内側から見た富士通「成果主義」の崩壊 (ペーパーバックス)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 617
レビュー : 112
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334933395

作品紹介・あらすじ

無能なトップ、暗躍する人事部、社内に渦巻く不満と嫉妬…日本を代表するリーディングカンパニーは、「成果主義」導入10年で、無惨な「負け組」に転落した。

感想・レビュー・書評

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  • 富士通で導入された成果主義は急速に内部の社風と業績に影響を与えた。
    ・管理職の90%がA評価。
    ・無理やりS、A、Bの割合を部署ごとに割り当てるか、支給できるボーナス枠を限って皆A評価なのにボーナスが少ない。
    ・降格を行えない。
    など、成果主義が実力主義と全く結びつかなかった。
    半年先の数値目標なんて一部の営業くらいしか成立しないというのは自分の会社でも他人ごとではない。
    全部当てはまると思うけど、all、Bで年功序列的な成績の上がり方をしているので、特に不満も出ない。現場で使えなくない人材が人事部にいくという人事をする気が無い会社なのでねえ。それならば部単位で人事を透明に完結させる仕組みがないと動きませんね。

  • 図書館で借りた。

    富士通が成果主義を社員の評価に取り入れてから業績が非常に悪くなっていった時期のことを人事部の視点から書いている。

    目標を定め、達成の度合いで賞与や昇進、昇給に差をつけるという単純な仕組みだけれど、内部では達成の度合いの分布が決められていて相対評価されていた。しかも分布の調整をするのは評価される社員の上長ではなく、さらに上の事業部長同士であったりして、調整結果を伝える上長も理由を説明できないという、被評価者には不満が溜まる運用をしていた。
    なぜか本部の人事だけは全員評価がよいということもあったよう。
    なぜそんな運用になったのかを人事部自体の問題として、会社の文化の問題として、書いていた。
    まさか人事が社員の個人情報を漏らしていて、それがヘッドハンティングに使われているなんてことがあるとは信じられなかった。

  • こういう暴露本は、なかなか出てこないですね。企業が訴えるからなのか。

  • 2020年再読。
    こんなに読みにくい本だったという記憶はなかった。
    横書きは良いとして、多くの言葉の横に、英語の単語・訳が書かれているのは、全く意味不明。
    読みにくいだけ。

  • 成果主義導入から30年弱。
    実質的な年功序列制度の名残や日本企業的"ムラ社会"が失敗の本質。
    人事の暗部なんかを見てると(事実かは不明だが)池井戸潤のような世界だと感じた。
    DX企業を目指し、年功序列制度撤廃を目指す同社だが、当時の経験を今回の改革にどこまで活かせるか。

  • 富士通をモデルに成果主義のデメリットを細かく論じている。
    非常に細かいので人事の人が読んだら面白いのかもしれないけど、自分にはしんどかった。
    そもそもなぜか横書きだし、用語の横に英単語が書かれてて非常に読みにくい。なぜこれにしたのが疑問。

    2000年前後の富士通の悲惨な現状がリークされてる。他の大企業に共通する部分もあると思ったが、あまりにもひどい。やはり上が絶対の体育会気質な会社なんだなと感じた。

    ○上からの命令に従う文化になった結果、経理は上から言われた「年間売り上げ目標」に達するように各部署に迫るようになっていった。本来経理は会社の現状を正直に経営層に報告すべきなのに。経理は経営層が思いつきで言う目標数値を各部署にせっついて死ぬ気で達成しなければならなくなっていた。

  • 2004/8/3

  • かに日本に成果主義が合ってないかが、具体例をもって書かれている。いい成果を出した社員は給料上がり、悪い成果だと下がる制度である。成果主義での成果の評価者は管理職とその上司の管理職である。評価ではどうしても評価者の主観や好き嫌いが入ってしまう。ただ「成果」をうまく大げさに管理職にPRできる人にとってはとてもいい制度である。つまり仕事ができる人より「成果」のPR力があると高評化=給料UP、昇級となる。「成果主義」は単なる人件費カットをしたいための制度であることは絶対間違いない。従ってモラル崩壊は深刻である。

  • 15年も前の本だが面白い。成果主義の顛末がこんなものだとは。

    残念なのは本書が光文社ペーパーバックスというシリーズで、なぜか英語が本文に挟まれる。読みにくいことこの上ないし、英語の勉強にも大してならない。

  • 成果主義の導入による内部の変貌ぶりを描く。
    英語、カタカナ等交えた4重表記の装丁は読みにくさを感じる。

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