇。

    自分から口にされない愛は、言わせたものなら
    贋と同じ。

    ぎりぎりのところで長五郎を待って待てなかった
    みさ吉と、何を言えばいいかわかっていながら
    ついずるくなる長五郎のやり取りがリアル。

    みさ吉はなかなか姿を見せませんが存在感があります。
    息子の惣助が爽やかで良い青年なのでこのお話はいい
    味が出ていますが、実際なら長五郎とみさ吉は他人で
    終わるところ。

    この三人にとっては息子はまさに子はかすがい。
    実際には案外と難しい世間渡りになりそうですが
    本音をぶつけて幸せになろうとする終わりにほっと
    息を吐いて安堵するのも事実。

    いろんな受け取りようのある作品だと思います。

    それにしても、作者の宇江佐さんが急逝されたのは
    惜しかったですね。時代小説を好きにならせて頂いて
    本当に感謝しています。

    やすらかな眠りにおつきになって
    いらっしゃいますように。

  • 長五郎にちょっとイラつくも、そんな感じだろうなとも。特別派手な事も起こらないが、しみじみと読んでいられた。三人仲良く暮らして欲しいなあ。一応続編だったのね(前作読んだような気はする…)

  • 江戸の本所にある「鳳来堂」は、主の長五郎が一人で切り盛りしている小さな居酒屋だ。
    元々は父が開いた古道具屋だったが、父が亡くなった際、老いた母と食べていくために居酒屋に変えた。
    居酒屋とはいえ、お酒も飲めるし、ご飯も食べられる。
    母が亡くなると、営業時間はどんどん遅くなり、今では営業時間は午後8時から朝まで。
    夜は早く閉めるお店がほとんどの江戸時代、夜型の人、夜のお仕事をしている人にとってはご飯も食べられる鳳来堂はありがたい存在だ。
    誰が呼んだか、夜鳴き蕎麦屋ならぬ「夜鳴きめし屋」。
    友人たちや常連客にも支えられ、昼夜逆転生活をしている長五郎だが、いい年していまだ独身。
    そんな中、芸者になった初恋の女性の現状を聞き…。

    純粋なんだか、優柔不断なんだかわからない長五郎。
    でもいい人。
    たぶん初恋の女性もそんなところが好きで、でもイライラしてたんだろうなあ。

    連作短編集の体裁だから、少しずつ読めてよかった。
    でもラストが少し急ぎすぎな感じがして、もうちょっと余韻にひたっていたかったなあ。


    収録作品:夜鳴きめし屋 五間堀の雨 深川贔屓 鰯三昧 秋の花 鐘が鳴る

  • この時代の庶民の日常がリアルで面白い。もどかしいこの時代のとも現代に通じるとも言える恋愛模様もいいです。

  • AMAZONより…「本所五間堀にある「鳳来堂」。父親の古道具屋を、息子の長五郎が夜鳴きめし屋として再開。朝方まで営業している店には、父親の友人たちや、近くに住む武士、芸者や夜鷹までさまざまな人々がやってくる。その中に、かつて長五郎と恋仲だった芸者のみさ吉がいた……。『ひょうたん』の世界から十数年後、待望の続編登場!」人情短編集でしょうか、結構肌に合った感じ。父親の代のお話しの『ひょうたん』も読んでみたいです♪

  • 少しはまっている宇江佐真理さんの時代小説
    人情味あふれているけど、きれいごとじゃなく
    ちょっと悲しかったり辛かったりしても
    人を見る目のやさしさを感じる

    魔が差したのかもしれない、人は弱い生き物だ。
     いつ、道を踏み外すかわからない。
     長五郎はそれをおしのから教えられたと思っている。

     お前は拙者を思うて小言を言った。
     それを忘れておらぬ。
     人の話を聞く耳を持てば、
     そうそう道を踏み外さぬものだと、
     拙者は学んだ。
    文中の言葉で、逆のことを言っているようだけど
    違うんだよ・・・縁のあった人を大切に思っていて
    そして、謙虚な気持ちなんだなと思うのです

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