- 本 ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928827
感想・レビュー・書評
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舞台は「グランドマンション一番館」…賃貸マンションで、そこに住まう人々はかなり個性的…独居老人、元公務員、IT関連で在宅ワークしている若者…管理人もまた何を考えているのかわからない初老の老人など…。ご近所トラブルからストーカー問題、ネグレクト、詐欺や孤独死、果ては認知症を含む介護や年金などの問題など…次から次へと様々なことが起きる…。
折原一先生の作品、好きなんですよねぇ…。今回ラストも、えっ?ってそうなっちゃう??って、思わせてくれました!!ただ、どうかなぁ…これだけ盛りだくさんだとちょっと息つく間がないというか…でも面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
グランドマンションの住民たちに纏わる短編集。
なるほどそういうことかと納得できる叙述トリックでしっかりと落としてくれる。
サクッと読めるのに読み応えがあって面白い。 -
これぞ折原一の真骨頂といった作品でした。
個性豊かなマンション住人たちが織りなす、8つのショートストーリーで構成されていて、どれも奇想天外な結末を迎える、叙述トリックミステリーです。
「叙述トリックだから」と割り切れば、現実味の無さも、いわゆる本格ミステリーのそれよりは楽しめます。
年齢や時系列、場面の繋がりの錯誤を狙ったトリックがあり、毎回、意外な結末で「やられた!」と思わされます。
各ストーリーが個々に完結する形式のため、後半の方は、ある程度、オチを予想できるようになり、楽しめると思います。
叙述トリックは、映像作品ではできない面白さがありますが、最後の方は若干、食傷気味になるかもしれません。 -
グランドマンション一番館の住人達が巻き起こす
事件、事件、事件、事件・・・・を、詰め込み、詰め込み、詰め込み、詰め込み
これは・・これは事件の博覧会や!!
小中学生の頃に感じた
推理小説を読むときだったり
手品を見るときだったりの
「ワクワク感」
を思い出させてくれる作品
アクの強い登場人物にビックリ仰天の人間関係
立て続けに起きる事件は濃密異種格闘技
しかも内容は、軽いスナック感覚のお気軽ブラックユーモアミステリー
いろいろなタイプのトリックにも出会えます
非常に狭い空間と絡み合う住人たちの結びつき
コンパクトな舞台でパズルのように組み合わされるお話の数々は目の前で行われている演劇のよう
臨場感たっぷり
大好き!! この作品!!
こんなマンションには住みたくなーい!! -
連なった短編集でとても読みやすかった!
叙述トリックってことを踏まえて読み進めるのこんなに楽しいとは。どこに伏線が?この視点はもしかして?とか考えながら・予想しながら面白かったです!
1話目からしっかり衝撃。どの話も予想しながら読みましたが、全く当たらず…
あまり刺激がなくて退屈だなと思ってた話も、最終話やエピローグを読んだらがらっと印象が変わったり。読み進めれば読み進めるほど満足度が上がりました。
とにかく文章が読みやすく、どんでん返しがあった後の説明もわかりやすく、誤解のないように丁寧に書かれていたので作者さんに置いていかれることなく読み切ることができました。ここが1番嬉しかったところ。
折原さんの他の作品も読んでみたい!
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どれも想像外の結末でしたが、話によって辻褄が合ってるのか理解するのが難しかったです。
それにしても殺陣、虐待、詐欺、放火など、呪われたマンションだな… -
久々読んだ折原作品。ちょっと短編ぽいのかなと思ったけど、ちゃんと?繋がってる。時の流れや、人物を読み解くのが難しかった(難しいというよりわからない)あーそういうことか、ってなりながら読んでいくのは、推理小説的な面白さもあり、世にも奇妙な物語的な面白さもありとなかなかに秀逸な作品だと思った。
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マンションの住人達で繋がっていく連作短編集。に住む人達で話がつながっていく。最初の方の展開から入り込んだけれど、結果的にはそんなに驚愕するって感じでもなかった。
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この作者のお話は、全編に漂う不穏な空気、伏線、途中何度も、読み止まる、あれ?と思考が停止する。
違和感を感じる方が多いけど、また手に取ってしまう。
著者プロフィール
折原一の作品





