神々の「Web3.0」 (Kobunsha Paperbacks 125)
- 光文社 (2008年8月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334934453
感想・レビュー・書評
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KDDI総研の調査に携わった著者が
インターネットメディアとアテンション・エコノミーの最前線とその先、
専門家へのインタビューをまとめた2008年出版のペーパーバック
携帯からスマホの過渡期、
GoogleがYoutubeを買って著作権侵害への折り合いと広告モデル化する前
によるため、せいど情報現在の方向とも合っている
インタビューで集めた話題、結局盛り上がらないものもあれど、現在と違和感がないし、生の言葉が貴重かも。
・ユーザ・ジェネレーティッド・コンテンツ
・希少資源としての人間の関心、アテンション・エコノミー
・ライセンス方式で素材化するコンテンツ
・検索エンジンの限界、セマンティック・ウェブへの期待
・関心の奪い合い、ソーシャルグラフへの期待
・Androidでオープン化
・メタバース
Web2.0=インフォウェアは集合知を利用して進化する永遠のベータ版
新しい技術ではなく、新しいビジネスルール
巻末にオライリーへのインタビューにて、本人の端的な説明がわかりやすい。
現実世界でやりにくいことを仮想世界で実現できるようになるし、それが良いものなら現実世界に応用するだろう
RMTなどゲーム経済、例え禁止したところで、eBayを使って売買するだろう、制御できない。危険性はあるが、排除するよりも、それを適切に機能させる仕組を検討した方が良い。
トレンドに見出し方について
賢くて興味深い人達を観察する。そういうネットワークを持っている。「あなたから見て、賢くて面白い人達は誰か」と尋ね、ネットワークを広げる。
定期的に alpha geek達を招き、プライベートな技術会議を開き、討論したいテーマを掲示してもらうなど、ハードウェアへの関心の高さから、個人製造業者のための雑誌と言えるMake発刊の理由とのこと。なるほど!
短いインタビューの後半、物事のネガティブな面を問題視した設問で終始してしまったのちょっと残念、オライリーの他の著作にも目を通そう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名がうまい。こうした未来のことを述べた本を1年後みたときにどれだけの技術が残っているか。。半分くらいかな。
以下、気になったキーワードメモ
○ web1.0(ブロードバンド) < Web2.0(集合知) < Web3.0(人間関係解析,カスタマイズ)
○ 著作権の開放
○ 仮想3D空間 -
2009/9/12 2回目借りる 9/21 初めからやっと読み始める
9/25 期限までに読み切れずまた途中で返却
要再読の4つ★です
[図書] 神々の「Web3.0」 グーグル、ユーチューブ、SNSの先に何があるのか? 小林雅一/著 光文社 2008.8
この本で 「神」と呼んでいるのは 誰のこと?
内容 : 「Web3.0」時代を押さえるITサービスとは?
近い将来、市場を制覇する可能性があるオンライン・サービスを取材し、
ウェブ2.0という言葉を発明したティム・オライリーとともに、次世代ウェブの姿を考える。
著者 : 1963年群馬県生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了後、ボストン大学でマスコミ論を専攻。
KDDI総研・リサーチフェロー。
著書に「社員監視時代」「欧米メディア・知日派の日本論」等。 -
思ったいたより盛りだくさんで、ちょっと読み疲れた。
セマンティックウェブとWeb2.0の方向性(?)の違いについて、モヤモヤと分かった気になっていたところが、少しクリアになった。
全体的には可も無く不可も無くというところか。 -
ウェブ3.0を押さえるサービスとは?
→すべての情報に対し、人は均等に注意を払うことはできないため、情報に優先順位をつけて処理せざるを得ない -
いまいち、メッセージをつかみきれませんでした。
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オバマから大統領選挙にSNSを活用するようになった。
SNSに期待されているのは検索エンジンの先にある新たな価値の創造。検索エンジンの原理的な限界を超えるサービス。
セマンティックWebはWeb2.0と似ているが時代を先取りし過ぎた。セマンティックWebの基本思想はWebにもっと意味を漏らせるという考えは正しかった。
ポータルサイトは分解され、各種Web機能になっていく。Yahooも各種Webサービスの寄せ集め。 -
2010/5/5
案外と疲れた。
IT業界の人にとっては周知の事実。IT業界以外の人にとってはちょっと細かすぎ...という気がするのでどのゾーンの人向けかが非常に難しい。なかなかオススメしにくい一冊です。
本書の中で「おっ」と思った内容をふたつほどご紹介。
時間もお金は有限のもの。
そして、『人々の関心』も有限である。
いかにその関心を惹けるか?それが勝負になる。
これはなかなか興味深い考えです。
もうひとつ。
サーチエンジンで『探す』(search)することは可能。
でも『見つける』(find)ことはできない。
まさに現代社会における問題通じるものがあると思います。
2010/3/22
モバイルコンピューティングが面白かったのでamazonで購入。 -
装丁がチープ(ペーバーバックタイプ)で、タイトルが怪しげなので、なかなか手に取るがためらわれていたのですが、読んでみると内容はまともです。それなりにメジャーな人たちへのインタビューが元ネタになっていますが、各々きちんと取材されているように思われます。一部の用語については、その横に英語で言い換えたものが本文に挿入される形で補足されているという珍しい書式が取られていますが、うざい面もありますが、個人的には参考になります。
ところで、著者によると、Web 3.0とは人間関係の解析とカスタマイズ世界ということです。あとがきでの書きっぷりを見ると、自分でも少し気恥ずかしさがあるようです。「神々の」というのもシリコンバレーなどで先端を見て仕事をしている人たちの見解をまとめた、というのを意識しているのでしょうが、いかがわしさを増幅しています。狙いかと思いますが、どうなのでしょうか。 -
2009/03/27