リストラなしの「年輪経営」

著者 :
  • 光文社
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レビュー : 61
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334975586

感想・レビュー・書評

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  • 知人に紹介され、やっと読むことが出来ました。
    私も会社で働くサラリーマンですが、そもそも会社の存在意義、あるべき姿を問い直させてくれる一冊。私が普段漠然と思っていたことを改めて問い直させてくれました。
    更には、それを実践しているのだから、すごいし、心から尊敬します。この会社を。
    会社は本来、どうあるべきなのか、ブレてはいけない軸は何なのか、何のために存在しているのか、重くなりがちなテーマを自然体でさらりと説いています。
    変な学者やコンサルが書いた表面だけのビジネス書よりも、百倍価値があります。俺、ビジネス書とか啓蒙書とか嫌いだし、分かった気になるだけで身にならないから。でも結構、読んじゃうけど。
    それはともかくとして・・・
    利益至上主義でも売上至上主義でもなく、一番大切なのは社員の幸せ。人件費はコストではなく、会社の目的そのもの。急成長を目指して背伸びをするのではなく、年輪の様に低成長でも確実にやれることを増やしていく。最大の名言は、利益は会社のウンチであると。健全な会社なら自然と出てしまうものだし、出ないのならば何か病気であるということ。ウンチを出すことが目的ではないでしょう、と。
    やれ、V字回復だ、収益最大化だ、と社員一丸になって突き進むのはいいですが、それってテレビゲームでハイスコアを目指して、必死になっているのといるのと同じじゃん、と思う今日この頃。ゲームは楽しいんだよね、やっている時は満足感があって、ハマっちゃうこともしばしば。
    でも、企業活動って本来ちがうよね、などとも思ってしまいます。ともあれ、色々と考えさせてもらう一冊。
    必読です。

  • ●2018.03.08
    再読

  • 深耕、利他

  • 企業の価値、労働の価値、それらの本質を説いた中小企業社長の金言。「会社のうんち」の話が印象的である。定価で物を買う人間になろうと思った。



     急成長は敵。急激に事業拡大するのは、自分たちの価値・ブランド力を希釈しているだけで、長期的に見て収益力を落しているだけ。
     木のように、毎年毎年年輪を増やすように成長していくことが企業の理想である。

     ブランド力とは良いファンを付けることというのがグッと来た。自分は良い製品については、良いファンになりたいと思った。

     そして、老舗のように常に変化し続けられるものになりたい。

  • かの有名な伊那食品さんの経営理念の話。
    ・年功序列
    ・すべての人との調和を大事にする
    ・みんなで会社を作っているという意識を作る
    そして何よりも「外部環境に惑わされず、自分達の強みを活かして経営していく」ことの重要性を事例をともに書かれている。
    まさに日本的な経営なのではないだろうか。
    塚越さんは日本人としての強みや価値観をわかって経営しているのだと思います。

  • 低成長思考のマネジメント論。
    古き日本文化にもマッチしているのだろう。
    理解は出来るものの、それを実行に移し、徹底するのには、他にも大きな要素がないと困難ではないかと考える。
    それほど極端な考え方に感じた。

    会社経営の要諦は「遠きをはかる」「ファン作り」といった点は、素直に納得。

  • 「人も会社も、生き物」っていうのが印象的。無生物である会社にも、魂が宿るとの考え方には共感すると同時に、グローバルで見ればたぶんユニーク!

  • 伊那食品工業の塚越寛氏の著書です。
    会社の存在意義が明確になります。
    実行することと、絶対にしないことをどのように明確にしているのかを学べます!

  • やっと読んだ。え?と思う点もあるけど全体的に凄く共感した。当たり前のことを当たり前に継続していくために、自分たちの当たり前"を明確にし共有しているところが肝かも。健全で健康な組織は継続への第一歩"

  • 読了、48年間増収増益の寒天メーカーの話。どのエピソードにも「遠きをはかる」という命題がぶれていない。短期的な利益やブームに一切乗らず、社員をファミリーとして、会社永続こそ社員の幸せという・・・これこそ日本企業と思ったし、いまの自分の考えと同じ、お客様も上司も部下も家族と思って接しています。

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著者プロフィール

伊那食品工業会長。1937年長野県生まれ。高校在学中に肺結核を患い、中退。3年の療養生活を余儀なくされた後、57年に木材会社に就職。翌年、子会社で事実上経営破綻状態だった寒天メーカー、伊那食品工業の立て直しを社長代行として任される。経営再建を果たし、83年に社長、05年に会長に就任した。相場商品だった寒天の安定供給体制を確立。家庭で簡単に寒天菓子作りが楽しめる「かんてんぱぱ」シリーズの開発や、医療、美容市場の開拓などで48期連続の増収増益を達成するなど、大きな実績を上げる。「社員を幸せにし、社会に貢献すること」が、企業経営の目的という信念を持つ。それを実現する方法として、外部環境に左右されることなく、毎年少しずつ会社を成長させる「年輪経営」を提唱している。トヨタ自動車の豊田章雄社長も「年輪経営」に共鳴しており、企業経営者などの視察が絶えない。社員数約500人、16年12月期の売上高191億800万円、経常利益16億1700万円。

「2017年 『「いい会社」ってどんな会社ですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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