優しい死神の飼い方

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 367
レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929145

感想・レビュー・書評

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  • 亡くなられた方々の魂を『我が主様』のところに導く
    仕事をしていた死神が
    地縛霊になりそうな魂を救うべく
    ゴールデンレトリバーの体を借りて地上に降り
    あるホスピスで奮闘するお話。

    思いっきり、振り回されました。
    死期が間近に迫っている人々の、
    心温まる物語だけじゃなく、
    ミステリーあり、ハラハラドキドキあり、笑いあり、
    そして号泣あり…。

    久しぶりに半分ぐらいを一気読みしてしまい、
    明け方近くまで読んじゃいました。
    どうなるのか気になって、途中で止められませんでした…。

    人間より情感豊かな死神『レオ』の目線から
    ホスピスにいる色々な過去をひきずる患者さんから
    自分の生を全うするためには、
    未練を少なくするためにはどうしたらよいのかが
    読者の私に投げかけられます。

    知念実希人さん、初めて読みました。
    現役のお医者様なんですね。
    生命にかかわる職業の方の死生観。
    限りがあるということを、すぐ忘れてしまうので
    読み直しながら、心に留めて生活したいと思いました。

    やっぱり『我が主様』はお見通しだなぁと
    納得する一冊です。

    レオと一緒で…
    『しゅうくりいむ』が食べたい!それも今すぐ!!

  • 泣いた…。ボロボロ泣いた…。
    舞台は、ホスピス。
    そのうえ地縛霊だ、強盗殺人だ、と怖いことがたくさん。
    なのに、これほど温かい涙があふれ、優しい気持ちにさせてもらえるとは…。

    ゴールデンレトリーバーの身体に宿らされた、死神(?)である「私」。
    名前を「レオ」とつけてもらう。
    この世との未練を断ち切り、「我が主様」の元へ送るお手伝いをする役目。

    ”しゅうくりいむ”
    そう聞くだけで、レオくんのしっぽはぶんぶん。
    高貴な存在である「私」なのに、
    どうしてもワンちゃんの本能がでてしまう。
    その仕草と、心の声のギャップがたまらない。
    しっぽは嘘をつけないものね。

    そして「我が主様」に召された魂のその後を訊ねるレオくん。
    その瞬間、しっぽが……あぁ。

    「 あ り が と う ま た ね レ オ 」
    きっとまた会えるね。

    レオくんは教えてくれた。
    命あるものすべて、いつかは終わりがくる。
    そこから目をそらさず、限りある時を精一杯に生きるんだ。
    そして、その時を悔いなく笑って迎えられるようにね。

    早速買ってきた”しゅうくりいむ”
    いま一度、物語の余韻に浸りながらいただきます。

    • 杜のうさこさん
      chiru1104さん、こんばんは~♪

      やはりそうだったんですね!
      アイコンが同じなので、もしかしたら?と思って。
      間違いじゃな...
      chiru1104さん、こんばんは~♪

      やはりそうだったんですね!
      アイコンが同じなので、もしかしたら?と思って。
      間違いじゃなくて良かった~。
      またお会いできて嬉しいです!

      もちろん覚えてますよ~。
      よく同じ本を同じ頃に!でしたよね。(#^^#)
      最近タイムラインでお会いしないなぁと思って遊びに行こうと思ったら、本棚が無くなっていて…。
      どうされたのかな?って、心配していました。
      そっか、スランプだったんですね…。
      私たち本好きにとって、それは本当につらいですよね。

      そうですよ。お互いのんびり行きましょう♪
      本は逃げないですもん。^^
      こちらこそ、よろしくお願いします(*^-^*)

      あ、忘れるところでした(笑)。
      この本、とても良かったですよ!
      またゆっくり読んでみて下さいね~。
      2016/11/15
    • chiru1104さん
      ある日突然全く読めなくなって…目では文字を追いかけてるんですけど心が全くついてこなくて…でも読みたいんです!でも読めないんです(笑)
      今ま...
      ある日突然全く読めなくなって…目では文字を追いかけてるんですけど心が全くついてこなくて…でも読みたいんです!でも読めないんです(笑)
      今まで何度か何を読んでも面白くない^^;て時期を越えた事はあったんですが、こんなに好きな読書を読みたいのに負担に感じる事って今まであったかな?…しんどくて一度本の全てから離れよう!と思いました。
      自然と心が本を欲するまで待とう!と。

      ありがとうございます!
      はい、のんびりいきます(*^^*)
      いつかまたうさこさんと同じ時期に同じ本を読めるくらい復活出来る事を祈って(*^^*)

      この本、是非読んでみたいです!
      急がず、焦らず(^_^;)
      2016/11/15
    • 杜のうさこさん
      chiruさん、こんばんは~♪

      私もchiruさんって呼ばせてくださいね(*^-^*)

      あぁ、そういう感じ、わかります。
      私...
      chiruさん、こんばんは~♪

      私もchiruさんって呼ばせてくださいね(*^-^*)

      あぁ、そういう感じ、わかります。
      私の場合は、頭の中が他のことでいっぱいで、文字を追いかけても一行も入って来なくて、
      それでも本を読んでいたくて…。
      そうしていれば、現実から逃げられるような気がして…。
      でも、たとえ頭に入ってこなくても、そばにないと不安で、
      これって完全な活字中毒ですよね(笑)

      色々ありますよね。
      お互い焦らず、ゆっくりと行きたいですね(*^-^*)
      2016/11/16
  • いやぁ、贅沢な本を読ませてもらった。読み終えた今、心が綺麗になった気がする。

    死神が上司の命令で犬の姿を借り、あるホスピスに行くことに。寒さで凍え死にそうになっているところをホスピスの院長の娘である菜穂に助けられる。菜穂が勤めるホスピスの患者達が現世に未練を残したまま亡くならないよう、その未練を断ち切る仕事をすることになる。
    レオと名付けられた死神は、各章でそれぞれの未練の原因を探るべく名探偵振りを発揮して謎解きをしていく。各章にはそれぞれの仕掛けが施されていて、それが全て繋がっている。
    謎解き自体も面白いのだが、菜穂とレオの関係がなんとも微笑ましい。
    ホスピスが舞台になっているので、悲しい別れはあるのだが、読後感は幸せな気持ちに包まれる。素晴らしい本に出会えたことに感謝。

    • 杜のうさこさん
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!嬉しいです^^
      今日はこちらにお返事させてください。

      まずはじめに、謝ら...
      ひとしさん、こんばんは~♪
      コメントありがとうございます!嬉しいです^^
      今日はこちらにお返事させてください。

      まずはじめに、謝らなくては…です。
      数日前にもコメントして下さってたんですね。
      ここしばらくネットから離れていたので、お知らせに気が付きませんでした。
      お返事が遅くなってしまって申し訳ありません<(_ _)>。

      ミニチュアシュナウザー、可愛いですよね!!
      私、耳の垂れたワンちゃんが好きなんですよ♡
      5分くらい抱き合ってる?いやいや本当はもっと?な~んて(笑)
      うちに帰ったときのお出迎え、うれしいですよね~♪
      ワンちゃんって、全身全霊で喜んでくれるじゃないですか!
      仕事の疲れも吹き飛びますよね。

      私も中学生の頃から10数年、愛犬と暮してました。
      テリア系のミックスだったんですが、ゴールデンにも似ていて、それはもう可愛くて可愛くて…
      お別れのときの辛さはもう……


      この本、本当に良かったですよね。
      私も心が洗われたような気がしました。
      レオくんと言えば「しゅうくりいむ」カワイイ♪

      それと、私の感想の☆5つをメモしてくださっているとのこと。
      ありがとうございます!
      でも、感情に流されやすいのと、好みがかなり偏っているので、がっかりさせてしまうかもです。
      お覚悟を(笑)

      毎日暑い日が続きますが、夏バテされませんように。
      では、また(*^-^*)
      2018/07/17
    • ひとしさん
      杜のうさこさんこんにちは!長い長いコメントありがとうございます!
      わんこは可愛い分、離れ離れになるときは悲しくてどうしようもないですよね。...
      杜のうさこさんこんにちは!長い長いコメントありがとうございます!
      わんこは可愛い分、離れ離れになるときは悲しくてどうしようもないですよね。
      それに、レオじゃないけれど、人間の言葉を本当に理解して、そして自分の気持ちをしっかりと伝えてくるんですよね!
      ウチのはおしっこシートでおしっこをすると、必ず『かちこい(賢い)』のおやつをあげるんですね。だから、こっちが気づかないでおしっこをしてる時なんか、そこから絶対に離れないで凄いアピールをしてくるんですよ(笑)たまに意地悪して気づかないフリとかするんですけど(笑)

      さてさて、返事が遅いと心配されたようですが、お気になさらずに(^^♪
      お気遣いありがとうございます!
      それと、レビューががっかりさせちゃうって心配もご無用ですよ(^_-)-☆
      2018/07/18
  •  死ぬ時に「未練」を持ってしまい、「地縛霊」として消滅してしまう「霊」を救うために、左遷されて『ごおるでんれとりばあ』の肉体に宿った高貴な霊が主人公。
     本人は高貴な霊と言っているが、普通は「死神」と呼ばれる存在で、死んだ霊を「我が主様」の元へ届けるのが仕事。
     雪の中で凍死しそうな死神が宿った犬を親切な菜穂が見つけ、自分の勤務するホスピスで飼ってくれる。
     そしてそこには、「未練」を抱えた4人の患者が入院していた。
     その一人一人の「未練」を解決していくなかで、様々な謎が明らかになり、最後の結末は悲しいけど、全部の恨みを解決出来て、とってもすっきり気分良くなりました。
    「死に神」シリーズ他にもあるみたいなのでそちらも読んでみたいです。

  • ホスピスが舞台の心温まるミステリー。ゴールデンレトリバーの身体に舞い降りた死神が主人公。犬視点の死神の言動が愛嬌があり、微笑ましい。
    「死」が近い場所で、それぞれの登場人物の過去や想いはずっしり重いけれども、ふわっと温かく包まれる読後感。
    ミステリーあり、サスペンスあり、ファンタジーあり、素敵な読書時間でした。

  • 著者は優れた物語の紡ぎ手とは今は言えないと私は思います。
    謎解きが苦手な私にも前半である程度筋が見えてしまいました。
    でも最後の最後に、現役の内科医でもある著者の想いが込められていて、読後感が温かいです。レオ風に言うと「悪くはない」。

    将来の期待を込めて☆3つ。

  • ブラッドラインが面白かったので
    期待が大きすぎたのか、私にはちょっと荒唐無稽さが気になって物語に入り込めませんでした。
    ただ、心がほんわかするお話であることは確かです。

  • (No.14-3) ミステリです。

    『私の仕事は死んだ人間の魂を「我が主様」の元へと案内すること。人間は我々を死神と呼ぶ。
    たまに強い未練のため死後地上にとどまり自縛霊になる魂がいる。以前から頭を(実際には頭など無いが)悩ましていた私は、彼らが生きているうちから接触して未練を無くし自縛霊化を防ぐという案を、上司に進言。
    上司は「それなら君にその役目を任せよう」。私は絶句したが・・・・。

    人間が見れば「ごおるでんれとりばあ」の雄の姿で雪混じりの風の中にいた私を救ってくれた娘。
    娘「菜穂」が連れて行ってくれたのは、「丘の上病院」という名のホスピスだった。菜穂はそこの看護師。
    「レオ」と名付けられそこで飼われることになった私は、早速仕事を開始する。
    自縛霊予備軍の患者たちを、未練から解き放つのだ。』

    普通の犬ではありえない能力を持つ「死神」レオなんですが、元々なのかそれとも犬の姿に影響されているのか、思考・行動が犬っぽい。犬種はゴールデンなんだもの、読んでると抱きしめたり撫でたりしたくなっちゃいます。

    元々は大きなお屋敷なんだけど、いわく付き物件を改装した病院。登場人物たちは、実はこの屋敷に関係する人ばかり。
    死期が間近に迫った今、後悔や悔しさを抱えて心は乱れているのです。
    人間と思考にかなりズレがあるレオは、夢の中に入り込んで、時に強引に、ばっさりと、悩みの元を解決?していきます。

    最後はどたばた気味ですが、どうやっても救われない魂のこととか、病院の問題解決とか、全部奇麗にまとまっていました。
    読み終わって表紙を眺めると、感慨深いです。

    素敵な物語でした。

  • 死神・・・というと「ミュージック!」と叫びそうな気がする私・・・w
    どんなもんかな~?と思いましたが、ははーんナルホド・・・こうきましたか。
    王道といえばそうですが、最期まで、わくわくと楽しめました♪

  • 前半は、もうすぐ死を迎える者たちの未練を解消する心温まる短編集かと思いました。後半に進むにつれ、一つ一つの話に繋がりが出てきてやがて大きな事件へと移っていく過程にハラハラさせられました。前作とはまたガラっと雰囲気の違う作品で面白かったです。

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プロフィール

知念 実希人(ちねん みきと)
1978年、沖縄県生まれ。医師。2011年、第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビュー。その他の作品に『螺旋の手術室』(『ブラッドライン』改題作)、『優しい死神の飼い方』(死神シリーズ)、『天久鷹央の推理カルテ』シリーズなどがある。

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