脳が殺す―連続殺人犯:前頭葉の“秘密”

制作 : Jonathan H. Pincus  田口 俊樹 
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334961374

作品紹介・あらすじ

凶悪犯罪者の脳は「殺人許可証」を持っていた!対象:殺人犯150人。調査期間:25年。そこで明かされた驚愕の真実。

感想・レビュー・書評

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  • 脳に関する書籍が、増えてきたが専門に勉強してる人でないと、わかりづらく、その点本文は平易な語り口で書かれていて、精神医学や神経学に興味を覚えた。被虐待体験、神経学損傷、精神疾患のいずれかに属している人が連続殺人犯だと、いい切っているのが凄い。

  • 2002年刊。先天的疾患、アルコール、虐待等要因は多様だが、殺人罪有罪受刑者に前頭葉の機能障害がある。本書はこの事実を、慎重ではあるが結論付ける。が、そもそも調査対象数が四半世紀で150人と極小。統計的な有為性すら非言及。つまり、前頭葉疾患が原因か結果かを措定不可で、因果関係があるとはいえない。せいぜい相関関係が言えるのみ。さらに一部のみ頭蓋内血腫など他覚所見の例を出すだけで、全体的にはミスリード。特に邦題は無茶すぎる。前頭葉は勿論、脳自体につき、成長の外的因子の内容、環境要因やその寄与度等は判明せず。
    そんな中、センセーショナル、ミスリードな表題を付ける点、不確定要素を開示しないままで結論を付ける点は、見識を疑ってしまう。

  •  神経学的損傷×精神疾患×被虐待経験→殺人。
     理系の本にはほとんど手を出してこなかったけど、これは面白い。ただ分析するだけでなく、最終的に解決策として虐待防止についても現在の見解を述べていた点が参考になった。やっぱり虐待は諸悪の根源だと思う。そう、これを知ってしまうと、加害者本人を一概に責められない。虐待者さえいなければ、ということになる。

  • なぜ人は殺人を犯すのか。
    著者は、100人超の殺人犯との面談・調査から、彼らの多くが「被虐待体験」「前頭葉の神経学的損傷」「精神疾患」の3つの要因を併せ持っていることに着目し、暴力を引き起こす3要因ではないかと仮説を立てている。
    著書は十数人の殺人犯を例に、それぞれの調査の過程を書きおこしたものだが、彼らが起こした殺人事件は無論許されるものではないが、彼らが受けてきた虐待のおぞましさも想像を絶する。
    虐待を無くすだけでも暴力の発生を減らすことができるはずとして、いくつかの国での取り組みも紹介されている。
    虐待される不幸な子供を減らし、なおかつ殺人などの凶悪犯罪をも減らすことができるなら…希望を抱かずにはいられない。

  • 理性を司る前頭葉の働きに異常があれば欲望のコントロールがうまくいかず犯罪を犯しているケースがあるという話で、犯罪の根拠の1つに脳の異常をあげています。

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脳が殺す―連続殺人犯:前頭葉の“秘密”はこんな本です

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