- Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334975340
感想・レビュー・書評
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オシム好きの友人に、オシム本をまとめて借りた(押しつけられたともいう)。フリマの店番をしながら、一気読みした記憶。ジェフのGM、最近ではグルノーブルや京都サンガのGMでも有名な祖母井さんの自伝。
阿部勇樹引退の報を見て、オシムが見出したジェフチルドレンのことを思い出した。いまになると当時のオシムを招へいするって相当なことだったとわかる。そのあたりのあれこれが祖母井さんをとおして伝わってくる。ここまでやらないとだめなのか!と圧倒される熱量。クラブチームはファミリーという言葉をそのままに、公私にわたりサポートしつづけたクラブ愛とサッカー愛。うばぢから、とはうまいネーミングだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
祖母井(うばがい)秀隆氏は、1995年から2006年までジェフユナイテッド市原(現ジェフ千葉)に育成部長、ゼネラルマネージャーとして在籍し、ドイツ留学時代に培った幅広い人脈を活かして、ヨーロッパ特に東欧からフェルシュライエン、ザムフィール、ベルデニック、ベングロシュ、イビチャ・オシム、アマル・オシムらの指導者を招聘し、いわゆる東欧路線と呼ばれる現在のジェフ千葉の礎を築いた人です。現在は、グルノーブル・フット38のゼネラルマネージャー職にあります。
本書で、ファミリー(選手・サポーター)、親分(イビチャ・オシム)を暖かい目線で見守る祖母(うば)の役割こそが、ゼネラルマネージャーの本分であると説く。これを自分の姓にもかけて「祖母力(うばぢから)」という概念を提示するあたりがうまい!ちょっと前に話題になった親野智可等(おやのちから)氏著「親力(おやぢから)」のパクリではありませんよ~。
祖母力を要約すると、
・周りに流されず、筋を通す力
・弱者への暖かい視線を持ち、プレーヤーに安心感を与える力
・目先の勝利ばかりでなく、長期的視点で物事の正否を判断できる力
と定義できるようです。ありがちではありますが、なかなかわかりやすく、ビジネスに、子育てに、人間関係にと、なるほど普遍的に通用し得る概念と思います。育つのを見守るというのは難しいことです。そういえば、あなたの周りにもいませんか?首をつっこみ、口は出すけど、手は貸さない人。そういう人には祖母力が足りていません。 イビチャ・オシム招聘当時のエピソードをはじめとする、自らの勘を信じ、感性のままに行動してきたエピソードが本書に説得力を与えています。 -
オシムが好きか、祖母井氏を知っている人しか楽しめない内容。そして、組織のマネージャーとして尊敬できるし、参考になるが、彼のようには振る舞えない。脱帽です。
彼が向き合っていたのは、選手、サポーター、未来の選手たち、組織の軋轢やしがらみにしばられることなく、サッカーを愛する人たちに向いているのがよくわかった。
日本のサッカーのため、早く帰ってきてほしいよ。 -
2009年4月7日読了
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ジェフのGMとして、苦しいときも栄光のときもチームを支えた祖母井さん。
彼のチャレンジングな人生を垣間見た。
非常によい内容だった。
ただ、ジェフのサポーターとして、感じるところは複雑でもある。
とりあえず、川渕は協会を去った。
1つの違和感を拭い去ったような気がした。 -
081122
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ジェフのGMとして長年チームに関わり、オシムさん招聘にも関わった祖母井さんの自伝。
この人もやはりすごい人。オシムさんとのくだりはGM、監督との関係性をしっかりと考えさせられる。
某なんとかエイトみたいなフロントの勝手な横暴ではなくやはりチームというのはファミリーとして、一丸となって作り上げていくのだと
心から思った。いい本でした。 -
サッカー本に分類しておくのはもったいない。
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7月27日読了。
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オシムをジェフに呼んだGMということ以外、あまり事前知識なく呼んだが、その行動力に圧倒された。自伝的な本から、ここまで人間力を感じたのは、最近では幻冬舎・見城氏以来か。