- Amazon.co.jp ・本 (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334974848
感想・レビュー・書評
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「未発表作品集」とはよくいったもので、実態は口述筆記の寄せ集め。出版社はうまい。
「庶民」「実感」「現実」みたいなものに後ろめたさを抱えていきる軟弱な学歴エリートのような人間にとって深沢七郎はとても恐ろしく映るのだと思う。
土を耕しながら、「人間死んだ方がいい」「三島由紀夫はアルバイトした方がいい」みたいなこと言われると、「参りました!」としか出てこない。
三島はしかし、そうした評価をきちんと受け止め、自分の文学を磨いていたのだろう。
表紙カバーを取ると、深沢の写真が4,5枚見られるのだが、どことなくふてぶてしく、飄々とした表情が、落合博満に似ている気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この人いいわー
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タイトルに大きく共感して、このエッセイを手に取った。
著者について、あいにく自分はまったく知らないが、ものの考え方は近いかもしれない。 -
2009/
2009/
「人間ってものは、生き物だからね。油虫みたいなもので――。(中略)あれは、平和じゃないですか。食べ物はあるし、どんなことを考えているのか知らないけれど。人間だって、将来は、考えるなんてことは、なくなってくるんじゃないですか。無感覚になるんじゃないの。動物的にね。」
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「ヤーマン、ヤーマン」とついついうなずく本。
随筆でもときどき文章がリズミカルになって、
深七は吟遊詩人みたいな人だ。
自然を愛して、自然に生きた人。
でも、この本をスタンダード枠に?
注が多くて読むところが少なかったので★4つ。 -
生きているのはしかたなく
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既存の価値観を拒否し、人間の「あるべき姿」を追及した著者の生き方がそのまま表れたエッセイ集。
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高校のとき、楢山節考をすこしなまってる人が、朗読した。
そのなまりっぷりに涙。
深沢七郎がこんな破天荒で面白い人だとは、そのとき絶対想像できなかった。
多少フェミコードを抵触するので、評価は2。