- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334928896
感想・レビュー・書評
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身に覚えのありすぎる「――また買ってしまった。」という呟きから始まる6篇の短編集。
どれも妖しく、または怪しく書物の中へ誘ってくれる。
時代がかった幻想怪奇の世界ではあるけれど、ネット検索やネットオークションが出てくるのがイマドキで、このギャップもいい味を醸している。
6篇のなかでは、大昔の少年誌連載を書いた「こちらX探偵局/怪人幽鬼博士の巻」が一番好き。
結末が他のお話にくらべて悲劇的ではないので。
カバーや扉の色合い、サイズ感、本文のフォントまで含めたすべての装丁が世界観にぴったりで、素晴らしい。絵は怖いけど。
帯の「猫だって化けるのだ。/読まれることなく忘れられた書物が、化けないわけがない。」という惹句も好き。
残念だったのは最終話。
内容が残念なのではなくて、最終話だけ書き下ろしだともっと効果的だったのになと。惜しいッ!
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すっかりレビューUPしているものと思っていたら下書きフォルダに入れっぱなしでした。
ブク友さまのレビューを見て、気付いた次第(汗)追いかけてUP♪ -
小説家の人物が主人公の短編でしたが、全体的に怖いと言うより不思議な感じだったが最後に急に現実的な感じになったことで怖さを感じました。
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全員同じ、小説家の主人公かと思いきや、全員別人、しかも既に殺されていて、殺したのは小説を書いた本人で、古本屋の店主!びっくりの仕掛けだった。精神病院のパンフレット、企画段階で中止になった映画の資料、前後編の大河ロマン小説(しかも読む人の歴史が綴られている)、自作のチープな推理小説集に、少年漫画雑誌など、出てくる古書は様々。短編そのものの面白さはそれなりだけど、最後の表題作でまんまと持って行かれた。一種メタ的というか、最後の話を読んでいる内に現実と小説の区別が曖昧になった。古本とそれに纏わる話かと思わせておいて、そういうことね…。これは最後まで読むべき本だ。'16,4,10 図書館
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商店街にぽつんとあるような個人経営の古書店は、思わず足を踏み入れたくなる不思議な空間です。そんな古書店で手に入れた本に魅入られ、取り込まれる「私」たちの短編集。
どの話も、じわじわと異空間に迷い込んでいく感じが恐ろしい。装丁や挿絵と相俟ってレトロな雰囲気が好き。古本屋で背表紙を眺めてるときのわくわく感や、店を出た後の「また買ってしまった」にすごく共感を覚える。古書店に置いてある古い書物の中にはこの本に出てくるような魔力がある本がまぎれてても不思議じゃない気もする。
お気に入りは「帝都脳病院入院案内」
なんとなくタイトルとか装丁に惹かれて図書館で手に取ったのですが、わたしもこの本に魅入られたということだろうか。精々暗闇と背後には注意しようと思います。
コメントありがとう~!
いやいや、こちらのほうこそ最近たくさん教えてもらってばかりで
感謝してます...
コメントありがとう~!
いやいや、こちらのほうこそ最近たくさん教えてもらってばかりで
感謝してます♪ありがとうね(*´▽`*)
あ、そうそう!恒川さんの本、私の利用する館だけ貸し出し中だった!
複数館に蔵書があって、他の館は全部空いてるのに~(´・ω・`)
はっ、お話がずれてる(笑)
最後、私もあれでいいと思ったよ。怖かったけど(^^;)
巻末の初出をチェックしたときに「最終話まで連載なのかぁ。書下ろしだと、
もっと「今」読んでいる自分に重なりそうで怖いのに~」って思ったんだよ。
単行本でまとめて初読の分には効果はあんまりないのかもしれないけど・・・
追っかけUPしたら、まきちゃんと仲良くレビューが並ぶかな♪と思って
UPしたんだけど、考えてみたら読了日順に並ぶんだった・・・orz
ぶあつい本に立ち向かってる?
まきちゃん、スランプって言ってからでも厚い本や重い本を
読んでるから...
ぶあつい本に立ち向かってる?
まきちゃん、スランプって言ってからでも厚い本や重い本を
読んでるからすごいなぁ。
「蛍の森」は新刊情報出たときに気になったんだけど、私は「ムリかも(T_T)」って
パスしたんだ。
まきちゃんのレビュー読んで、ああやっぱり重そうだな・・・って。
お疲れさまでしたーm(__)m
あ、この本のレビューページ確かめたら、並んでたよ!
ブクログはレビュー投稿順に並ぶんだね。忘れてた(^^;)
読メは本の感想ページだと、読了日順に並ぶからすっかりこちらもそうだと
思ってたよ~!お騒がせしました(^^ゞ
ぶたれるのは私のほうだわーーー(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
ということで、狙い通り(?)仲良くレビューが並びました( *´艸`)うれしい♪