ネオコンの論理

  • 光文社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (154ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334961558

感想・レビュー・書評

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  • ネオコンのことは詳しくは知らないけど
    正直言ってしまえば何も言えないのは確か。
    ただし、この論が通ってしまって
    いいような情勢が続いてはいけないということ。

    結局、その任を1国に集中させるということは
    それだけ力を与えてしまうことになるわけ。
    哀しきかな、それが反感を招く結果となり
    あの事件が起きていることも。

    傲慢に映るけれども
    これを許しては本当はいけないのよね。

  • 安定し優れた国際秩序という時、アメリカ人はアメリカが中心に位置するもの以外の国際秩序を思い描くことができない。

    ナチスドイツに対する宥和政策は基礎の部分で弱さに基づき戦略であり、ドイツの軍事力を押さえこむだけの力がなかったこと以上に、ヨーロッパでふたたび大戦が起こりかねないとの当然の恐れから導き出された戦略である。

    脅威に対応する能力がない場合、その結果は脅威を許容する形で表れるとは限らない。脅威の存在を否定する場合もある。欧米で脅威が異なる。
    アメリカは大量破壊兵器の拡散、テロ、ならず者国家などの外国の脅威が注目されるが、欧州では民族紛争、移民、組織犯罪、貧困、環境破壊などの課題が注目される。

    欧州がアメリカの単独行動主義を恐れ、国連などの国際機関を通じてアメリカの行動を最大限に制約しようとするのも、理解できる。地政学の論理からアメリカは欧州と比較して国の行動を規制する一般的な減速として多国間主義を支持する強い理由を持ちえない。

    欧州が軍事力の増強を望まない背景にはアメリカの安全保障による安心感に留まらないものがある。
    ヨーロッパ人は現在、力を獲得しようという熱意を持っておらず、特に軍事力の強化には熱意を持っていない。

  • 短くて読みやすい。そしてかなり過激で説得力に溢れている。それが怖いところだね。
    一般的に理想と切り捨てられてもおかしくないようなことをアメリカのネオコンは大真面目に考えている。ジャイアニズムと言ってもおかしくない。
    これを日本人のいくらかが支持しているというのが考えられない。日本がアメリカの軍事力同等のものとそれを行使する権限を、近い将来手に入れられるとは考えにくい。だからもし著者が言うようにパワーポリティクスが全てであれば当然日本は淘汰される。いっそのことアメリカの51州目に入ってしまった方が良いのかもしれない。

  • 図書館で借りた。
    アメリカの新保守主義と呼ばれる人たちは
    どのように考えているかが何となく分かる。
    単純に軍事力の強弱が各国の態度になっている、
    という著者の分析。
    森の熊へどう対応するか、素手の人と、鉄砲を持っている人の
    考え方を例として出した点がおもしろいし、よく分かる。

  • 「権力は腐敗する。絶対権力は絶対に腐敗する」。英国の歴史学者アクトンの言葉。いまや、絶対的な軍事力を持つ米国。横暴な単独行動主義が欧州始め各国から時に厳しい非難を浴びることもあるものの、そんなことはお構いなし。
    英国の古い諺、「金槌をもっているとすべての問題が釘のように見えてくる」。今の米国に良く当てはまる気がしてならないです。
    しかし、現状では、その米国の強大な軍事力と、全世界に広がる配備網のおかげで、均衡状態が保たれているという側面も。特に欧州。
    力を超えた世界を実現したEU。この理想も、米国の軍事力の傘に守られて実現したもの。歴史には光と影があり、その双方を重ね合わせないと、本当の所は見えてきません。
    権威に固辞しない欧州の世界観が浸透し、米国の軍事力がその役割を薄め始めた時。米国の喪失しかける自信と権威は、何処へ向けられるのか。
    ちょっと、本の趣旨とはずれますが、読んで率直に感じたところです。

  • とりあえず、薄くて読みやすい。

    アメリカの政治的な考え方のベースとなっている部分がわかります。
    まとめはブログに書こうかな。

  • これはヤバイ。狂ってる。
    そういう意味で、読んで欲しいので星5。
    内容というか、実質的にはちょっと勘弁してほしいというか
    頭おかしすぎな国がこんなに側にあったことの衝撃?
    めをさましましょう。

  • まさにジャイアニズム。国際関係で「力」しか信じていないと述べています。

  • \105

  • ヨーロッパがなぜ弱いか。アメリカが世界の中心にならざるをえなかった理由が見つかるかも知れない。<br>
    ただし、似たような記述の繰り返しが目立ち途中で飽きるかも。

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