年収300万円時代を生き抜く経済学 給料半減が現実化する社会で「豊かな」ライフ・スタイルを確立する!

  • 光文社 (2003年2月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784334973810

感想・レビュー・書評

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  •  昨年6月に『新版 年収300万円時代を生き抜く経済学 』(知恵の森文庫)を読みレビューをつけている。こちらは知恵の森文庫よりも2年前に書かれた元本になる。本の帯には大反響!10万部突破のベストセラー!とある。一年後に読んでみても著者の考え方に共感できる。考え方の根本にあるのは幸福感とはより個人的な感覚であること、それを自覚することで過剰な欲求を抑え、地に足をつけた生き方を著者はすすめる。

  • 著者のラジオでの独特軽妙なお話を拝聴していましたが、きちんと著作を拝読したことがなかったので、代表作である本書を手に取りました。

    私は年収300万円でも豊かに暮らせる欧州風の価値観に魅力を感じるが、これができるのは退職後の高齢者または単身者で、子供がいる世帯は困難だろうなと思う。
    20年以上前に日本経済構造に警鐘を鳴らす本書がベストセラーになったのに、残念ながらそれをなぞるような現代社会になってしまった。
    シャーロンフロイデという言葉を初めて知った。自己責任論を振りかざし弱者に鞭打つ人をなんと呼ぶのだろうと思っていたが、ぴったりだと思う。

    驚いたこと
    ・2003年3月までサラリーマンは医療費自己負担は2割だった!
    自己負担が上がり、社会保険の財源にすると消費税を上げた現在も財源不足と宣う国は20年間ほぼ無策だったというのことなのか?
    ・ITバブルが今のAIブームに酷似している。
    AIもそう遠くない未来に、IT同様弾けるのだろうか。
    ・当時平均的なサラリーマンの年収が700~800万円だった!
    当時主要国の製造業の労働者の年収で日本が約650万円とあり、現在(令和4年賃金構造基本統計調査)と比較してずいぶん高いと思った。
    おそらく、製造業従事者における非正規労働者の割合が当時より高くなったのではないだろうか。
    ・発売当時から著者は副業を推奨していた。

  • これから厳しい世の中を生きていく子供に読ませたい本の一冊。

  • 日本経済と、アメリカの違い。
    年収300万円とは。

    経済の話のわりに、非常に読みやすかったです。
    しかし分かりやすいか、と言われると
    どうなのでしょう?
    理解しようとしていないからなのか
    言っている事は分かるのですが
    理解できているかと言われると…?? でした。

  • 経済学というよりも小泉内閣の批判文章多めで、当時のデフレ経済の解説というか予想というかまぁ何と無く理解できる落とし所なんだけど強引というか「諸悪の根源はこいつらだ!!」て考えがあんまり好きじゃ無いだけなのかもだけどなんかムカつく

  • 前半部は2003年当時の小泉構造改革への批判。
    経済の仕組みがよくわかる。
    後半の年収頭打ち時代への覚悟には、さほどの説得力はないけれど。一部のエリート層が大多数の庶民を犠牲にして這い上がれないようにして、富を集中させるというのは、まさに現在、進行している通り。

    「知的創造の仕事での所得格差が大きい」「大学や官僚になって米国留学したエリートは、まちがった米国の上流社会への憧れを植えつけられる」は納得。なんで政治家や経営者はやたらとアメリカイズムが好きなんだろうかと怪訝に思う。

    日本の安全な医療保険や終身雇用制は、当のアメリカ人たちにも賞賛されるほどの優れたシステムであったのに。外資に国債を買い占められていて、やがて国が乗っ取られる危機感はいまもなお。

  • 日本の平均年収は世界的にみて高い方だということに驚いた。年収が高いのは、米、英、日本だが、それと同時に労働時間が長い。しかし、大陸ヨーロッパは年収は低いが、成功をいい意味で諦め美しい人生を送ることに重きを置いていることにも驚き。
    貧富差が激しい米型経済に日本は向かっているが、安定•出世可能性が高い日本は世界的にも良いらしい。
    常識に流されないようにせねば。
    そして、老後の居場所のため、仕事の以外のことに取り組むこと重要だ。

  • 庶民派エコノミストの不景気時代を生き抜く為の庶民的対処法。

  • お金に対する価値観を考え直す一冊!良書でした。

  • アメリカ型経済社会への警鐘。

    多少オーバーな表現もあるが、一つの考え方として、今までと違った視点で現代社会を捉える機会となった。

    年収が減ったとしても、どのようにして有意義に過ごすことが大切かを考えさせられ、「足るを知る」という考えを学ぶことができた。

  • ハウツーを期待すると無意味な本。
    題名と内容は一致しない。

    前半は小泉政権への批判で埋めつくられていて、読んでいて疲れた。
    労働などの海外事情を語っているが、根拠の提示が少なく、また個人の主観もあり、だから何、と思う部分が多かった。 時に興味深くもあったけど。

    小泉政権によって作られた社会で生きていくための、著者の理想も含まれた、一種の信条本でした。

  • 前半が☆1つ、後半が☆3つなので☆2つ。前半は小泉政権への批判に終始しているように感じた。「年収300万〜」というタイトルの主題はむしろ後半。その内容にしても時が経ってしまったからか、既に知っている情報もかなりあった。この本が売れたのは、著者の著名度と本のタイトルによるところが実はかなり大きいのでは。僕がブックオフの100円コーナーで手にとったのもそんな理由だったし。とりあえず、貧乏でも絶望しないラテンの精神は持ちたいなって思った。

  • 面白い考察と言ったら失礼なのかもしれないが、「構造改革」もこうして見ると、ユダヤ陰謀論のように見えてしまうから面白い。笑っていられない状況なのだがあまり現実味がない。
    ライフスタイルを考えるうえでは示唆に富む内容である。2002年10月頃の執筆、2003年3月の出版、同8月読書だが、そのシナリオを当たらずしも遠からず。最近株価は一万円を回復し、長期金利が上がった。ということは後半年後くらいには景気は回復するということか。概ね今後10年前後の人生設計は問題ないのではないか

  • 1人で地味に生きてく分には年収300万円でもかなり幸せだと思います。ただし東京都内だと厳しいかも。価値観次第ですが。

  • 日本の現状を大まかに把握するには良いと思ったが、客観的な数値データが少なく、筆者の主観に基づいた記述が多数見受けられた

  • (2010年12月8日より読書開始)
     著者を一躍有名人にした出世作。前半部分の経済状況の前提は当たらなかったものの、後半部分に書かれているサラリーマンの所得状況に関する記述はほぼ的中しており、今の社会状況における生き方の指南書としてもまだこの本は有効であると思われる。
     ただ、この本のおかげで彼が「勝ち組」となってしまい、自らの主張とは乖離してしまったことが皮肉なことである。

  • ご存知森卓さんのベストセラー。
    人間質素な暮らしが一番である。
    家計を見直す上で、本書を教科書にしてはいかがでしょう。

  • 成長を期待できないこれからの日本社会を生き抜く指南書です。

    こんな人に特にオススメ
    ・「勝ち組」であることが幸せなのか疑問に思う人

    満足度について
    ★★★= 80~100点 = 期待通り

    以下、本の内容に触れます(ネタバレあり注意!)。


    内容
    2002~2003年初め頃の日本経済の状況を独自の視点から分析し、
    やがてくるだろう(実際にそうなりそうです!)
    年収300万円時代をいかに生きるべきかを説きます。


    私的「メモっ得」ポイント
    ・「自分は勝ち組になれる」という幻想を捨てろ
     「勝ち組」になるには、24時間仕事バカになることが必要条件。
     そして、それだけやっても「勝ち組」になることは約束されない。

    ・「老後のための貯蓄」より「老後のための投資」
     生きがいのための投資(人脈、知識、健康などにお金を使う)をすべき。
     例えお金があっても、準備ができていないとできないことが多い。

    ・生活レベルを落とせば、老後の生活は公的年金で十分。


    感想
     「勝ち組」「負け組」が厳しく選別される社会の中で、
     「競争から降りて、違う価値観で生きてもいいんだよ」、
     という著者の提案は、心にスッと入ってきます。

     この本が出版された2003年頃には、
     おそらくリアリティがなかった「年収300万円時代」ですが、
     以後世界が度重なる金融危機を経験したことで、
     日本で「年収300万円時代」の到来が現実味を帯びてきています。

     低成長が当たり前の社会になります。 

     よってこれからは、
     お金のあるなしで語られる「勝ち」「負け」ではなく、
     いかに自分の価値観に沿った生き方をするか、とか、
     いかに自己実現と社会貢献をリンクさせるかなどが
     大切になるのではないでしょうか。 

     今日、真に求められているのは、
     成長戦略ではなく、成熟戦略です。

  • 最初は、よく売れてる本だし、まぁ流行りモノ的な感じなんだろうなと思って、発売からしばらくは買わずにいました。

    でも、タイトルがどうにも気になって仕方なくて、買って読んでみたら、納得できることだらけ。経済なんかはまるっきり素人の僕でも、実によくわかる話でした。

    自分自身、今でこそ悪くない生活をしていますが、ワープアも経験しているので、雇用形態や会社の方針などによって、労働者側に生じる格差というものは身をもって知っています。なので、著者の考える将来像もかなりリアリティをもって受け止めることができました。

    我々世代のみなさんにはぜひ一読をお薦めしたい本です。

  • 経済学者の視点で見た、不況の現代を生き抜く指南書。
    小泉政権の弊害、外資系企業の参入(ハゲタカファンド)、所得格差の拡大による二極化など、マイナスな展望が多いが、
    難しい経済学の解説だけではなく、考え方を変えることで
    「過度な不安を持たずに生きましょうよ!」というメッセージ性が強い。
    「年収300万でも暮らせる節約術」ではなく
    「年収300万ではなぜ不安になるのか」に気付かされる部分が多い。

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著者プロフィール

経済アナリスト。1957年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。経済企画庁総合計画局、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。堅苦しい経済学をわかりやすい語り口で説くことに定評があり、執筆活動のほかにテレビ・ラジオでも活躍。2023年12月、ステージ4のがん告知を受ける。2025年1月28日、原発不明がんにより自宅にて死去。67歳没。

「2025年 『知ってはいけない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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