波風

  • 光文社 (2014年7月17日発売)
3.61
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784334929565

みんなの感想まとめ

家族や友情をテーマにした短編集は、各短編が深い世界観を持ち、ページ数以上の奥行きを感じさせます。特に「鬼灯」や「月夜のディナー」といった作品は、感情を揺さぶるラストが印象的で、読者に強い感動をもたらし...

感想・レビュー・書評

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  • 現在出版中の藤岡作品はこの短編集でコンプリート。
    どの短編もページ数以上の世界観に加えて奥行があり短編といえど侮るべからず、です。
    今までは未読の作品がストックされてたのですが一旦これで藤岡作品は読み納めとなります。
    今から9月発売予定の新作が待ち遠しいです。

  • 短編6つ、どれも良き作品でした_φ(・_・

    なかでも「鬼灯」「月夜のディナー」が飛び抜けて良かった〜♪

    鬼灯のラスト…サインする所でウルッときて…
    月夜のラストでダァ〜(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)


    この二作で☆4です!

    • 土瓶さん
      みんみんさん、こんばんは〜^^
      読むの早っ!
      「月夜のディナー」
      ラストの一言。
      ズルいよ~~~!
      ま、まあ、私の涙腺は鋼ですからね。崩壊は...
      みんみんさん、こんばんは〜^^
      読むの早っ!
      「月夜のディナー」
      ラストの一言。
      ズルいよ~~~!
      ま、まあ、私の涙腺は鋼ですからね。崩壊はまぬがれましたが。
      2023/01/12
    • みんみんさん
      あのセリフはヤバかったわ笑

      鬼灯もあの右手でペン握って…て考えたらもうダメ。゚(゚´Д`゚)゚。
      あのセリフはヤバかったわ笑

      鬼灯もあの右手でペン握って…て考えたらもうダメ。゚(゚´Д`゚)゚。
      2023/01/12
  • 感想
    家族や友人の話、家族には何処か影があるが、その中に小さな幸せがある。そんなことを読みながら感じた。


    あらすじ
    短編集。最初は恩師の看護師が亡くなり、昔の彼氏である医師に会いに沖縄に行く話。

    2話目は、手術中の母親を待つ娘たちが、自殺で夫に先立たれた母親と再婚した男との出会いを聞く話。

    3話目は、母親の代わりに自分たちを育ててくれた父親の妹のおばさんとの思い出。

    4話目、晃平とテンは幼馴染みでバッテリーを組んで長い。甲子園を目前にしてエースのテンが事故で右肘から先を失う。晃平はその後、ピッチャーに転向して努力し、ドラフトにかかる。晃平はテンの代わりとなって彼の夢を叶えていく。

    5話目、着付け教室で出会った老人男性。

    6話目、介護ホームで寿命を終えようとする女性が会いたい一人息子は、実は女装していた話。

    7話目、地方病院での医療不正と離婚してそこで目的もなく働く看護師の話。

  • 藤岡陽子さんの作品はこれで10冊目。短編集は初めて読みましたが、6編どれも読後感は良かったです。

    特に好きなお話は『月夜のディナー』。生みの親より育ての親を大切に思う姉弟。ラストのシーンに涙腺崩壊。

    そして『テンの手』は甲子園も狙える天才投手テンの右手を奪った悲しい事故。テンとバッテリーを組んでいた幼なじみの晃平が掴んだドラフト指名。そんな2人を襲った暴風雪のアクシデントに神様は非情だと思ってしまいました。年に1回雪が降るかどうかの地域に住んでいるので、雪の恐ろしさを小説を通して実感した感じです。

    女性ばかりの着付け教室に通って来た老人男性の『結い言』はこんな素敵な老夫婦がいらっしゃるのか…と羨ましくもあり、教室のお仲間たちも良い人たちでこういう出会いも素敵だな…と思いました。

    他の3編も人生に迷っている人たちが登場しますが、明るい兆しが見えて来るラストに救われました。

  • 藤岡陽子さん、わりと初期の短編集。
    女性目線の物語だけでなく、さまざまな物語で、理屈ではない喜びや悲しみが染み込んでくる。

    中でも、「テンの手」が良かった。

    「運だけだとか思ってんのなら、行くの、やめろよ。……運のなかったやつの前でそういうこと言うな」

    才能だけでも、努力だけでも、あるいは運だけでもない。
    他人に比べて目立つことだけが、成功でもない。
    今のところ「金の角もつ子供たち」が藤岡さん著作のマイベストなんだけれど、つまり子供や若者が真摯に生きる物語に弱いのかしら。

  • 出会いやきっかけによって人生は変わったり変えたりできるのですね!
    どんな時もへこんでないで前を向くことがよいきっかけになりそうです。
    月夜のディナーよかったです

  • 短編7つの中で、一番長い「テンの手」が良いお話だった。

  • 藤岡さんドハマり中5冊目。短編集で月夜のディナー、結い言、真昼の月がよかった。ありきたりの言葉だけど、愛は世界を救うよね。

  • どの短編も
    吸い込まれ、
    最後に心に綺麗な
    石が残るような、
    素晴らしい短編集!

    2025年2月再読。

    なーんで、こんな素晴らしい小説の内容を、言葉を忘れてたかなあー。
    読み返しながら、
    自分の流し読み具合がよーくわかった。

    それぞれ
    違ったシチュエーションの短編で
    全て秀逸。
    ホロリ、ジーン、ホッ。
    中でも「テンの手」は
    感動したなあ。真の友情って、こういうことなんだろうな、と。

    どの短編も主人公の気持ちが
    なんとなくわかる。
    人として共通の感情だったり、苦労だったりするから、かな?
    自分とは全く違う環境の登場人物なのに
    没入できてしまうのは、
    藤岡マジックなのかな?

    1度目よりも再読の今回の方が
    心に刺さったなあー。

  • どれも好き!
    テンの手が、一番好き❤️

  • いつ、どのタイミングで読みたい本リストに入れたのか全く覚えてないのだけど、全く未知だった作家さん。で、これがスゲー本だった。唸らせる泣かせる心ジワジワ響かせる短編集。早くも今年ベスト候補、少なくとも上半期の五指には入ってくるだろう傑作。

    人間だれしも1回は死ぬ、ってことは思ってる以上に、親しい人との死別ってのは、かなり身近なことである。ただ、その死別には百人百様の思い入れやドラマがあって、そのドラマ部分を上手く切り取って料理してやると小説になる。

    こういうと簡単そうだが、デリケートなメンタル部分に無神経に手を突っ込むとどうなるか…上手く切り取ったり上手く料理するのが、とてつもなくやっかいなのが「親しい人との死別」の特徴でもある。

    この短編集に収録されている7編には、いずれも「親しい人との死別」というテーマが含有されている。その含ませ方の配慮に溢れていること。そしてデリケート部分に手を突っ込まれたにもかかわらず、その仕上げの心地よいこと。

    読んですぐガツンときたのが「月夜のディナー」、読み終わってしばらくしてジンジン効いてきたのが「鬼灯」…。その他の5編もデリケートなメンタルを掴んで離さない仕上がり。藤岡陽子か、またしても要注意な作家さんに出会ってしもた。

  • 命の話、7編の短編集

    「今までまっとうに生きてきたけれど、
    ここらでひとつくらいルール違反をしてもいいんじゃないかな」

    というのは《波風》の中だけど、
    不倫してる時点で十分に波風立たせてますけど。。。
    と思うのは私の基準なのか。

    私のそういうところは、
    作品の幅も深さも小さくしてしまっているなぁ。
    仕方ない、これが私だ。

    でも、どのの作品も、その立場の人の、
    その時の息づかいが聞こえてきそうだった。
    お気に入りは《月夜のディナー》と《結い言》
    とてもいい1冊でした。

  • どの短編も決して明るい話ではないけれど終わりに少し光が見えてるのが、まだ救いが感じられてよかった。

  • 大学病院で看護師として働く美樹が同僚にお願いして昔付き合っていた男性が住む沖縄まで一緒に行ってもらう。なにもかもリセットして新しい人生をスタートさせた。まっすぐ前を向いて自分の信念をもって生きる。がんばれ!

  • お初の作家さん どの作品も良かったので、今度は長編を読んでみたい

  • 月夜のディナーが、わたし的には、最高点!
    最後の1行でなかせてくれる。凄技?

  • 感動しかない短編集。どの話もステキで、手元に置いて、いつでもなんどでも読み返したい。

  • 7つの短編からなる本。
    藤岡さんの小説はこれで3本目かな。これもよかった。どれも、人が人を想う気持ちに溢れている。

    「波風」
     加藤朋子の元に前の同僚美樹が訪ねてくる。亡くなった師長の遺言を果たすために。

    「鬼灯(ほおずき)」
     娘から見ると、“冴えない男”と再婚した母。でも、その義父と母との出逢い、また、義父の生い立ちを聞くと、”冴えない男”ではない。人を想う心に溢れている。

    「月のディナー」
    母親が再婚し、再婚相手との間に子どもが生まれてから、居場所をなくした裕輔と姉。母の家を出て、叔母の家で暮らすことになる。その裕輔が一結婚式前日に、叔母と姉を豪華なディナーショーに招待。
     ラスト、おばさんに裕輔「ありがとう。ぼくの・・・・・・お母さん」という下りに、泣いた。

    「テンの手」
    北海道の天才野球少年「テン」。その試合に勝てば、弱小校と言われた自分たちが甲子園に行ける、というその試合に、テンは来なかった。自己で右腕の肘から下を喪ってしまう。それでも、彼は腐らずに生きた。その姿が本当に男前。

    「結い元(ゆいごん)」
    女性ばかりが通う着付け教室に86歳の男性が通ってくる。初めは戸惑う講師や周り。でも、その人柄に魅せられていく。その男性と共に学んだのはほんの10日間。でも、彼のお葬式には、着付け教室の仲間が集まってくる。

    「真昼の月」
    介護施設で働くアイドルオタクの青年の話。

    「デンジソウ」
    離婚して田舎の病院で働く奈緒は、離婚後、思考を止めなければ生きていけなくなった。そんな彼女が看護助手の先輩四方さん、新聞記者の森川さんを通して、立ち直っていく。映像化されたなら、小説では描かれなかったけど、尚人森川さんは結ばれるんだろうな。

  • この本を何で知ったのだったか、でも読んでよかったと思えた。

    やや出来すぎな話が多いようにも思うが本人の経歴にもあるように主に医療現場や介護の実態に鋭く取材していて引き込まれた。

    月夜のディナーがやはり泣ける。ミスドで読んでてホロリときてしまい少し恥ずかしかった。

  • 号泣必死というような書評につられて読んでみた。泣きはしなかったが、「家族」に関する心に沁みるようなストーリーが多い短編集だった。普通というか典型的というか、マジョリティの家族から何かが欠けている人たちが多く登場する。その意味では、家族小説なのかもしれない。その欠損がほかのもので埋め合わされたり、されなかったり。テーマとしてはありがちなのかもしれないが、作中人物の考えや描写が繊細で、ていねいに描いているという印象を受けた。万人向きではないかもしれないが、これを好きになる人は多いように思う。

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著者プロフィール

藤岡 陽子(ふじおか ようこ)
1971年、京都市生まれの小説家。同志社大学文学部卒業後、報知新聞社にスポーツ記者としての勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後に塾講師や法律事務所勤務をしつつ、大阪文学学校に通い、小説を書き始める。この時期、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師資格も取得している。
2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。看護学校を舞台にした代表作、『いつまでも白い羽根』は2018年にテレビドラマ化された。

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