誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性

  • 光文社
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レビュー : 53
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334962166

感想・レビュー・書評

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  • 元Googleのデータサイエンティストが(普通に公開されてる範囲の)Google検索履歴などを用いて、直感的・通説とされている社会科学に対して検証を行っていく本書。
    著者が結びで、本書が「ヤバい経済学」の現代強化版であること、また人々がどう言ってるかでなく(データに従って)実際にどうしているかに従うことを重視する、といってるのを聞けばどう言った話題を取り扱ってるかなんとなくイメージできる人も多いのではないだろうか。

    ビッグデータというワードが目を引くが、正確には今まで大学の実験室の中で時間をかけて研究をしなければならなかった内容の一部を、検索履歴を含む急増している公開データを使って大きな分母から関心のあるサンプルデータを次々取得して通説などを検証していく印象が強かった。トピックは性的嗜好・差別・立身出世の可能性・親の無意識性差別・SNSの実態などなど、ネガティブなものも多いが、これは通説には、あるべき世界の願望をある程度反映していることが多いのではないかと思う。

    また著者がデータサイエンティストだったこともあってか、WebでのABテスト・次元の呪い・相関関係と因果関係の違い・ビッグデータに対するデータ分析の姿勢など、ある程度データサイエンス領域の分析方法自体に対する言及も多くあったように感じる。こういったトピックはあまり馴染みのない人にとっては(難しく感じるところもあると思うが)、興味深い内容は多いと思う。

  • おもろかった!自分にも思い当たるけど、意識的か無意識的かウソついてんだなあみんなという気持ち
    1パートごとに分かれ気味で読みやすかった

  • 人の考えていることはわからない。全てをさらけ出して生きていける人はほとんどいない。
    社会を多くの人が住みやすくするために、データを使う。これまでは簡単には手に入らなかったビッグデータを使う。データサイエンティストは大切な仕事だ。

  • とても興味深く読み進めることができた。
    しかし、探索ワードをこのように調べられるなんて、恐ろしい。笑

  • こういうの読むとデータサイエンスを勉強したくなるだろうな〜高校生とかに読んでほしい。

  • 19/01/05読了
    おもしろかった!

    Google検索ではひとは取り繕わない、本音を吐くインセンティブがある、ことに依拠した分析が中心。

    人の言葉を信じるな、行動を信じろ、はエスノグラフィでも出てきた考えかた。ネットフリックスは見たい映画登録に意味はなく、似たような好みのユーザ(のちに分身検索として扱われる)の視聴歴からのリコメンドモデルを作り出した。

    オバマがイスラム教徒への敬意を語っても相手は怒りを募らせたが、彼らがどういった人物かを語れば(好奇心を刺激し情報を与えれば)ヘイトは減った。

    ビッグデータの利点は属性での絞り込み検索ができること。

    アメリカ人男性は自分が8歳頃に優勝した野球チームのファンになる傾向。
    低所得層から高所得層へあがる確立は都市により違う。教育投資が高く、宗教心が篤く犯罪率が低い地域。
    著名人を輩出しやすいのは大学町。また、移民が多い町。教育費の支出は関係ない。

    ビッグデータは、自然実験での因果検証を可能にもする。
    学校の格はさほど影響を与えない。境界線付近で進路がわかれたひとびとの、職や収入は同じ。

    できないことはある。
    次元、変数を増やすのは危うい。偶発的な相関性を示すかも。追検証は必須。

    倫理的にやってはいけないこともある。



  • 検索等のデータに隠された不都合な真実。人間の欲求の本質を思い知らされたような気分。

  • 広報・広告に携わる人にとって、知っておくべきことが広く著されている。
    ビックデータが、社会科学を、再現可能性のある本当の科学に変えていく、その具体的な道のりを紹介した本。

    6章の「世界中が実験室」では、「無作為抽出された比較対象実験」である「A/Bテスト」について紹介されている。企業のWEBサイト構築にも生かすべきではないかと思った。
    「A/Bテストの教訓は通説を警戒せよということである」「A/Bテストのもう一つの重要性は、えてして小さな違いが大きな効果を生むことにある」というところは、しっかりと認識しておきたい。ついつい自分の感覚が、論理が、正しいものであると固執しがちだが、(WEBサイト上の見出しのどれが選ばれやすいかということについては)「つまるところ、何一つ推測などできません。文字通り、すべてを試すのです」という結果であったようだ。

    7章の「できること、できないこと」では、ビックデータだけが魔法の剣ではないことにも触れており、バランス感もある一冊。

  • タイトルにある誰もが嘘をついている、というのの嘘は、例えばSNS上や各種調査などに対する回答で、見栄を貼ったりとか何かしらのインセンティブがある場合は嘘をつくことがあるという意味。
    対してビッグデータ分析はgoogle等での検索ワードへの分析のことで。google検索では嘘をつくインセンティブが無いため正直な欲望が表されていて、かつ大量のデータがあるため、人間の本性をかなり表しているだろう、という内容。

    性生活に関する各種統計調査と、ポルノサイトを含む各種検索ワードの分析の乖離がセンセーショナルで分かりやすい。例えばアメリカ人は統計調査ほどセックスはしていない、パートナーへの不満はセックスレスがかなり多い、各国で人気のポルノなど。この辺りは本の中でとても多くのスペースを割いており、中々センセーショナル。

    ポルノ以外にも人種差別、投票予測、広告の効果、医療政策、教育など、ビッグデータ分析が有効な示唆をもたらす内容が多く紹介されている。学歴とその後の人生の成功にの因果関係は無いと言う話は割と衝撃的だった。

    後半ではビッグデータ分析の限界にも触れられている。ビッグデータ分析はポルノや人種差別といった、割に曖昧な認識や慣習、少ない統計での理論づけがされている事物について明確な知見を得ることには向いているが、一方で株式投資や遺伝子分析といった余りにデータの数や関係する因子が多いものの分析には注意が必要とかも説明されている。

    全体に分析の手法や基本的な概念の説明も丁寧で、勉強になる本だった。経済学に関する本を最後まで読み通す人の割合は数パーセントというようなことが最後に書いてあったけども、割と最後まで読んで良かったなと思える本だった。
    実際、目次に「ここまで読み通して来た人は何人?」というようなことが書いてあって、気になったのもあって最後まで読んでしまったのもあるのだけれども。

    長かったけど、良い本だった。

  • ビックデータ分析によって明かされる社会の仕組み、そして人間の本性。

    データ分析の凄さをまざまざと見せつけられます。

    それにしてもGoogleというのは世の中を今までとは全く違う世界にしたともいえる存在ですね。

    興味深く、かつ面白い内容なので夢中で読みました。

    続編が出るのがとても楽しみです。

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