ニトロちゃん

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 90
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334976071

作品紹介・あらすじ

あなたのクラスのにもいたかもしれない、ちょっと変わった女の子の話。

感想・レビュー・書評

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  • 病気について理解しているとはいえない私ですが、とても考えさせられる内容。自分の昔を振り返って、似ていると感じる部分も多いと感じる場面も多かった。

  • 発達障害について、マンガを通して知ることができました。
    物事がどのように見えているのか、物事をどのように捉えているのかを知るには非常に良い一冊でした。
    これは障害を抱えた子のほんの一例であるけれど、周囲の理解が不充分な様子、医療という観点からの早期介入の必要性などを再度気付かせてくれました。

  • クラスにひとりか二人は必ずこういう子がいたよな…。
    (今はもっと増えてるみたいだけど…。)
    先生や周りからの叱責もやはり現代に近くなるほど陰湿でエグイ感じだな…。
    障害を抱える当の本人がどう感じ、どう思っていたか(いるか)を表現できるようになるというのは重要ね。
    どれだけ想像を巡らせて、動きを見てても推察のしようがないことも多いと思うので、やはり当人に語ってもらうしかわからないものね。
    周りにできることはそれを表現できるよう根気よく教え、待つしかない…。(先生だけでなく、親も兄弟も友人もご近所さんも赤の他人も。)
    人間を育てるというところに「効率」を持ち込んじゃ歪むだけだものねぇ…。
    「障害は福の神だから大事にしろ」という教えがある。
    万事うまく回り、深い見識とも出会える教えだと思う。

  • いい先生にあたる、あたらないっていうのは運なんだ。毎週遺書を書く日々ってどんだけつらいのか。

  • AS、AD/HD、LDの発達障害を持った作者の幼少時から中学卒業までの実話を元にしたエッセイコミック。
    先生はクラスの絶対君主でどんな理不尽な暴力を受けてもそれがそのクラスのルール。
    そんな時代が確かにあった。
    家だけが普通の子で居られる場所だから外で受けた苦痛を言わない。凄く解って痛々しかった。
    ニトロちゃんがまとも先生に出会えて本当に良かった。
    始終重い話でしたが気持ちの良い終わり方でした。

  • 発達障害。
    わかりやすく重く明るい。

  • 最近は障害者本人が自身のことについて書くという事が増えたみたいで、やっぱり周りの健常者が書けないことを本人達は書けるんだろうし、そうしたものは説得力が違うなあとも思うのです。

    沖田×華の作風はギャグだから始終笑えるし(ただし本書は重い内容)、マイナスイメージの障害が、面白いものに変わっていく。

  • アスペルガーのことを少し知っているので、最初は、「あ~そうだよね」「あるある~」と読んでいましたが、徐々に、辛くなってまいりました。

    今は、そこまで暴力を振るうような大人は学校には居ないと思いますが
    (いないと信じたい)やっぱり、「じゃぁ、どうしたらいいの?」と思われる大人はたくさんだし、アスペルガーの彼らが生きにくいことは変わらないだろうし、ちょっとした誤解から、それこそ友達同士の関係が激しく崩れていることは容易に想像できました。


    最後に良い先生に出会えてよかった、と心から思いました。

    ニトロちゃん、よく生きた。
    で、良い仕事に巡り合ったね。

  • マンガです!!
    発達障害(またはそれらと関連する障害)について、
    これほどわかりやすい本はないかも…ぜひ!

    【熊本大学】ペンネーム:カサダ
    ☆この本は熊本大学附属図書館中央館にあります。 
     請求記号 378 O,52

  • 「みんなと違う、発達障害の私」

    人に触られるのは嫌いだけど
    他の子よりも成長が早いくらい
    ニトロちゃんは良い子
    よく食べよく眠り
    大きな病気もせず
    何にも問題がないと思ってました

    どこから見ても普通の健康的な女の子
    でも本当は少しだけ違っていたのです

    ニトロちゃんには
    生まれつき「見えない」障害がありました。
    アスペルガー症候群とLD(学習障害)とADHD(注意欠陥多動性障害)です。
    このことを親も先生も分からないまま
    ニトロちゃんは小学校に入学しました

    というプロローグで始まるエッセイ漫画。
    一見普通に見えるからこそ、困ったことをしてもそれが何が悪いのか分からないニトロちゃん。
    切ないエピソードが沢山あって胸が痛くなりました。
    「変わった人」「人の気持ちが分からない人」
    それで終わらずにそういう人たちにも出来る限り「普通」に接したい。出来れば理解したいと思いました。

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著者プロフィール

1979年、富山県生まれ。漫画家。『透明なゆりかこ』(講談社、既刊8巻)で第42回講談社漫画賞(少女部門)受賞。

「2020年 『父よ、あなたは…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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