いま、暗闇でふるえているきみへ

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334974930

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  • 4-334-97493-7 266p 2005・12・20 初版1刷

  • 「ヤンキー母校へ帰る」で有名な義家弘介先生の著書。様々な悩みの相談メールに対し真摯に答えている。
    決して平坦ではない過去を背負い、今を全力で過ごす義家先生だからこその回答の数々には胸を打たれるものも多い。
    相談と回答が羅列されている本ではそのひと言ひと言のメッセージ性がやや弱く見えてしまうような残念さはあるが、それでもその文章にこめられたたくさんの希望に触れることができたと思う。

  • ■俺が生徒達が使う言葉で一番嫌いな言葉、「キモい」。
    “そんなの今は『みんな』『普通』に使っているよ?”
    ‥みんなって一体誰を指しているのか?普通って一体何を指しているのか?
    そんな人格さえ否定するような言葉で傷ついた人がいたとして
    その人が『みんな』と違うと言うのか。
    『普通』じゃないと言うのか。
    人を傷つける言葉に古いも新しいもない。
    ‥『普通』を目指して生きるよりも『本物』を目指してもがいた方が良い。

    ■いつか夢が見えたときその夢に向かってジャンプしようとしたら土台がグラグラで手が届かない。そんなのって悲しいですよね。だからこそ今関わる全ての世界から逃げずに様々なものを吸収しながら「幸せになる土台」をしっかりと踏み固めていって下さい。
    勉強とは何も机の上だけでするものではありません、
    沢山の場所で沢山の勉強をすればするほど人生の幅は確実に広がっていきます。
    感受性さえ麻痺させなければ沢山の意味ある学びがあなたの好奇心を必ずくすぐってくれるはずです。

    ■「駄目なものは駄目だ」と言って貰えない子どもほど不幸な子はいない。
    人はみな弱い。だから追い詰められたら安易な方向を選びがちです。
    優しさと甘さは違う。
    「優しい」とは本気であること。
    優しさとは厳しきもの。
    そして何より温かきもの‥
    しかし最近優しさと甘さをすり替えている人が多い。
    その線をしっかりと示してやることが出来るのは本当にその子のことを想っている大人だけです。
    方法論を探すよりまずは本気になって真正面から子どもと向かい合って下さい。

    ■自由の本質を教えることのないまま子どもたちに自由を保障する。そんなことしてはいけない。

    ■(子育て中の親に)今のあなたの温もりはお子さんの80年以上続く人生の原動力になっていきます。

    ■瀬戸内寂聴さんの言葉です。
    「若き日に薔薇をつめ。息を呑む程美しい薔薇には刺がある。だからそれを手に入れようとしたら傷つくこともある。でも若ければその傷もすぐに癒える。そしてそれはあなたの優しさに変わる。大切なものを手に入れようとしたら傷つくこを恐れずに精一杯手を伸ばしなさい。それが幸せに向かうと言うことなのです。」

    ■ひとつだけ忘れないで。
     時に誘惑は温もりに似たオーラを持っていると言うこと。
     騙されてはならない。本当の温もりは人の中にある。
     誰かとの真の関わりの中にある。
     傷つくことに怯えないで、現実の先に歩んで欲しい。
     温もりを求めて‥温もりに出会えたその先はあなたの新しい現実となる。

    ■夢とは責任と継続の先で待っていてくれるもの。
     夢とは逃避の先にあるものではない。
     夢とはまさに現実の先にある。

  • 義家先生の本。質問や悩みを答えていくってかんじ。いいことが書いてあって感動した。
    ・『辛』と『幸』。意味としては正反対のこの文字。でも、違いはたった一箇所。文字の一番上が『|』なのか『+』なのかだけ。『|』(孤独)だから辛いんです。『|』だから自分で自分を確認するしかないんです。『|』(孤独な自分)に『―』(横のつながり=仲間)を加えて欲しい。そうすれば今のマイナス志向は『+』(プラス)へと変わり、『幸せ』へ向かっていけるから…。
    ・学校という言葉を意味する英語『スクール』の語源はギリシア語で『暇』を意味しています。人の人生は、与えられた『暇』をどうやって過ごしたかどうかで、ある程度の方向性が決まってしまいます。
    ・今のあなたは『下』を向いている。そして時に当てもなく『上』を見ている。また、時に『横』を見て、誰かと自分を比較している。それじゃダメなんだ。『前』を向いて欲しい。そこには必ずあなたとの出会いを待っている人がいる。
     

  • 分類=ヤンキー先生。05年12月。

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