インド特急便!

制作 : 伊藤真 
  • 光文社
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本棚登録 : 23
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334962067

作品紹介・あらすじ

インドが「アジアのアメリカ」になる日!10億人の潜在力を浮き彫りにした衝撃のドキュメンタリー。

感想・レビュー・書評

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  • 変貌する大国の夢と現実/
    INDIA EXPRESS:
    THE FUTURE OF A NEW SUPERPOWER

  • インドの強み=リベラル超大国であるということ。

  • 【植民地時代】
    ・インドは高度に発達した独自の公益経済を有していたが,イギリスによる当地で命運が尽きた.家内工業は壊滅し,伝統的案技は失われるか,死蔵された.原材料をインドが供給し,イギリスが加工,利益を得るという構造に変わった.
    【70年代】
    ・民間企業への締め付けを躊躇することなく強化していった.エア・インディアや銀行を国有化し,国有企業はインドの経済開発を阻害するお荷物と化していた.政府の規制のおかげで民間企業や外資企業は投資意欲を失い,若者たちに新たな職やチャンスを与える機会も失われた.
    ・コカ・コーラはインドから撤退した.
    【80年代】
    世界は好景気に沸いたが,インドは取り残されようとしていた.サム・ピトラダは首相ラジーヴ・ガンディに対し,電話交換機の輸入を主張した.役人は抵抗したが,サムのおかげで現在のメールやネットがインドに整備された.
    【90年代】
    マンモハン・シンが首相に就いた.シンは,国家が債務不履行に陥るのを防ぐため,IMFなどが求める輸入規制緩和やお役所的な形式主義の廃止,国外からの投資の促進,国有企業の民営化に応えた.インドの経済界のルールが一新されると,結果はすぐに表れた.パソコンとインターネットが結びつき,IT分野で世界的な需要が創出されようとしていた.
    【現在】
    ・ビジネス・プロセス・アウトソーシングは世界的な潮流となり,インドはこの分野でまちがいなく大きな成功を収めており,毎年130億ドル以上もの外貨をインドにもたらしている.
    ・インド各地に7校あるインド工科大学やインド経営大学院といったエリート大学の卒業生たちは,長年の傾向を覆して国内で職を求めるようになった.給与水準が上がり,家族や郷土料理が身近にありつつインディアン・ドリームを実現する現実があった.
    ・インドほど極貧相を多く抱える国は無い.一日一ドル以下の収入で暮らす世界の貧困層の約40%がインド人だ.
    ・多くの妊婦が,生まれてくる赤ちゃんが女の子だということがわかると中絶する.男は金のかからない便利な労働力であり,女は金食い虫と思われている.新婦の持参金は法律上は禁止されているにもかかわらず,年々高額になりつつある.裕福な家庭では,海外の私立病院で診断と中絶をしてもらうこともある.インドの大方の家庭では,結婚するのは男の子をもうけるためだと考えられている.
    ・現代のインドでは,カーストに基づく差別は違法だが,幅広く見られる現象だ.特に地方では,カーストに対する意識が根強い.異なる緯度,異なるコーヒーカップなど,以前差別が残る.都市部でも,毛っこない手を選ぶ際の最大のポイントはカーストだ.政治の票田にも利用されている.
    ・ネパールなど,南アジア諸国は,半インド感情が高じてしばしば反乱や暴動が起きてきた.しかし,各国はインドと緊密な関係やつながりを持つことは喜ばしいと公言する.インドの経済的な成功が,国境を越えた経済的恩恵をもたらすと信じている.

  • 「ITでアクセルかかって驀進へスラムの横からのし上がり」

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