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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784334962234
感想・レビュー・書評
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アメリカは、1950年代からGPSの発想を持っており、戦争に向けて着々と進めてきたことがわかった。正直、ショックが隠せない。しかもその一環に、月面着陸があったとは。
またこの本のおかげで、ベトナム戦争の背景もよくわかった。
DARPAには、大企業のトップがいて営業や経営のプロがいる一方で、とんでもない発想をもつ科学者がいたようだ。営業および経営vs科学者(制作)の対立も描かれており、一般の企業都同じ図式があるのもおもしろい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
機密解除された書類とインタビューをもとに、アメリカ国防高等計画局(DARPA)の紆余曲折に満ちた歴史をまとめたもの。スプートニク・ショックの中で独立研究期間として設立されたが、そこに参加した人物のキャラクターゆえに、ベトナム戦争での「対反乱」戦略・戦術の研究にも深くコミットする。やがて宇宙やミサイル防衛システムからは手を引くことを余儀なくされ、ベトナムやイランでの数々の研究もほとんど失敗に終わったが、その過程で生み出されたいくつかのアイデアがその後の戦争と技術のあり方を決定的に変えていった――。枯葉剤、地震予知ネットワーク、ステルス戦闘機、GPS、インターネット、Siri、ルンバ、などなど。
軍事科学ゆえの「自由さ」が暴走し、いくつも「トンデモ」な着想を生み出し、実験が行われ、派手に失敗し、失敗を認められないことで何年も継続してしまう様子が淡々と綴られていく。ベトナム戦争時のアメリカで次々と考え出されていたアメリカの対ベトコン戦略が、中国で日本軍が行っていたこととほとんど同じ発想で実践されていたことに驚く。人間が考えつくことなど、そんなに大差は無い、ということなのだろう。 -
淡々としている。軍事に寄るか、科学技術を志向するかでジレンマや対立があったということを延々述べている印象。
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DARPAがもてはやされているとは知らなかった。
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仮想敵国を、ベトナム、ソ連、中東、日本、イラクに設定して、戦争を契機として、思考の限界なく技術を発明していく。それが、インターネット、ドローン、AIなどにつながっていく。予算や人事という制約を受けながら、組織の発展について歴史をひも解く物語。
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GPSやインターネットなどの基となった軍用技術を開発したアメリカのDARPA (国防高等研究計画局)のイノベーションの歴史についての本。数多くのイノベーションを成功させることのできた理由と、成功の陰に隠れた多数の失敗が分かります。
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インターネットの原型と言われるARPA-NETを生み出したアメリカ高等研究計画局の歴史ということで、興味深く読んだ。そして、ARPA(後にDARPA)がベトナム戦争に深く関与していたことや、数々の迷走、失敗、スキャンダルを含む過去を持っていることを驚きとともに知ることができた。
約50年間の歴史について、その時々の関係者の証言も含む詳細かつ膨大な記録であり、一読しただけでは全容を理解するのは難しいかもしれないが、500ページを超える分量なので、簡単に再読することも難しい。その意味で、大雑把な流れと幾つかのエピソード以外は忘れてしまうかもしれないが、DARPAのことを知りたくなったときに、必要な部分を参照するというレファレンス的な読み方もできるかもしれない。 -
東2法経図・6F開架 KW/2018//K
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GPS、地震観測ネットワーク、四足歩行ロボット、Siri、そしてインターネット。20世紀を変えた、そして21世紀にもその重要性はますます高まるであろうこれらの技術を開発したアメリカ国防高等研究計画局、通称DARPA(旧名称はARPA、ARPAが生み出した分散型通信ネットワークであるARPANETこそが現在のインターネットの原型である)。
本書は世界に数多ある政府系研究機関の中で圧倒的なイノベーションを生み出したDARPAの実態に迫るノンフィクションである。世間では前述の文脈で華々しい成功の歴史を繰り広げてきた組織のように見られているが、その実態は膨大な予算をムダにしたSF的・夢想的アイディアの失敗と、社会実装にまで至ったが全く効果を出さずむしろ問題解決になるどころか、問題を大きくしてしまう圧倒的な失敗に彩られている。
前者の代表例は、ソ連からのミサイル攻撃に備えて地球全体を放射線帯で包み込み、ミサイルが通過できないようなシールドを構築しようとしたアーガス計画、そして後者の代表例はベトナム戦争で用いられた枯葉剤である。組織としてのDARPAの目的とは、最先端の科学技術を用いてアメリカの国防の高度化を達成することである。とはいえ、枯葉剤のような兵器は、ベトナム人民とアメリカ兵士の双方に甚大な健康的被害を与え、かつ、ベトナム戦争の戦線の悪化を更に招いたといってもよい。
そうした失敗の歴史も明らかにしながら、イノベーションの光と闇の両面を描き出す本書は、科学技術に興味がある人間にとって必読とも呼べる示唆に満ちている。
千葉敏生の作品
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