認知症になった蛭子さん~介護する家族の心が「楽」になる本

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 57
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334952419

感想・レビュー・書評

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  • 蛭子さんが1年前テレビ番組の中で認知症と診断されたそうだが、知らなかった。この本は偶然見つけて手に取った。
    認知症と診断された後も続けておられる雑誌での人生相談では、蛭子さんのおとぼけ回答ぶりにますます磨きがかかっているように思う。
    マネージャーとのやりとりとか、面白くて笑った。

    「それ(空気を読まない自分の発言)を人が喜んでくれることが好きでした。でもオレ自身は変わっていないけど、認知症になってからは、あまり笑ってくれなくなった気がします。寂しいですね。」
    「なんだか、認知症と診断された日を境に、オレとオレ以外にちょっとした隙間が空いてしまった」p4


    私はべつに蛭子さんのファンではないので、彼の人となりについて知らなかったのだが、すごく一貫した生き方をしていて驚いた。軸が若干いい加減な方に偏ってはいるものの、そこで筋が通っている。

    漫画の背景にビルを描くのは定規を使って面倒だから山ばっかり描く。
    女の人に従えば波風立てず生きていける。
    いじめや争いからは逃げる。
    とにかく笑っていればなんとかなる。
    孫の面倒を見るのは小遣いのため。
    たとえ尊敬する人の頼みでも嫌なら断る。
    目的や夢がなかったら金を稼げばいい。
    結婚にも子どもにも期待しない。
    仕事中は死んだつもりで、自分の時間をすべて会社にあげるつもりでやれば、嫌なことも気にならない。死体に感情はないから。
    などなど。

    蛭子さんには、「一生稼いでいたい」という強い思いがある。あと競艇に行きたいという渇望。
    その二つは、どんな状況になっても蛭子さん自身を支える柱になっている。
    そしてあくまでも「自分ファースト」。
    その潔よさに、学ぶことが多かった。テレビの仕事がめっきり減ってしまったそうだけど、また面白くてちょっとイラっとする蛭子さんらしい発言を聞きたいなあ。


    ∞∞∞∞∞ωωωωω∞∞∞∞∞∞

    蛭子さんの人生相談に感銘を受けたので、
    『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社2015)
    も併せて読んでみた。
    が、残念なことに、ブクログでヒットしない!!
    せっかく感想書いたので、ここに掲載します。↓

    『認知症になった蛭子さん』を読んで、良い加減に筋の通った蛭子さんの人生観に胸打たれた私。2015年に出版されたこちらも借りて読んでみました。

    「自分が何より大切にしてきたのは自由だし、その自由を他人から奪ってまで長生きしたいとは思わない。」
    「自由に生きるのは、実は大変です。楽しく生きるためには、まずお金を稼がなければいけない。我慢しなくてはいけないこともたくさん。でも、”生きる”とはそういうことだ」p173

     
    蛭子さん、認知症という病を背負うことになったけれど、その生き方を貫いて、まだまだたくさん稼いで、大好きな競艇に通ってください!


    • かまぼこさん
      人生相談、オットが買ってたので読みました。ちなみに「ひとりぼっちを笑うな」もあるよ。蛭子さんフォーエバー。
      人生相談、オットが買ってたので読みました。ちなみに「ひとりぼっちを笑うな」もあるよ。蛭子さんフォーエバー。
      2021/06/12
    • いちまろさん
      さすが兄さん。サブカルにも強くていらっしゃる。
      (人´∀`*)
      さすが兄さん。サブカルにも強くていらっしゃる。
      (人´∀`*)
      2021/06/15
  • 人生相談が面白いです
    認知症になっても蛭子さんは変わらない愛されキャラです
    このまま自分ファーストを貫かれるのでしょうね
    楽に生きよう、と思わせてくれる本です 奥様やマネージャーさんは大変だろうけど皆で支え合い暮らしたいですね

  • 蛭子さんの奥さん、マネージャー、本人の置かれた状況と思いを語るインタビューと蛭子さんの人生相談集。意外とこういう当人と周りの人の感じ方をまとめた本はない気がするが、それぞれの反応や考えを知ることができる。
    蛭子さんの人生相談も、認知症の人だって、こうやって人の言うことを理解して感想を述べることはできるのだ、ということ、それなりのサポートがあれば仕事もできるのだ、ということの一つの例としても興味深い。
    読みやすいのでぜひ読んでみて。

    • workmaさん
      コメントを読んで読んでみたくなりました(*^^*)
      コメントを読んで読んでみたくなりました(*^^*)
      2021/05/28
  • 蛭子さんサイコパス。

  • 家族は無理に抱え込んではいけない。この本でも奥さんがそんな感じになってたようだけど、自分の生活も大事にしないと共倒れになってしまう

  • 蛭子さん オモロイ
    自分ファーストのとこも
    お金がなくなったら女房に捨てられるから 稼いでいたいとか
    「ま、いいか」の寛容さも
    笑ってればなんとかなりますよとか
    テキトーなとことか
    自分の気持ちに正直なとことか
    好きです
    声を出して笑いましたww
    もっとテレビで見たいです
    きっとこの本は 蛭子さんは 認知症にこれからなるかもしれないと不安になってる人 周りの人を元気づけます

  • 2020年に自身が認知症であると公表した、漫画家・タレントの蛭子さん。公表後も仕事を続けています。しかし、妻・悠加さんは認知症と思われる当初離婚を考えていました。けれども、自分が蛭子さんの介護をやらなくてはならないと思い、「死にたい」と思うほど介護に苦しむことに…。

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著者プロフィール

1947年10月21日生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳で漫画家に。俳優、タレントとしても活躍中。おもな著作に『ひとりぼっちを笑うな』、『蛭子の論語』(ともに角川新書)、『芸能界 蛭子目線』(竹書房)、『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)、『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。O型、てんびん座。

「2019年 『死にたくない 一億総終活時代の人生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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