槐(エンジュ)

著者 :
  • 光文社
3.54
  • (24)
  • (54)
  • (50)
  • (13)
  • (5)
本棚登録 : 330
感想 : 61
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929954

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 希望と絶望を同時に感じる瞬間ほど、酷なことはない……。

  • アニメを見ているかのような爽快感?
    次々に敵が倒れていくのはきもちいい!

  •  月村了衛さん、最初に読んだ本は、2015年4月「土漠の花」でした。テンポの良さが記憶に残ってます。次は2年半後、先日読んだ「ガンルージュ」、面白かったです。主婦(元公安)と先生(女性)の小気味よい活躍、読んでて心が躍りました。そして今日読んだ「槐(エンジュ)」(2015.3発行)、「ガンルージュ」よりもっと面白かったです。そして読後の余韻がとても心地よいです。「クッキーひとつ」が人の心を掴み生死を分けることもあるんですね(^-^) 由良季実枝先生、脇田大輔教頭、そして勇敢な生徒たちに大拍手です!
     水楢中学校野外活動部は夏休み3泊4日でキャンプを。教頭脇田大輔、副顧問由良季実枝、生徒7名。キャンプ開始と同時に関帝連合というグループ、葵中国系グループの現金強奪事件に巻き込まれる。柔道家脇田の身を挺しての奮闘、副顧問の冷静な指導と抜群の戦闘能力によりなんとか危機を脱することが。ハラハラ・ドキドキの展開で一気に読了。月村了衛「槐(エンジュ)」、2015.3発行、372頁。

  • これぞエンタメ!まさに極上のB級作品だと思う。
    B級って失礼な表現かもしれないが、A級より下のB級ではなく、A級とは別物の超娯楽作品という意味だ。今時はB級グルメの方が美味しかったりするからね。
    とにかく格闘・戦闘ものを書かせたら月村さんは別格。ところが今回は日本の、しかも中学生の野外活動がテーマだということで、ちょっと心配していた。そりゃそうだろう。「土漠の花」のような設定とは全然違う、生ぬるい国日本が舞台なのだから。
    でもやっぱり出てきましたね。百戦錬磨のテロリストが・・・。
    最後には必ず勝つということが分かっていても、ハラハラ感がヒートアップする作品をこれからも作者に期待する。

  • 2015年3月刊。小説宝石2014年5月号〜12月号連載。半分くらいまでは、冗長な進み方ですが、そこを過ぎると、テンポ良く話が進みます。ダークヒロインな槐の活躍は面白かったです。機龍警察なんかと比べると設定や世界観が安易ですが、爽快感がありました。

  • #読了。中学校の「野外活動部」のメンバーたちは夏休み恒例のキャンプに出かける。その夜現れたのは、現金40億をさがす半グレ集団。次々と殺人・暴行を加える彼らに立ち向かう者が。。。どうしても機龍警察シリーズと比べてしまうと・・・

  • すごい。
    悪人達とは言え、大量に人が死ぬ小説は疲れやすい。
    けど、このスリルとスピード感には夢中にさせられた。
    正体が分かるまで何度も「ライザ?」って思った。

  • 後半からテンションあがって面白かった

  • 読みやす~いエンタメ小説でした。
    本屋で帯見たときもうちょっと読み応えありそうかなと思った記憶が…
    ライトなので忙しい時の読書によいかと。

  • なんていうか、謎の感動。
    なんていうか、シンプル・イズ・ベスト。
    キャンプ場で襲撃される中学生、生き残れ!絶望的な戦いに挑む中学生、みたいな帯の煽りを読んで想像したのは「バトル・ロワイアル」みたいな物語だったが、いざ読んでみたらそれは「機龍警察」のヒロインの流れを汲む、めちゃ格好いいアクション小説であった。何が悪で何が善かわからないこの世の中で、ここまでの勧善懲悪はとっても気持ちいい。そして同時に青春小説の体もなしている。時々あまりにジュブナイルな表現が気にはなったものの、まったく見事なエンタメだ。
    内容はまるっきり違うけれど、なぜか「ドラえもん」(映画版)と似た印象を覚えた。
    なんていうか、王道。

全61件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。12年『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、13年『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、15年『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞、19年『欺す衆生』で第10回山田風太郎賞を受賞。近著に『暗鬼夜行』『奈落で踊れ』『白日』『非弁護人』『機龍警察 白骨街道』などがある。

「2021年 『ビタートラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

月村了衛の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
長岡 弘樹
伊坂 幸太郎
高野 和明
奥田 英朗
ピエール ルメー...
山田 宗樹
塩田 武士
東山 彰良
又吉 直樹
万城目 学
西 加奈子
米澤 穂信
池井戸 潤
西 加奈子
誉田 哲也
月村 了衛
米澤 穂信
東野 圭吾
月村 了衛
64
横山 秀夫
東野 圭吾
三浦 しをん
山田 宗樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×