第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334961886

感想・レビュー・書評

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  • 最初の印象が大事である。ただし、先入観がない場合に限る。夫婦間では、侮蔑するようになったらおしまい。医師は腕よりも患者に対して人として誠意をもって接することが大事。

  • ロジカルシンキングではなく、人間の持つ直感の力について書いてある本。正直、人間の直感がここまでとは思わなかった。きちんと訓練すれば、人間の直感も正しくコントロールできる様になる。

  • 「『最初の2秒』の『なんとなく』が正しい」。
    熟考した末に下した判断が間違えていた、という経験は誰にでもあると思う。直観を信じてみよう!


    掲げられた事例は興味深いものが多い。

    模造品の疑いのある「古代ギリシャ彫刻」を見て違和感を感じた専門家たち。

    軍事演習で、論理的に戦ったチームに対し直感的判断によって戦って勝利を収めたチーム。


    しかし、直感的判断は次のような条件により、誤るリスクが高くなる。
    ・ 無意識の先入観や偏見、願望
     (肌の色、身長、性別などが判断に影響を与える)
    ・ 言語による説明の要求
     (直感を言語によって説明できないと、話をでっちあげ、それに沿うように行動する。)
    ・ 極度の緊張状態
    ・ 判断時間が非常に限られた状況


    また、情報の過多が判断を鈍らせるともあった。だがよい判断には経験や情報量の多さが必要だと思う。普段は情報・経験を蓄え、いざ判断をせまられた時は少ない情報・原理原則から素早く判断を下すことが必要だと感じた。


    解決策の明示はないが、考える余地を読み手に残しておいてくれている。こういうところが洋書のいいところだと思う。


    楽しい。想像力をかきたてられるしオススメです!

  • 面白かった。帯に書いてある「人間の能力の広がりとその限界を、豊富な実例で教えてくれる1冊」というコピーそのものの内容。

  • まさに、日頃感じていることが書かれている。人間は、論理的に認識できることのみで日々行動しているわけではない。なんとなく、ということが色々なことを決定する上で大きなウェイトを占めていることを感じているが、まさしく、それを説明してくれていていて、大変面白かった。

  • 洞察力について深く知ることが出来る本だった。

  • 瞬間的な認知の力を論じた本。良くも悪くもそれがいかに人を深く捉えているか。最終章が圧巻。タイトルからして胡散臭くて、人に勧めて貰わなかったら、自分で手に取ることはなかっただろう。やっぱり出会いは大切だ。

  • 日常の「なんとなく」やパッと浮かんだひらめきによって、果たしてどれくらい正しく的確な判断が下せるのか。
    人間の持つ、いわゆる「直感」について述べている本です。

    最初に「なんとなく」正しい感じた方が、結局は正しかったということ。誰もが経験のあることだと思います。これは、少ない情報の中から瞬間的かつ無意識のうちに認識する能力「=輪切り」だとされています。
    これとは逆に、情報が多すぎることで判断ができずに失敗した事例も本書では紹介されています。

    自分の「なんとなく」を信じて判断を下すことができますか?

    興味深いテーマの一冊でした。再読したいです。

  • おしゃれ雑誌に紹介されていた。
    直感を信じてみようじゃないかという提案と検証。

    美術品、市場調査、痛ましい事件など、いろんな例が提示され、
    細かに研究、検証されており非常に興味深く読めた。
    特にAU(アクションユニット)。顔の筋肉を動かさずに読めない。

    直感を信じよう、だけど間違っちゃいけないよ。
    感覚を研ぎ澄ましておくことが大事だよ。

  • 理由は分からないけど、「なんとな~く」そう感じる感覚、それも、数分悩んだ挙句ではなく、最初に思った直感。だいたい合ってることが多いあの感じ。その感覚に挑んだ一冊です。

    特に面白かったケースは、ジャムの試食コーナーの話でした。

    以下引用。

    「カリフォルニア州メンロ・パークにある高級食料品店に、珍しいジャムをいろいろと試食できるコーナーを設けた。そこに置くジャムは六種類にしたり、二四種類にしたりした。選択肢の数がジャムの売れいきを左右するかどうか調べようというわけだ。」

    中略。

    「選択肢が六種類のときにはコーナに立ち寄った客の三〇%がジャムを買った。一方、種類が多いときにジャムを買った客は三%だった。」

    一見、選択肢が多い方が、商品を買う確率が多そうにみうけられそうだが、購入の決断は瞬間的に判断するため、選択肢が多いと処理能力を超えてしまうそうだ。

    確かに・・・

    ものすごい高機能の製品のカタログって、メーカーの人の思い入れが強いのか、やったら、機能のリストが長すぎて、なんだかカタログ読んだだけでおなかいっぱいなってしまう感じが多い気がします。プレゼンテーションもそうだけど、訴求できるポイントは3つ!!1つでも、4つでもない、3つ。これ以上は処理能力を超えるのかな??

    面接で人を採用するときもそうですが、だいたい決まるときは、部屋に入った段階で、面接官が、この人いいかもと思っているケースが多いと感じます。

    シンプルに考えて、ズバッとアプローチする。企画を思いつくときはだいたいこんな感じが多いです、私。リサーチデータは、後付が多かったりします。「えっと、こう思っているのは、私だけではないので」的な言い訳です・・データから捻出したような製品って、やっぱり買いたくないですもんね!!

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著者プロフィール

1963年イギリス生まれ。
カナダ・トロント大学トリニティカレッジ卒。
『ワシントン・ポスト』紙のビジネス、サイエンス担当記者を経て、現在は雑誌『ニューヨーカー』のスタッフライターとして活躍中。邦訳には『天才!』『ニューヨーカー傑作選』ほかがある。

ある製品やメッセージが突然、爆発的に売れたり広まったりする仕組みを膨大な調査とユニークなフレームワークによって解き明かした最初の著書『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』)、人間は、長時間考えてたどり着いた結論よりも、最初の直感やひらめきによって、物事の本質を見抜くという仮説を検証した2冊めの著書『ブリンク』(邦題『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい』)は、いずれも世界で200万部を超える大ベストセラーになっている。

「2014年 『逆転! 強敵や逆境に勝てる秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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