よろづ情ノ字 薬種控

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928353

作品紹介・あらすじ

五代将軍・綱吉の世。並外れた薬物の知識と調合の技術を持ち、性にまつわる秘薬・秘具を商う情ノ字は、人を信じない。心を許し合うのは愛犬・鞆絵のみ。しかし、夜鷹のおしゅんには、違った。惹かれた。女に厭きれば捨て、まとわりつけば殺す。毒を盛るなどお手の物。そんな人生を送ってきた情ノ字だが、おしゅん、鞆絵との生活は彼を変えてゆく。一方、身分問わず、性や生きることの気鬱から逃れたい人々は情ノ字の処置を望み…。苛酷な運命に挿入される目映い「まことの情」。充実の時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 情の字に 惚れた

  • 主人公の屈折の方向性は作者の定番内。
    逆にその屈折にはある種の普遍性が含まれるのか、読む側は理解、想像しやすい。
    それは、主人公のゆらぎにも及び、初めてこの作者の作品に触れた時のような鮮烈さはないが、その内面が波及する世界は十分に楽しめた。

  • 薬物と性に関する商いを営む情ノ字を主人公としたお江戸エロ人情噺。犬以外に一切情けを持たない主人公が夜鷹のおしゅんと出会って成長していく物語でもあります。

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著者プロフィール

1955年東京生まれ。89年、『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後、特異な感性で話題作を次々と発表。98年、『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第119回芥川賞、2017年、『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。著書に『笑う山崎』『ブルース』『ワルツ』『弾正星』『ロック・オブ・モーゼス』等多数。

「2018年 『ニードルス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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