塔の下

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928391

作品紹介・あらすじ

元大学准教授の鏑木は、理由あってヤクザの便利屋をしている。錦糸町、タワーが建設され、にわかに活気を帯びる街。燦燦と光が当たるその陰で闇は深まり、悪い奴がますますはびこる。シノギをめぐる抗争、外国マフィアの台頭、戸籍詐欺。トラブルは尽きない。そんな街で、鏑木は今日も仲間のため、裏の世界の入り組んだ闇に立ち向かっていく。

感想・レビュー・書評

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  • 少し暖かくなってきたなぁ♪

    ってな事で五條瑛の「塔の下」

    634なタワーの下で繰り広げられる、ヤクザの白樺に助けられてそれ以来、白樺の下で色々と雑用をこなす鏑木。

    色々なシノギから関わる人々との信頼関係、詐欺、裏切り、闇に消えてく人達。

    「ヤクザと売春婦はこの世界から無くそうなんて、どだい無理な話だな」

    「世界最古の職業だから?」

    業態が変わろうが人間の根底の欲求と私欲は無くならないなっとw

    2015年18冊目

  • なるほど「塔の下」。
    気軽に読むのに丁度いい。でも話の流れは前作のが好きだったかも。続きはもう出ないのだろうか。

  • 「天神のとなり」の続編。スカイツリー建設中から完成までの足元。前作あまり覚えてないけど問題ない。読みやすく面白かった。白樺さんキレやすいなー。ホント血圧が心配です。吉井さんは出来過ぎてるので途中から疑ってたらやはり。京ニの父親も、こうなるだろうなーというラスト。鏑木さんは中途半端な立ち位置だけど、そこを活かしてうまく立ち回ってると思う。救えない人がいるのは仕方がない。温泉休暇は良かったな。その後置いていかれて拗ねてる老人も良い。

  • 前の話をすっかり忘れてしまっていたので、キャラクターがよくわからないまま読んでしまった。
    やくざの、血腥い、暴力的な描写が少ないため、読んでいて「痛い」とは思わないが、その分底知れぬ闇が窺えるような・・・。

  • ヤクザが絡んでいるのに、ゆる~いのは鏑木さんのせいか?
    途中、鏑木さんと桜庭さん(冬に来た依頼人)がごっちゃになってしまった。

  • ヤクザも大変。

  • 元大学准教授の鏑木は、理由あってヤクザの便利屋をしている。錦糸町、タワーが建設され、にわかに活気を帯びる街。燦燦と光が当たるその陰で闇は深まり、悪い奴がますますはびこる。シノギをめぐる抗争、外国マフィアの台頭、戸籍詐欺。トラブルは尽きない。そんな街で、鏑木は今日も仲間のため、裏の世界の入り組んだ闇に立ち向かっていく。

  • 「天神のとなり」の続編。

    行方不明だった京二くんの父親から連絡が入り、鏑木が彼の行方を探しているうちにヤクザのシノギをめぐる抗争も関わっていることに気づく。
    ページ数が比較的少ないわりに、内容は二転三転。最後は切なくて、京二くんが可哀想だったけど、面白かった。タイトルの「塔の下」って何ぞや?と思ってたら、スカイツリーのことだったのね。最後になって漸く気づいた。
    今後もシリーズとして続くかな?京二くんも変わらず出てきてほしい。

  • 「天神のとなり」の続編。男女トラブルで職を失った大学助教授(多分)が、経済ヤクザの子飼いになり、トラブルの調査をしたり巻き込まれたりする。

    五條作品の中ではタッチが軽い。ハードボイルド度も低め。
    章がくっきり分かれているので、読みやすいと思います。
    が、ドラマティック度は低いので、★は3つ。正確には★3.5をつけたい。

    主人公のおっさん鏑木は定職もなく、ヤバイ人種とのお付き合いから抜け出せないどころか深みに嵌っていっている流され人生。

  • 塔(スカイツリー)の下(業平周辺?)の話で連作集です。

    五條瑛作品ですから安定はしているのですが、主人公が淡々としている為主人公のボスが出てくる意外は感情の起伏があまり無いか?

    タイトルを変えてまだ続くか?

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著者プロフィール

大学時代は安全保障問題を専攻。大学卒業後、防衛庁に就職し、調査専門職として勤務。退職後、フリーライターを経て1999年に北朝鮮問題を題材とした『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞。

「2018年 『焦土の鷲 イエロー・イーグル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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