優しい死神の飼い方

著者 :
  • 光文社
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感想 : 115
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929145

感想・レビュー・書評

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  • 仕事終わりの帰り道、高台にある市の大きなゴミ処理場の高い煙突から黒い煙が立ち昇っていました
    煙は風にながされて青く澄んだ空に溶けていきました
    空を見上げ人間が生きるって地球を汚すことなんだなぁって改めて思いました

    そしてせめてゴミの分別くらいはちゃんとやろう!なんて思いました
    それにしても最近は分け方が複雑になってますよね
    特にプラスチックごみ、自分の住む地域では白トレーに色付きトレー、包装プラだったっけかな
    昔は全部燃えるごみでした
    それこそペットボトルも出始めのころは燃えるごみでだしちゃってましたよね
    今考えると恐ろしいことですが過ぎたことは取り返しがつきませんのでこれからはしっかりと徹底したいものです
    地球に『優しいプラごみの出し方』

    さて『優しい死神の飼い方』です

    最初はちょっとありがちかな?って思ったんですがクライマックスはけっこうドキドキしましたしオチもちょっと面白かったです
    それに自分はレオのキャラクター好きです
    プロローグとエピローグの対比も良かったです

    (前段のどうでもいい話しのが圧倒的にながいて!)

  • 一言で言うと
    医療+ミステリー+ハートフルファンタジー=知念実希人
    作者でないと書けない作品だと思います。

    好き、嫌いのわかれる作品だと思いますが、自分は面白かったです。読み終わってホッコリします。

  • 設定、はちゃめちゃです。
    展開、はちゃめちゃです。
    結末、はちゃめちゃです。

    でも、私はこの1冊は名作だと思います。
    はちゃめちゃなのに、違和感なく読めて、途中ほっこりして、安心のエンディング。
    主人公がレトリバーだから、多少の強引な展開でも許せる気がします。
    続編も読みたくなります(次は猫らしいね)。

  • 亡くなられた方々の魂を『我が主様』のところに導く
    仕事をしていた死神が
    地縛霊になりそうな魂を救うべく
    ゴールデンレトリバーの体を借りて地上に降り
    あるホスピスで奮闘するお話。

    思いっきり、振り回されました。
    死期が間近に迫っている人々の、
    心温まる物語だけじゃなく、
    ミステリーあり、ハラハラドキドキあり、笑いあり、
    そして号泣あり…。

    久しぶりに半分ぐらいを一気読みしてしまい、
    明け方近くまで読んじゃいました。
    どうなるのか気になって、途中で止められませんでした…。

    人間より情感豊かな死神『レオ』の目線から
    ホスピスにいる色々な過去をひきずる患者さんから
    自分の生を全うするためには、
    未練を少なくするためにはどうしたらよいのかが
    読者の私に投げかけられます。

    知念実希人さん、初めて読みました。
    現役のお医者様なんですね。
    生命にかかわる職業の方の死生観。
    限りがあるということを、すぐ忘れてしまうので
    読み直しながら、心に留めて生活したいと思いました。

    やっぱり『我が主様』はお見通しだなぁと
    納得する一冊です。

    レオと一緒で…
    『しゅうくりいむ』が食べたい!それも今すぐ!!

  • しゅうくりいむ好きのレオが良いです。犬なのに、高尚な霊的存在であの口調、良いです。
    最後泣けました。

  • 泣いた…。ボロボロ泣いた…。
    舞台は、ホスピス。
    そのうえ地縛霊だ、強盗殺人だ、と怖いことがたくさん。
    なのに、これほど温かい涙があふれ、優しい気持ちにさせてもらえるとは…。

    ゴールデンレトリーバーの身体に宿らされた、死神(?)である「私」。
    名前を「レオ」とつけてもらう。
    この世との未練を断ち切り、「我が主様」の元へ送るお手伝いをする役目。

    ”しゅうくりいむ”
    そう聞くだけで、レオくんのしっぽはぶんぶん。
    高貴な存在である「私」なのに、
    どうしてもワンちゃんの本能がでてしまう。
    その仕草と、心の声のギャップがたまらない。
    しっぽは嘘をつけないものね。

    そして「我が主様」に召された魂のその後を訊ねるレオくん。
    その瞬間、しっぽが……あぁ。

    「 あ り が と う ま た ね レ オ 」
    きっとまた会えるね。

    レオくんは教えてくれた。
    命あるものすべて、いつかは終わりがくる。
    そこから目をそらさず、限りある時を精一杯に生きるんだ。
    そして、その時を悔いなく笑って迎えられるようにね。

    早速買ってきた”しゅうくりいむ”
    いま一度、物語の余韻に浸りながらいただきます。

    • 杜のうさこさん
      chiru1104さん、こんばんは~♪

      やはりそうだったんですね!
      アイコンが同じなので、もしかしたら?と思って。
      間違いじゃな...
      chiru1104さん、こんばんは~♪

      やはりそうだったんですね!
      アイコンが同じなので、もしかしたら?と思って。
      間違いじゃなくて良かった~。
      またお会いできて嬉しいです!

      もちろん覚えてますよ~。
      よく同じ本を同じ頃に!でしたよね。(#^^#)
      最近タイムラインでお会いしないなぁと思って遊びに行こうと思ったら、本棚が無くなっていて…。
      どうされたのかな?って、心配していました。
      そっか、スランプだったんですね…。
      私たち本好きにとって、それは本当につらいですよね。

      そうですよ。お互いのんびり行きましょう♪
      本は逃げないですもん。^^
      こちらこそ、よろしくお願いします(*^-^*)

      あ、忘れるところでした(笑)。
      この本、とても良かったですよ!
      またゆっくり読んでみて下さいね~。
      2016/11/15
    • 杜のうさこさん
      chiruさん、こんばんは~♪

      私もchiruさんって呼ばせてくださいね(*^-^*)

      あぁ、そういう感じ、わかります。
      私...
      chiruさん、こんばんは~♪

      私もchiruさんって呼ばせてくださいね(*^-^*)

      あぁ、そういう感じ、わかります。
      私の場合は、頭の中が他のことでいっぱいで、文字を追いかけても一行も入って来なくて、
      それでも本を読んでいたくて…。
      そうしていれば、現実から逃げられるような気がして…。
      でも、たとえ頭に入ってこなくても、そばにないと不安で、
      これって完全な活字中毒ですよね(笑)

      色々ありますよね。
      お互い焦らず、ゆっくりと行きたいですね(*^-^*)
      2016/11/16
  • ラストが今までの説明みたいになったのが少し残念に感じました。
    それ以外はほっこりとして良かったですね。
    続編が有れば読みたいですね。

  • 数年前に読んだが、今回このシリーズ続編の『黒猫の小夜曲』を読んだので再読する。
    以前読んだときはあまり良い印象ではなく、ストーリーにもう一捻り欲しい気がした。再読してみて起承転結は比較的分かりやすい。悪者達がダイヤを奪いに来る行はやや動機付けが強引だったのでその点は残念であった。
    しかし、人が死に対してどのように向き合い、日々をどう過ごしていく事が必要なのかを時折ユーモアを交えながら伝え、エピローグではレオの言葉でしっかりとその事が語られている。最初に読んだ時より読了感が良いものになったのは確かである

  • 久しぶりの読書。
    タイトルが気になって読んでみました。一つ一つの話が最後に繋がっていて、読み終わるとホッコリした気持ちに。そんなわけ…と思うような突拍子もない展開も少しあるけど、それが知念実希人さんの本の面白さなのかなあと感じました。

  • 死神シリーズ1作目。
    地縛霊化を防ぐために、腐臭がする死期が迫った人の未練を取り除こうとする死神犬のレオ。
    舞台となっているのは、お屋敷を改造したホスピス。
    昔このお屋敷に住んでいた人と繫がりのあった人が、ホスピスの患者になっているというのは、偶然にしても出来すぎなんだけど…それをまぁいいかと思わせてくれる面白さ。
    ファンタジー要素強めで、哀しみの中にも温かさがあるところがいい。

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著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃 レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。

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