代理処罰

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  • 光文社 (2014年2月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (340ページ) / ISBN・EAN: 9784334929305

みんなの感想まとめ

代理処罰というテーマが織り込まれたミステリー小説は、複雑な人間関係と心情を背景に、誘拐事件を通じて展開されます。主人公は日系ブラジル人と結婚し、妻の交通事故をきっかけにブラジルへ帰国。その後、娘が誘拐...

感想・レビュー・書評

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  • 恥ずかしながら,代理処罰という言葉をこの本で初めて知りました。ブラジルという国についても、サンバ・カーニバルに命を賭けてること以外に具体的なイメージを持っていませんでした。反省。
    ミステリーなので、これ以上内容には触れませんが、少しずつ明かされていく事柄に沿って犯人に辿り着く過程を存分に楽しめました‼︎ よく、最後のどんでん返しまで犯人が全く分からない小説がありますが、「その事実が明かされないんじゃ、分かるわけないよ〜」とモヤモヤすることも多いです。その点、この小説ではすごく上手にヒントが散らしてあって、いいタイミングで謎解きできました。

  • ━━━━━━今まさに同じような事件が起こっている。
    日本人の女性の変死に関わっているのではないかと思われる日系ブラジル人が中国に逃げた事件がまさにそれだ。
    ようやく居所がわかり、簡単に日本に引き渡されるのかと思いきや、日本には死刑制度があるので、ブラジルに引き渡されるかもしれないらしい。
    そうなると、日本の警察がこの女性を逮捕するのはもはや不可能。
    何とも理不尽な気がする。

    もちろん、この小説で事件を犯した母親は、あくまで交通事故であり、ここまで悪質ではないのだけれど。

    交通事故を起こして人を殺してしまった母親が罪を逃れるために母国に帰り、その後その娘の誘拐事件が起こる。
    誘拐事件は何故起こったのか?
    誘拐犯の目的は何なのか?
    そして、終盤、真実が明らかにされる。
    誘拐事件はその家族の複雑な心情ゆえに起こったものなのだが、「代理処罰」というものをその裏側のテーマとし、ストーリー展開もハラハラドキドキ感があり、読読者をひきつける。

    第17回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作ということだが、新人としては、まずまずの文章でよくまとまっている。
    次作にも期待したい。

  • 10月-12。3.0点。
    日系ブラジル人と結婚し、子ども二人の主人公。
    妻は死亡事故を起こし、ブラジルへ帰国。今度は娘が誘拐される。犯人の条件は、身代金と、金を妻が運ぶこと。

    デビュー作。荒削りだけどサクサク読める。
    主人公の推理を、もう少し具体的に描写して欲しかった。
    次作に期待。

  • 初読み作家。2013年日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作品。
    岡田はブラジルで知り合ったエレナと結婚し、2人子供をもうける。しかし、エレナは1年前にひき逃げ事件を起こし、単身ブラジルへ逃げてしまい、連絡が取れない状況が続いていた。そんな中、娘が誘拐され、犯人からエレナに身代金を持ってこさせろとの要求が・・・
    刻々とめまぐるしく変わる展開は面白かった。しかしながらその基となる、娘が誘拐されたときに自宅を離れるか?という疑問を解決するほどの理由が見つからなかった。

  • あちこちで文章表現や心理描写に気になるところはあったが、ストーリーは気になり最後まで一気に読めた。ただ、他の著作を読むかと言われると、微妙かな。

  • 2022.4.7-508

  • 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作ということで手に取った本。最愛の娘が誘拐され、身代金の受け渡しや国指定されたのは、ひき逃げ死亡事故を起こし母国ブラジルに逃亡した妻だった…。すっきりしないし落ち着いて読めない。設定に無理があってストーリーがばたつく。

  • 結末が、良かった(^^)

  • 2014/11 途中でストーリーがわかってしまう。2時間ドラマの脚本といった感じです。小説としては微妙。

  • 日本ミステリー文学大賞新人賞(2013/17回)

  • 途中で先が読めてしまったけど、それでも十分楽しめた。

  • 家族のために命を懸ける父。
    なんとなく結末がわかります。
    でも、場面場面はドキドキして読みました。
    しかしよくできた御嬢さんで・・・。

  •  面白くて一気に読めました。

     Wikipediaより。”代理処罰とは、ある国で犯罪を犯した容疑者が母国または第三国へ逃げ込み、犯罪を行った国の捜査機関の捜査権が及ばない場合に、当該国に対して捜査及び裁判を行うことを要請する制度。”
     タイトル通り、作中には母国に逃げた容疑者が出てきますが、実は別の意味も含まれています。

     ひき逃げ事故を起こしてブラジルに逃亡し、1年経っても連絡を寄越さない妻を、主人公・岡田はまだ信じています。犠牲者の遺族には謝罪さえ許されず、警察にもマークされ、周囲の目も厳しいなか、怒りと哀しみを感じつつも妻を信じる岡田は、強い人間なのでしょう。
     ただ彼は、針のむしろにいるのは他の家族も同様で、彼らが自分のような強さを持っているわけではないということに、気づかなかった。それが新たな事件を引き起こしてしまいます。
     岡田の妻への愛情には共感が持てる一方で、子供への向き合い方にはずっと違和感を感じていたので、最後はこれでいいんだろうなと思えました。

  • 岡田亨はブラジルへ赴任中、ブラジル人女性と結婚し
    長女悠子と長男聡をもうけるごく普通の家族
    そんな家族を不幸が襲う


    それは日本に帰ってきてから妻エレナが起こした
    交通事故がすべての始まりとなる。



    エレナは事故後、家族に何も言わずブラジルへ
    帰国してしまい家族との連絡を一切断ってしまう


    岡田は母親に子供たちを預け単身赴任し
    週末だけ子供たちの元に戻る生活
    行き場の無い怒りと悲しみの中、やっと築いた生活が
    再び揺るがされる。


    最愛の娘悠子が誘拐されてしまうのだ
    犯人の要求は身代金2千万と身代金を
    母親に持って来させろというもの

    犯人の狙いは罪も償わず母国に逃げ帰った
    エレナへの復讐なのか



    岡田はまず金策に走る。相手は聡の心臓移植手術の時に
    費用を援助してくれた橋本
    そして次にエレナを日本に連れ戻す為
    ブラジルに向かう。



    エレナに会えた岡田だったがエレナと一緒に
    帰国できなくなる不可解な事件が起こる

    岡田は父親として娘を無事救出することができるのか


    次から次に岡田を窮地へ追い込む事態が起き
    緊迫した状態なんですがゆったりとした展開に緊張感が
    薄れ少々物足りなさを感じました。

    しかし娘との絆を取り戻そうともがく
    父親としての岡田の心情はとても伝わってくるものが
    ありその辺は良かったです。



    ちなみに代理処罰とは
    ある国で犯罪を犯した容疑者が母国または第三国へ
    逃げ込み、犯罪を行った国の捜査機関の捜査権が及ばない
    場合に当該国に対して捜査及び裁判を行うことを要請する制度



    重々しい題名にしては作中でこの制度の適用が
    腑に落ちない点も多々あり
    違う題名がよかったのでは・・と思わずにいられない。

  • 妻のひき逃げ事件と娘の誘拐事件にまつわるお話。
    ストーリーも練りこまれていてそれなりにハラハラもするんだけど、なぜか入り込めない。なぜだろう。ちょっとありえない展開だからか?誘拐事件の理由があまりに??なのはちょっといただけない。時間つぶしには良かった。

  • 第17回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。第3回から応募し続けて今回見事に受賞したそうですが、その執念が結実した傑作で見事に騙されました。これからが楽しみな新人の登場です。

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著者プロフィール

1961年、 千葉県生まれ。東北大学理学部卒業、東京工業大学大学院修了。国際宇宙ステーション利用業務に従事。2013年、『代理処罰』で第17回日
本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。
著書に、無戸籍者の苦悩を描いた『貌なし』、国際宇宙ステーションでの国際テロを描いた『天穹のテロリズム』、死刑制度に翻弄される者の
悲哀を描いた『死刑狂騒曲』など。

「2022年 『ここでは誰もが嘘をつく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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