死者として残されて エヴェレスト零下51度からの生還

  • 光文社 (2001年12月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784334961183

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間ドラマと自己再生の物語が描かれているこの作品は、1996年のエベレスト大量遭難事件を背景に、著者が直面した過酷な状況とその後の人生を振り返る内容です。主人公は医者として成功し、家族にも恵まれた一見...

感想・レビュー・書評

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  • エベレスト遭難事故で生き残った著者の半生。遭難事故については他の人の著作の方が読み応えあり。
    本書は遭難の原因や過酷さのドキュメントではなく、著者がなぜ登山に惹かれていったか、そして家族との関係を取り戻す物語です。なかなか興味深いものではありますが、私個人の生活とはかけ離れているかな(個人としての社会的成功、家族との関係性、健康状態)。

    山へのチャレンジも人生における大きな一部であるけど、そのリスクのコントロールはしないといけませんね。

  • 1996年のエレベスト大量遭難で、一度は死んだものとしてブリザードの中に放置されたたものの、奇跡的に意識を取り戻して自力でキャンプまで戻り、見事に生還を果たしたベック・ウェザーズの著書。

    遭難事故の記述は前半部分のみ。
    大半は彼の半生記。

    まだ遭難事故が起きるずっと前から、医者として成功し家族にも恵まれ、幸せそうな人生を送っているように見える彼だったが、実は重いうつ状態に悩まされて自殺さえ考える毎日だった。
    そんな中で登山に出会い、取り憑かれたように山にのめり込んでいく。
    家族はほったらかしで仕事とトレーニングと山登りに没頭するベック。
    家族を顧みない夫に不満と怒りを溜め込んでいく妻のピーチ。
    次第に家族との絆は切れつつあった。
    妻・ピーチの我慢が限界になろうかというとき、あの遭難事故が起きる。

    山にのめり込んでしまった男とその家族の人間ドラマが赤裸々に綴られた一冊。

  • 1996年商業公募隊のガイドツアーでエベレスト登頂に挑みながらも、
    持病である目の悪化で途中断念して遭難したべック・ウェザーズの実話。

    40歳を前にした普通(精神的には鬱であったが)の医者が、
    いかにしてエベレスト登頂を目指すようになったのか。

    商業公募隊の存在がそれを実現可能にするのであるが、
    エベレストはともかくも、昨今のバックカントリーブームに身を置く身として、
    実に共感できる道筋となっている。

    遭難からの奇跡的な生還に後に、無くしかけた家族の絆を得たことが、
    著者のベック・ウェザーズにとって、何にも変え難く、
    『(遭難してまでも)エベレストに行って良かった』と言わしめる源なのである。

    尚、遭難にいたるまでの経緯には、
    ジョンクラカワー著『空へ』との矛盾はない。

  • 二部構成。遭難後が意外と面白かった。

  • 1996年のエベレスト大量遭難事件のとき、難波康子さんと一緒に
    死んだものとしてサウスコルに見捨てられたベックウェザーズという人が
    奇跡的に意識を回復して自力で救助を求めてきて、助かりました。

    その経緯を書いた本なのですが、それ以外に、メインを占めるのは、
    彼の人生について彼が振り返り、重度の鬱病から山へ逃避したこと、
    家族とのこと、そして家族の危機、エベレストで死にかけたときに悟ったこと、
    そこからはじまる彼の人生の再生、というようなストーリーとなっています。
    山の本というよりも、人生の本という感じで、なかなか優れた内容で感動しました。
    人間、なかなか自分をここまでは正直にさらけ出せないものですが、
    ベックは本当にあのサウスコルの晩に人生を自力で変えたのでしょう。

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著者プロフィール

1941年東京生まれ。1967年国際基督教大学歴史学科卒。河出書房に入社。1968年、プロの文芸翻訳家として独立。1995年文芸翻訳家養成校・(有)インターカレッジ札幌開校。代表取締役就任。2001年出版社・(株)柏艪舎設立、代表取締役就任。2011年一般社団法人文芸翻訳検定協会設立、代表理事就任。ロバート・ラドラム『暗殺者』、アルフレッド・ランシング『エンデュアランス号漂流』(新潮社)、アーネスト・ヘミングウェイ『異郷』(柏艪舎)他、訳書多数。著書に、『誤訳も芸のうち』(柏艪舎)、『太宰ノオト』(三木学名義、柏艪舎)、『R・チャンドラーの「長いお別れ」をいかに楽しむか 清水俊二vs村上春樹vs山本光伸』(柏艪舎)。

「2017年 『私の中の三島由紀夫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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