ほんとうのアフガニスタン: 18年間闘う平和主義をつらぬいてきた医師の現場報告
- 光文社 (2002年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334973339
作品紹介・あらすじ
内戦、伝染病、貧困、飢餓、あらゆるいのちの闘いをつづけてきた日本人医師。史上最悪の大干ばつ発生に、医師団は1年で1千本の井戸を掘り、いままた空爆後のアフガン難民に、いち早く食糧援助を開始している。私たち日本人はいま、何ができるのか、どうすれば役に立てるのか、知りたいことがここにある。
感想・レビュー・書評
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真実を知ることなんてできないんだなと思った。物事にはたくさんの面があり、信じたい面のみ見ようとしてしまう。中村哲さんの行動力と信念を貫く強さと、殺害されてしまった事実が苦しい。
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現地に入り込んで支援するという姿勢と実現していくことがすごい。
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アフガニスタンという言葉はよく耳にしてきたのに、その国のこともそこに住む人たちのことも何も知らなかったんだと痛感した。
女性の解放も民主主義も大切なことで、アフガニスタンでそれらを実現することはアフタにスタンの人々にとっても重要なことだと思っていた。
でもそれは日本に生まれ育った中での私の価値観であって、そのままアフガニスタンの人々にとって当てはまるわけではない。
本当に何か助けるのだとすれば、そこでの「普通の生活」が明日もあさっても続いていくように手伝いをするということなんだ、というようなことを中村さんは言っていた。
私は大きく勘違いしていた。
中村さんやペシャワール会の人たちがしている活動は偉大だと思う。
それと同時に現地の人々の生活の中に入って、そこでの文化、習慣を十分に理解し尊重し必要なことを淡々と行うという思想に学ばされるものが多かった。
それともう一つ中村さんが言っていたことで大切なことだと思ったのは、流れてくる情報を鋭い目で見極めるということ。
私たちの情報は欧米から見た世界。すべてを鵜呑みにせず本当のことは何なのか自分で確かめることの大切さ。
それを改めて実感させられた。
年会費3,000円からペシャワール会の会員となれるそう。その9割以上が現地での活動費として使われているんだとか。
私にできるとしたら、それくらい。
あとは今を懸命に生きること。アフガニスタンの人々のように。 -
偉大な人がいるもんだな。