消費の正解 ブランド好きの人がなぜ100円ショップでも買うのか

  • 光文社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334973704

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと古い本だが対話形式で書かれた本。

    国民の消費行動を解説していく。

    ちょっとした雑学として読むのは楽しいかも?

  • 【内容】
    マーケティングプランナーの辰巳渚さん(女性)の「消費に関する疑問」に対し、東京大学大学院総合文化研究科の教授で社会経済学・相関社会科学を専攻している松原隆一郎さんが答える対話形式の本。質問する側(辰巳さん)が疑問に感じたことを次々と言う、討論形式である。
    <<目次>>
    1.エルメスと100円ショップ
    2.ヴィトンの財布と温泉旅行
    3.キハチの行列、並びたいか
    4.誰もがみんなユニクロルック
    5.消費者はペプシマンで踊る!?
    6.パパとマクドナルド、彼氏とスターバックス
    7.マツモトキヨシと雪印
    8.どんな店も「ヤフオク」にはかなわない?
    9.コンビニ弁当に割り箸は必要か
    10.トイレットペーパーに花柄がついていると「お得」なのか
    11.低金利時代、金融商品を買うべきか
    12.消費者は「バカ」なのか

    【ポイント】
    辰巳さんが日頃感じている消費に関するさまざまな疑問に、あくまで「消費者」として質問を行い、「消費者はバカとみなされている」ように感じていた。ブームに乗ったり、企業の戦略に踊らされたりしている消費者は、バカだという。しかし、松原さんとの対談によって最終的に消費者は「選択して組み合わせる」ことで、受動的で何の価値も生み出さないただのバカな消費者ではなく、クリエイティブで自ら価値を生み出すことのできる賢い消費者になれるという結論になった。消費者は、この情報社会の中で、賢い選択をし、賢い消費を行っていくべきだ。
    また、オークション等ネットの普及により、生産者(作り手)消費者(買い手)だけで商売が成り立つようになり、販売者(売り手)はいらないという構図ができている市場がある。また、消費者自身が商品に関する情報をたくさん持つようになり、売り手に聞くことなく商品を選択できるようになってきた。そこで、売り手はもう必要ないのかという質問では、売り手は作り手や買い手とは別の軸の提供者であるべきと結論づけている。売り手は、知識や情報の多さ等ではなく、消費者とは別の視点から情報を提供し、消費者の本当に欲しいものにたどりつかせることに存在意義がある。

  • あなたの買い方はヘンなのか?!
    やっぱり消費者はバカ、なのか?!
    そもそも、「消費」ってなんだろう。「消費者」って誰だろう・・・。
    消費経済学の専門家である東大教授松原氏と、『「捨てる!」技術』『「くらす!」技術』著者の辰巳氏が、消費について徹底的に対談し、考えた。「消費」とはただお金を払ってものを買うだけのことではないと再認識させられる。
    「またくだらないものを買ってしまった」と嘆くあなたも、「ムダ金は絶対に使わない」と自負するあなたも必読!

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著者プロフィール

松原隆一郎(まつばら・りゅういちろう)
昭和31(1956)年神戸市出身、放送大学教授、東京大学名誉教授。灘高校・東京大学工学部都市工学科卒、同大学院経済学研究科単位取得退学。専攻は社会経済学・経済思想。著書は『頼介伝』(苦楽堂)、『経済政策』(放送大学教育振興会)、『ケインズとハイエク』(講談社現代新書)、『経済思想入門』(ちくま学芸文庫)、堀部安嗣との共著『書庫を建てる』(新潮社)他、多数。

「2020年 『荘直温伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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