- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334975425
作品紹介・あらすじ
書名が変わった「『魏志』倭人伝」、一一八五年ともされる「鎌倉幕府成立」、てんで徹底されていなかった「刀狩」…。最近の教科書を題材に、年々変化する驚くべき「歴史」の実態を紹介。記されざる史実や学習指導要領にも言及した、現在の「日本史」を知るための一冊。
感想・レビュー・書評
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我調査や分析が進むことで新たな史実が変わかることがある。だからこそ歴史はおもしろいし、最新の研究や情報に触れる必要があると思う。
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私が小中学校で習った日本史で習った常識だったもののうち、数多くの出来事が現在では塗り替えられているという話。以前教科書などに載っていた源頼朝、足利尊氏や武田信玄等の肖像が実は別人なのではないかというのは良く聞くが、縄文時代の始まりは遥かに古い上に、社会性や文化度が高かったこと、仁徳天皇陵は違う人の墓ではないかとか、最初の蒙古襲来の時には神風は吹かなかったなど、興味深い歴史事実が記載されている。まぁなにぶん日本史は昔の話なのでこれからも新事実は明らかになり続けるのである。
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興味深いエピソードが満載で、なかなかハッとする良い内容だった。まんべんなく各時代を網羅する、いかにも教科書的なまじめな本の構成に好感。ただ著者ならでは、という意見が、もう少し欲しかったかな。当たり障りの無い感じ。
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歴史と言うものが、科学技術や研究の成果によって変わってきている。
新聞などのマスコミで紹介されているものから、そうでないものを含め古代から近代までのたくさんのエピソードが紹介されている。
これまで知っていたものであっても違う観点から深堀りしているものもあり、とても楽しんで読めた。
演劇・ドラマなどであまりにも有名な話で多くの人が史実のように思っていることが、実際にはなかった(と思われる)り、意外と知られていないが実はすごい事績がある人がいたりと教科書では学ぶことができない内容も知ることかできる。
沖縄戦や教科書検定問題、高校での日本史の扱い(必修ではない)と言う近年の問題についても提起されているところが、いかにも教師らしい。 -
教科書で見た話と違うことが知れてとても面白かった。
知っている話のところは興味津々でした。 -
日本の歴史教科書に記載されている内容。その大部分が近年の研究
で変わってきている。この変わってきている部分を紹介しながら、
昨今の学校における歴史教育の問題点についても言及している。
メインになる、昨今の歴史新事実については読んでいて楽しかった。
ただ、どこかで聞いたことのある話が多く、wikiで調べれば十分な
レベルだったのはちょっと残念。
個人的には、そんな歴史の話よりも、今まで自分が常識だと思って
いた歴史も、日々の研究の結果徐々に変わっていっているのだ、と
いう考えてみれば当たり前の事に気づけたのが大きかった。
また、後半に太平洋戦争について触れているが、基本スタンスはや
はり当時の日本とそれを率いた軍部は悪で、アジア各国に兎に角ご
迷惑をおかけしました史観がベースで書かれている。「自国の歴史を
学んでこそ、今後の国際社会に役立つ」と言いながら自分自身がいわ
ゆる日教組的自虐史観からに抜け出せていないどうにも片手落ちな
印象が拭えない。 -
知っている話があると嬉しい、この手の本ですね
今回の目玉!
後醍醐天皇の息子、懐良親王(かねよししんのう:1329年生)が8歳で九州へ征西将軍宮として遣わされ、九州全土を制圧しました
1359年から1370年まで南朝の一大勢力として、明の太祖と日本国王として国家認定されていました
・・・しらなんだ、もっと楽しそうな話が世の中にありそうですね