ハピネス

著者 :
  • 光文社
3.42
  • (55)
  • (267)
  • (343)
  • (48)
  • (11)
本棚登録 : 1795
レビュー : 289
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928698

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ママ友の世界ってスゴイんだなあ、と子供のいない私は単純に思ってしまう。まあ、ママ友に限らずどういうグループに於いてもこういうピラミッドって形成されるんだけど。それにしても、普通結婚するときには離婚歴があるとか別れた配偶者の元に子供がいるとかそういうことってちゃんと言うもんじゃないのかな。言わなかったが為に責められても、それは自業自得じゃないのかな。

  • 14/12/27

    おもしろくて読みやすかった。
    でも結末、特に美雨ママはこれでいいのかな、、なかんじでしっくりこない。
    すべては、

    P374-
    仲良く生きていくのって、何て難しいんだろう。

    てことですね。

  • 有紗、花奈、いぶママ、美雨ママ、芽玖ママ、真恋ママ

  • タワマンの妻達の、小説ではあるけどリアリティ溢れる生態が面白くてさらっと読了。

  • 14/11/20

    高層マンションに住むママ友たちのお話。
    主人公が他力本願で自分の非は認めないくせに、自信はなくてオドオドしていてかなりイライラしてしまった。
    ママ友って見栄の張り合いでめんどくさいなぁ、桐野夏生にしてはスッキリした話だったな。

  • 桐野さんは読みやすくて続きが気になって一気に読んでしまいました。が正直終わった後は、で?って感じ^^;でも他人のママ友話なんて所詮そんなものだからうまいな〜と思う。私も子育てしているので、ところどころの描写や子供への罪悪感などはあるある!って感じで楽しめました^_^主人公よりも周りの人たちのが魅力的。ご主人が帰ってきてからはなんかあっけなかったな…

  • タワーマンションに住むママ達と住んでいないママ達の交流に、花奈ママと美雨ママがその話の中に入りきれていない。
    花奈ママの有沙、美雨ママの洋子にはそれぞれ秘密があり、
    その他のママ達はその二人をタワーマンション西棟グループとは一線置いていた。

    とまあ、ママ友のお話。
    花奈ママの有紗の秘密とは、夫がアメリカ赴任から帰国せず、離婚したいというメールが半年前に来た事。そしてそんなになったいきさつとは、有紗には実は10歳の子供が居たから。
    美雨ママの秘密は、ママ友のいぶママのご主人と付き合っているという事。
    そんな状況がからみあって、最後にはいぶママといぶパパが別居状態になってしまう。
    セレブで見栄を張っていたいぶママの化けの皮が剥がれるのだった。

    桐野夏生の小説だから、もっとどろどろとして、読んだのを後悔するような内容のものかと思っていたけど最後は有紗よかったね。というハッピーエンドっぽくなっていった。最初は旦那がだらしないイメージだったのだけれど、アメリカから帰って来た描写には全くダメダメさがなかった。だから有沙ももう一度一からやり直そうと思ったのかな。

    幸せだと感じられる生活っていいなぁ~。

  • 独りよがりの被害妄想突っ走り系のアリサにあまり共感できず。別れた息子に勝手に会いに行くとかもナシでしょうー。

  • ママ友の世界

  • バベルの塔の下に
    本書はタワーマンションに住む母親の姿を描く。
    新しく建てられるマンションは皆揃いも揃ってのっぽなものばかり。
    20階、30階が当たり前の姿になってきている。
    地上から離れて高く高く上へとそびえ立つそれは、どこか旧約聖書のバベルの塔のようだ。
    どの棟(塔?)の何階か、賃貸か分譲か、で、文字通り階層が構成され、そしてそれは完全に固定化されたように見える。
    しかしその虚栄心で作られた塔に住む者は、いつか本当の自分と向き合う時がやってくる......

    子供を産んだ時から、○○ちゃんママとなってしまう女性たち。
    有紗は「かなちゃんママ」として生きる。
    アメリカに行ってしまったまま、帰って来ない夫。
    彼からは離婚を迫られている。
    賃貸で、しかもランクの下がる棟に住む有紗はコンプレックスの塊だ。
    ママ友会をしきる美人でお金持ちですてきないぶママに、下町で育った気っ風のいい美雨ママに、それぞれ羨望をいだいている。
    その憧れに自分を近づけようとするが、その憧れの自分は本当に自分が幸せになれる自分なのだろうか?

    過去と向き合い清算し、現在と向き合い現状を改善する。
    それはとても難しいことだ。
    様々なエピソードの中で、心に残るのは、幼い頃にはなれてしまった自分の息子との対面だ。
    近寄っていって抱きしめることもできただろう。
    それが母親として当然だ、と思う価値観もあるだろう。
    しかし、涙の対面をあえて選ばないことに有紗の母親としての強さを感じる。
    DV(ドメバと言う言葉は初めてきいて、それには強い違和感があった)元夫が現在の妻の前ではよき夫であるということはうまく行き過ぎな気もしたが、既にできている家族を壊さないようにするという選択に心を動かされた。

    私たちがいるランクは明日もあさっても同じとは限らない。
    幸せそうに見える家族が必ずしもそうではないし、やりなおすきっかけはどこにでもある。
    地に足の着いた生活......それが一番幸せに近い所にある気がしてならない。

全289件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞を受賞。2015年、紫綬褒章を受章した。近著に』『奴隷小説』『抱く女』『バラカ』など。

「2016年 『猿の見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桐野夏生の作品

ツイートする