火星に住むつもりかい?

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 3070
レビュー : 449
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929893

感想・レビュー・書評

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  • ツボに嵌まったから満点にしました 笑。伊坂ワールドばっちりの作品、ノンストップで読んでしまいました。冗談みたいな怖い警察社会が計画され、仙台も目的地域となり恐怖地域と化していく過程は さもありなん と思えるような展開です。いったい如何なる結末になるのかハラハラしながらも最後はスッキリの終わり方です♪
    警察関係者が読んだら立腹するような筋ですが終わりまで読むと腑に落ちる仕掛け ですね。
    タイトルが英語的に変だなァと思っていたら後書きでちゃんと書かれておりました 笑。

  • 将来、こんな世界になりませんように、と思ってしまった。また、どこかで会いたいあの人(笑)

  • すごい小説。素晴らしい小説を読んでしまった!一日使って読んで、今は達成感と充実感でいっぱい。とてもこわかった。恐ろしかった。でも面白かった。
    本当の意味での正義とは善意とは何だろうと考えた。この小説には色んな人がいて色んな考え方があった。震災のことも重なった。病気のことも重なった。死を意識したことも。フィクションだけれど、伊坂さんの心の葛藤のようなものもとても感じた。苦しくなった。でも最後には優しい方向に終わった気がする。バランスが大事だなと思った。偏りはやっぱりこわいし、ダメだよねぇ。
    伊坂作品はいつもそうだけど印象的な言葉が多いなぁ。忘れないようにノートに書いておこう。
    とても楽しい読書時間だった。15/06/19

  • あとがき、がよかったw なんてね。伊坂さんの小説は大好き。内容がどうこうというより、一瞬で別世界に連れて行ってくれるから。そう、伊坂ワールド♪何とも不思議な空間。しかし、トリップしっぱなし、には決してならに。ひゅんと現実世界に戻ってくる。そして、あんなにハマっていた世界の記憶は、どんどん希薄になる。でも、あのワクワク、ドキドキ感だけは忘れない。
    だからまた行ってみたくなる。何度でもww

  • みんなのタグがネタバレを含みますね。
    予想できても予想をさらに越える展開で、終始上回られた感覚。

  • 久しぶりにこっち系統の伊坂作品だなーというのが最初の感想。人がどんどん酷いやり方で死んでいきます。バイオレンス。ずっと不愉快だったけど真壁鴻一郎の出現でソフトに和やかになったかな、少しは。サディエストな作品。
    初っ端から掴みはバッチリ。
    冒頭のリストラなんて魔女狩りと一緒だ、から心掴まれたのだが酷い惨殺シーンが多すぎて思ってた展開とは進まずまずびっくり。いくつもの描写がはじめ交差し、登場人物の多さ、伏線になかなかページをめくる手が早まらなかった。(けど面白い!)
    火星とかいうタイトルだからてっきりSFものかなと思ったのはわたしもです。SF苦手なので構わないけど。
    最後の最後までそこそこの不愉快さは残ったけど、

    あ、以下ネタバレ

    真壁が死んでなかったこと、臼井が悪人ではなかったこと、臼井の手で騙された蒲生や水野が無事だったのは良かった。(田原は生きてるのだろうかという疑問はあるけども…)
    こういうバイオレンスな伊坂作品もわたしは大好きです。久しぶりにスリルを感じた作品でした

  • この重い(&怖い&不気味な)テーマを、ノリのいいロックを聴いているが如く読まされてしまうマジック。
    伊坂ワールド恐るべし。

  • 「正義」「平和」「偽善」が入り混じった内容。展開はとても好きだった。
    伊坂作品でよく思うのは、「読むときは、短期間で集中して」読まないと
    読者として、伏線回収ができない。
    大どんでん返しをお家芸にする作家さんなので尚更であるww
    ゴールデン・スランバー同様、ディストピア系の小説。
    人の深層心理を操るとか煽るとか、そこに恐怖を感じた。

    気力を要する作品だったけど、なぜか嫌いではなかった。

  • 日本のデイストピアを描いた近未来小説。救いの無さからどんでん返しまで完璧。

  • 「部長はもう大騒ぎだ。平和さんには平謝りだし、俺たちには鞭でびしばし。偉い人には飴を、目下の者には鞭を、ってああいうのも飴と鞭って言うのかねえ」

    「それと一緒で、僕だって無関係ですよ。どこまで原因を遡るんですか。すべての犯罪は、この世に人類が生まれたから! とだって言えますよ。だとしたら、裁かれるのは誰ですか? ああ、畏れ多い。」

    「もしくは、事件の真相を知りたかったら、ここをクリック、とか? それ、絶対、クリックしたら駄目ですよ、薬師寺さん。バイアグラ販売します、のページに飛ばされるかもしれません。しかも、残念なことにもしバイアグラが欲しかったとしても、そのサイトでは買えない可能性が高いです」

    『人間には、罪を隠したい、という思いと同時に、「後ろめたさを処理したい」という思いもある。でなければ、懺悔や告解のシステムも無用だ。』

    「やっぱり忙しいんだねえ。大丈夫? 寝不足のオーラが出てるけれど」
    「オーラって、寝不足の人からは出なさそうですよね」

    『明らかに、面倒なお願い事だと私は分かった。困ります、という表情を作った上で、実際に、「困ります」と口に出した。』

    『ただ想像することはできる。
    父の頭を過ったのは、祖父のことだったのではないか。
    一人の困っている人間を助けたら、ほかの困っている人間も助けなくてはいけない。なぜなら、「すべての人を救わない」ことは、「偽善」だからだ。
    偽善者め!
    そう批判される。祖父がそれを証明した。』

著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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