鳳雛(ほうすう)の夢

著者 :
  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (517ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929794

感想・レビュー・書評

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  • 2021.9.19完了
    上田秀人は淡々して読みやすい。全体を掴むのには最適と言える。遅く生まれたことに政宗の悔しさが充分伝わるいい小説である。

  • 伊達政宗の生涯を描く。
    生まれてくるのが遅かった。確かに、伊達政宗は、あと少し早く生まれていれば、もう少し違う人生を歩いていたんだと思います。最後まで、奥州制覇を夢見ていた武将でした。
    よく知っている武将でありながら、やはり魅力的で、非常に読み応えあります。

  • とても読み易かったです。主要な出来事は抑えているので伊達政宗入門には最適です。

  • 伊達政宗について書かれた本です。

    この本では、常に政宗の軍師として活躍した片倉小十郎景綱が側におり、いかに政宗が小十郎を信頼し、また小十郎がその期待に応える様子が、随所に登場してきます。

    また、奥州制覇への夢に向かって幾度もの危機を乗り越えながら、最後は伊達家の生き残りを考え、夢をあきらめる、そんな心の移り変わりがよく分かりました。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/post-c092.html

  • 伊達正宗は独眼で戦国の雄といったイメージがあるけど、その大半は伊達家を守るためいわば保身のため秀吉、家康、家光といった時の権力者のご機嫌をうかがい、戦となると何とかして勝つ方につこうと努力していた.今でいえば中間管理職.ツライねえ.

  • 伊達政宗の一代記。片倉小十郎との強い絆、戦国の様々な駆け引きなどが、淡々とした語り口ながら伝わってくる。あとせめて10年早く生まれていたら、、と思わせる一生だった。せめて母親が政宗を普通に慈しんでいたら、とも思った。

  • 伊達政宗の一代記。片倉小十郎という腹心を持てたことが、彼にとって、如何に大きなことだったか。

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著者プロフィール

上田秀人
一九五九年大阪府生まれ。大阪歯科大学卒。九七年小説CLUB新人賞佳作。二〇〇一年作家デビュー。歴史・時代小説を中心に活躍。主な文庫シリーズに「闕所物奉行 裏帳合」(中公文庫)、「禁裏付雅帳」(徳間文庫)、「聡四郎巡検譚」「惣目付臨検仕る」(光文社文庫)、「奥右筆秘帳」(講談社文庫)、「町奉行内与力奮闘記」(幻冬舎時代小説文庫)、「表御番医師診療禄」「高家表裏譚」(角川文庫)、「日雇い浪人生活録」(ハルキ文庫)、「辻番奮闘記」(集英社文庫)、「勘定侍 柳生真剣勝負」(小学館文庫)など。一〇年『孤闘 立花宗茂』(中央公論新社)で第十六回中山義秀文学賞を受賞。二二年「百万石の留守居役」
シリーズ(講談社文庫)で第七回吉川英治文庫賞を受賞。『翻弄 盛親と秀忠』(中公文庫)など著書多数。

「2023年 『夢幻(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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