ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (Kobunsha Paperbacks 23)

  • 光文社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334933234

感想・レビュー・書評

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  • 「政・官・業・ヤクザ」の「鉄の四角関係」が日本を支配し、経済的ツケを日本国民に負わせようとしているというのがこの本の主張のようだ。
    植草一秀の「日本の独立」の方が似た視点だが、切り込み方は鋭かったように思える。

    各論における具体的説明はそれなりに面白かった。(ゼネコンとヤクザの深い繋がり、住友銀行の闇の歴史、出版中止になった山崎拓の告発本)

    但し、以下の点は、イマイチ賛同しかねる
    ・日本人が論理的でないのは、教育が問題だ。知識の詰め込みだかりやっているからだ。(そうではなく、日本語という言語自体が論理を操るのかに不向きな言語であるという構造的問題では?教育というより文化の問題)

  • バブル処理は 何故10年も掛かったのか?
    2009年の 今読み返しても
    官僚がもたれあった 狂乱の時代の裏側に
    驚く出来ばかり・・・です
    こういうジャンルを 陰謀と 決めて掛かる風潮
    (大多数)が 怖く思える 今日この頃です

  • 怖い本

  • 「政・官・業・ヤクザ」の癒着により、日本がいかに偽者の民主主義国家であるかという事であるが、どこに真相があるのかが明らかに出来ないところにジレンマを感じた。ここに書かれている癒着の事実はかなり高い確率で真相なのであろうとは思うが、全ては鵜呑みには出来ない。

  • 前作「アルゼンチンタンゴを踊る日」で一山当てた著者の第2弾。前作同様体制批判は無視して、週刊紙のヤクザ暴露物として読もう。そうすると前作よりは少し面白い。

  •  政・官・業とヤクザの癒着を断ち切らない限り、日本の将来はない。多くの人が薄々感じていても、日本のマスコミではほとんど取り上げられることのない腐敗した社会構造に対する正面からの指摘だ。
     それだけではない。医療費の3割負担や酒税・たばこ税の引き上げ、それに公的年金の控除率の引き下げなど増税のオンパレードだった03年。その後の配偶者控除の廃止や各種税控除の廃止・縮小を経て07年の消費税大幅アップは確実。国の膨大な借金のツケが国民にはしっかりと押し付けられていく一方で、公的資金が注入された大銀行はいずれ外資に売却されるという「噂」もあるそうだ。小泉政権が強引に推し進める「郵政民営化」の本質についても考えてしまうのは当然だろう。
     加えて、日本のイージス艦は米空母を護衛するための船であり、アメリカの電子誘導装置がなければ何もできないことや、イラク戦争の最中にも日本は一方的にドルを買い支え、03年5月だけで4兆円近くのドル買い介入をしてアメリカの戦争資金を捻出したことなどをあげ、アメリカに従属する日本の姿を浮き彫りにしている。
     改革が叫ばれる日本の経済社会構造の今後のあり方を真剣に考える上で、著者の指摘はいずれも避けて通れない問題ではないだろうか。

  • 現在の日本社会が抱える”大人の事情”を一味違った側面から解説ししている。日本という社会の構造に興味ある人にはお勧め。

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著者プロフィール

1961年カナダ生まれ。ジャーナリスト。上智大学比較文学科を経て、カナダのブリティシュ・コロンビア大学卒業。米経済紙『フォーブス』の元アジア太平洋支局長。著書に、『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』(光文社)、『メルトダウンする世界経済』『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』シリーズ(イースト・プレス)、『分断される世界経済』『戦時体制に突入した世界経済』(清談社Publico)、『一神教の終わり』(秀和システム)、『破滅する世界経済と日本の危機』(かや書房)など多数。

「2023年 『ディストピア化する世界経済』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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