- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334952419
感想・レビュー・書評
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認知症になった蛭子さん。
前半の奥さんやマネージャーのエッセイを読むと、やはり周りは大変なんだなと思う。
世に広く公表したのは、奥さんが介護をするのが大変だったからとのこと。
それに対して、後半は、相変わらずの調子で人生相談にいいかげんな回答(それでいて本質をついていそうな)をする蛭子さん。
認知症だろうが、その人の好さや強みはそのまま。ということがよくわかる。
蛭子さんは、いつまでもお金を稼いでいたいという気持ちが強い。その気持ちがある限り仕事が続けられるのではないか。
あと、マネージャーとの関係も良好でよさそうです。
「仕事がなかった時期は一緒にギャンブル。タレントとマネージャーを超えた関係」
●認知症介護の先輩に聞く秘訣
気になったもの
「認知症の人の言動に、イライラしたり、戸惑ったりせず、演技を楽しむように接した方がいいことがあります。」
「介護はいつまで続くかわからないマラソンレースのようなもの。100メートル競走のつもりで走り続けたら、いずれ燃え尽きてしまいます。全力疾走ではなくペース配分を考えることが重要です。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
蛭子さんが1年前テレビ番組の中で認知症と診断されたそうだが、知らなかった。この本は偶然見つけて手に取った。
認知症と診断された後も続けておられる雑誌での人生相談では、蛭子さんのおとぼけ回答ぶりにますます磨きがかかっているように思う。
マネージャーとのやりとりとか、面白くて笑った。
「それ(空気を読まない自分の発言)を人が喜んでくれることが好きでした。でもオレ自身は変わっていないけど、認知症になってからは、あまり笑ってくれなくなった気がします。寂しいですね。」
「なんだか、認知症と診断された日を境に、オレとオレ以外にちょっとした隙間が空いてしまった」p4
私はべつに蛭子さんのファンではないので、彼の人となりについて知らなかったのだが、すごく一貫した生き方をしていて驚いた。軸が若干いい加減な方に偏ってはいるものの、そこで筋が通っている。
漫画の背景にビルを描くのは定規を使って面倒だから山ばっかり描く。
女の人に従えば波風立てず生きていける。
いじめや争いからは逃げる。
とにかく笑っていればなんとかなる。
孫の面倒を見るのは小遣いのため。
たとえ尊敬する人の頼みでも嫌なら断る。
目的や夢がなかったら金を稼げばいい。
結婚にも子どもにも期待しない。
仕事中は死んだつもりで、自分の時間をすべて会社にあげるつもりでやれば、嫌なことも気にならない。死体に感情はないから。
などなど。
蛭子さんには、「一生稼いでいたい」という強い思いがある。あと競艇に行きたいという渇望。
その二つは、どんな状況になっても蛭子さん自身を支える柱になっている。
そしてあくまでも「自分ファースト」。
その潔よさに、学ぶことが多かった。テレビの仕事がめっきり減ってしまったそうだけど、また面白くてちょっとイラっとする蛭子さんらしい発言を聞きたいなあ。
∞∞∞∞∞ωωωωω∞∞∞∞∞∞
蛭子さんの人生相談に感銘を受けたので、
『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社2015)
も併せて読んでみた。
が、残念なことに、ブクログでヒットしない!!
せっかく感想書いたので、ここに掲載します。↓
『認知症になった蛭子さん』を読んで、良い加減に筋の通った蛭子さんの人生観に胸打たれた私。2015年に出版されたこちらも借りて読んでみました。
「自分が何より大切にしてきたのは自由だし、その自由を他人から奪ってまで長生きしたいとは思わない。」
「自由に生きるのは、実は大変です。楽しく生きるためには、まずお金を稼がなければいけない。我慢しなくてはいけないこともたくさん。でも、”生きる”とはそういうことだ」p173
蛭子さん、認知症という病を背負うことになったけれど、その生き方を貫いて、まだまだたくさん稼いで、大好きな競艇に通ってください!
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人生相談、オットが買ってたので読みました。ちなみに「ひとりぼっちを笑うな」もあるよ。蛭子さんフォーエバー。人生相談、オットが買ってたので読みました。ちなみに「ひとりぼっちを笑うな」もあるよ。蛭子さんフォーエバー。2021/06/12
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2021/06/15
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人生相談が面白いです
認知症になっても蛭子さんは変わらない愛されキャラです
このまま自分ファーストを貫かれるのでしょうね
楽に生きよう、と思わせてくれる本です 奥様やマネージャーさんは大変だろうけど皆で支え合い暮らしたいですね -
蛭子さんの奥さん、マネージャー、本人の置かれた状況と思いを語るインタビューと蛭子さんの人生相談集。意外とこういう当人と周りの人の感じ方をまとめた本はない気がするが、それぞれの反応や考えを知ることができる。
蛭子さんの人生相談も、認知症の人だって、こうやって人の言うことを理解して感想を述べることはできるのだ、ということ、それなりのサポートがあれば仕事もできるのだ、ということの一つの例としても興味深い。
読みやすいのでぜひ読んでみて。 -
とあるところで蛭子さんをお見かけしたのがきっかけで読んでみた。
結論から言うと、「こういう本があるのね」という感じ。蛭子さんにも、介護問題にも振り切れていなくて中途半端。とくに人生相談部分は長すぎて冗長。 -
妻が感じた認知症かな?と思った兆候、どのような症状が出るか、それに対して家族ができることや実際していたことなどが分かりやすく書いてあった。
息子の友達が勝手にプッチンプリンを食べてしまったので漫画の中で惨殺するという話、何度聞いても笑ってしまうな。
認知症に関することをもう少し知りたかったので人生相談はもう少し少なくても良かったかなと思ったり。
マネージャーさんのつっこみが良かった。 -
認知症になられた蛭子さんの人生相談はおとぼけぶりに磨きがかかって面白かった。それでも自分の頭で考えて決断して生きてきた蛭子さんが認知症になるなんて辛いよな…と考えたが、本人はそうでもなさそう。ただ、認知症になっても稼ぎ続けたい。その想いはどうか叶え続けてほしいなと、思う。
奥さんやマネージャーさんが身をもって感じた蛭子さんの話も収録されていて、認知症かもしれない?と思い当たる人が身近にいる方は、共感し、また心も少し楽になれるのではないかな。
最近、蛭子さんの人生哲学に共感しまくりで色んな書籍を読んでいる。
これからも自由に楽しく長生きしてほしい。 -
認知症になっても蛭子さんは蛭子さんのままだったのですごく安心した(°▽°)
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蛭子さんサイコパス。
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家族は無理に抱え込んではいけない。この本でも奥さんがそんな感じになってたようだけど、自分の生活も大事にしないと共倒れになってしまう
著者プロフィール
蛭子能収の作品





