迫りくる自分

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 183
レビュー : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929275

感想・レビュー・書評

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  • 世の中には自分と似た人が3人いる。あなたは、自分とそっくりな人を見かけたらどうしますか。総武線を併走する電車で自分と瓜二つの人物を見かけた本田理司は、奇妙な感覚にとらわれる。後日、偶然再会した二人、驚きつつも話が弾むのだった。しかし、それは理司が事件に巻き込まれる逃走劇の始まりでもあった。含みのある登場人物達、はたして自分は本当にやっていないのか。戦力外捜査官のようなコミカルさなし、ノンストップサスペンスです。

  • 併走した電車の車内に、自分にそっくりの男を見た理司。
    ある日、バーでその男と再会する。
    その日から、理司は、見られている様な、自分を付けている目を感じるようになった。

    前半はゾクゾクするような、不気味な恐怖を感じながら読みました。
    後半になっての逃亡劇は、これってどう終わるの?と先が気になってページをめくる手をとめられなかったです。

    自分にそっくりな人、会いたくないな~。

    あとがきを読んで、著者に興味を持ちました。
    確かに、今、読書酔いからは覚めた感じ。
    あとがき効果ですね。

  • 自分とそっくりな人の存在。
    船橋のバーで偶然、本田は自分とそっくりな次藤という男と会った。

    次藤の企みによって、本田は同僚の婦人強姦致傷事件の犯人として追われる身となる。

    無実の罪を着せられ、ひたすらに警察から逃げる本田。
    部下の朴さんと本田の兄だけが、彼を救う鍵を探していた。

    本田の携帯に登録されている兄の番号を次藤によってすり替えられていることに
    偶然気づいたこと。
    過去に、2人は近い場所にいたことと、次藤が抱く本田への恨み。

    最後に主人公に対してどんでん返しが来るのかと思ったら、意外とハッピーエンド(?)で終わった。
    ずいぶんとうまくいきすぎているようにも思うけど、まあ小説だしね。

    めでたしめでたしで終わってホッとした

  • 一気に読んでしまった。
    読み出したら止まらなかった。
    オチというか、理由はすぐにピンと来ていたし、ある程度先が読める展開ではあったが、それでもワクワクしてゾクゾクした。
    自分と同じ顔の人間には、やっぱり会いたくないな。
    鏡見るだけでいい。

  • 動物モノのアンソロジーで初読みした似鳥くん、何気ない日常を切り取っただけの話だったのだがそのシャープな目の付け所wと展開がなかなか面白かったのでお手並み拝見と長篇にチャレンジしてみた。
    切迫感を持続したままに一気に読ませる疾走感はやはりこの人の持ち味で読み応えはあるのだが肝心の設定やオチの付け方がちょっと強引で稚拙さも目立ってしまったのは残念。
    それと間違っても一般ピーポーがヤクザに拳銃突きつけるなんて真似をさせちゃいけない、「ゴールデンスランバー」が名作である所以は青柳のチキンっぷりが共感を呼ぶことに他ならないのだから

  • +++
    顔も声も自分と瓜二つ。人間性は最低。この出会いは、何をもたらすのか。船橋から東京に戻る総武線快速。本田理司は、併走していた各駅停車の車窓に、自分と同じ顔をした男を見つける。血縁ではなく、服装も髪型も違うのに、まるで鏡を見ているようだった。やがて、二人は偶然再会し、その夜を契機として、世にも不条理な逃走劇が幕を開ける―。
    +++

    自分と瓜二つの人物に出会った途端、平凡な日常のあちこちにひずみが出始める。そしてとうとう婦女暴行容疑で警察に追われることになる。本田理司は、あの自分とそっくりな男にはめられたと察したが、警察がそれを信じるとは思えずに、逃げ続ける。その過酷さは、身に覚えのない罪で負われる理不尽さゆえに、いや増し、読みながらうんざりもするのであるが、幸運に恵まれ、不運にも苛まれて、なんとかラストにもつれ込むのである。両親が亡くなったときに世話になった叔父夫妻への感謝や、兄や会社の後輩・朴さんへの信頼があったからこそ生き延びられたとも言える気がする。自分から逃げ、自分を追いつめるようで、厭な気分ではあるが、愉しめる一冊だった。

  • タイトルから、ホラーかと思ったらサスペンスだった。ある日自分にそっくりな人物が現れて、事件に巻き込まれる。途中辛いわーと思いながらも一気読み。ラストはわりとハッピーで…私はよかったです。朴さんがいいキャラしている。

  • ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎著)のハッピーエンドバージョン。トリックにはひねりもなく、淡々と物語が進んでいく。結末はそんなにリアルじゃない。ちょっと上手くいきすぎてる。。。

  • 本質的に、不安を煽ってきたり人間の悪意を見せられる感じの作品は好きではないのだけど、このあとがきがあるならいいや、とも思う。さすが「あとがきの魔術師」。

  • 怖かった…自分とそっくりな人には会いたくないなぁ。
    朴さんいてくれて良かった。
    やっぱり道を踏み外すかどうかはまわりの愛に気付けるかの紙一重なのかもしれません。

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著者プロフィール

似鳥 鶏(にたどり けい)
1981年生まれ、千葉県出身の小説家・推理作家。男性。千葉大学教育学部卒業。北海道大学法科大学院在学中の2006年、『理由(わけ)あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、2007年に同作品で小説家デビュー。
2012年の『戦力外捜査官』が代表作。本作はシリーズ化し、武井咲主演でドラマ化された。

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