- Amazon.co.jp ・本 (504ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334929725
感想・レビュー・書評
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グチャグチャ、ドロドロ、悶々の連城ワールド。
生真面目な夫の突然の失踪、しかも夫は女と共に逃避行したらしく、さらにその女は放火殺人を犯したらしく…という冒頭はものずごく引き込まれて面白そうと思ったのに。
その後は何が何やら。
放火殺人自体あったのかなかったのか、夫と女との逃避行自体あったのかなかったのか、夫はそもそも行方をくらませたのかそう見せかけただけなのか、夫の横領事件も何なのか。
謎の『五時七十一分』の意味はなかなか面白かったけど、それがうまく発展していかないのも何だかなぁ。
何より妻と義弟との関係がグチャグチャしてて興味を惹かれないし、この義弟も失踪した兄同様悶々としていてスッキリしない。
結局何が何だか、煙に巻かれたような、これはこれで連城文学としてOKなのか。
とにかくミステリーとして読むと呆気にとられる。 -
これが真相か?とつかみかけた途端、蝶のようにひらりと逃げてしまう。そんな印象です。厚いページ数を感じさせないくらい、時間を忘れて読了しました。面白かった-。
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同じようなことの繰り返しが多くて冗長だったかも。
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靖彦という普通のサラリーマンの何気ない一日から始まる失踪の場面から謎の世界に一挙に惹き込まれ、息をのむ展開の連続。出だしはどこにでもある風景で秀逸。妻と義弟の二人が靖彦の影を追って大晦日の唐招提寺へ!そして四国・足摺岬の事件との関係。目くるめく展開、逆転と二人を中心とした心理戦が緊張感を持って進んでいく。しかし、結論は「あれ?結局は?」という竜頭蛇尾の感が免れない。途中から「私」が入れ替わった感があるのも、唐突感がある。女性とは怖いものというのが強烈な印象。
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相変わらずの目くるめく構成力、虚実入り乱れる幻惑感。
ですが、同じエピソードを延々繰り返しているだけのような印象。そんなわけがないのですが。
全体的に単調で正直飽きる。
義姉にまったく魅力がないのもどうなのか。これは個人の嗜好かとは思いますが、同性には嫌われるタイプのように思う……
義弟目線の話だからいいのかな。 -
2015/05/06読了