死ぬ気まんまん

著者 :
  • 光文社
3.88
  • (38)
  • (64)
  • (38)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 379
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334976484

作品紹介・あらすじ

「あたし、まだいーっぱい言いたいことがあるのよ」元気に逝った佐野洋子が残した鮮烈なメッセージ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 癌の宣告を受けて入院した日々の記録「知らなかった」
    そして癌が再発してからのエッセイ「死ぬ気まんまん」
    神経科クリニックの理事長、平井達夫さんとの対談。
    の3部からなる本。

    入院した日々の話は治療の様子について書かれていたりしますが、どれもご自身のユーモアをまじえて、重くならないように書かれています。
    そして大体は入院中に出会った他の患者さんとのやりとりについて書かれていて、それが面白かった。
    「あなただから話すけど・・・」と身の上話をする婦人の話。
    神様を信じる女性の話。
    ヤクザらしき男性の話。
    面白いんだけど、やはりどこか悲しい。
    そしてエッセイ「死ぬ気まんまん」は余命を宣告されてからの心情や思いが書かれている。
    赤裸々に。
    所々とりとめもない書き方になっているのは元々そういう文章なのか。
    それとも病気の進行のせいなのか。
    とにかく、率直な言葉で書かれているので、読んでいて苦手だとか嫌悪感を感じる人もいるかもしれないと思う。
    だけどケチな友人に対する見方も、病院で知り合った人たちとのやりとりにも、すごく人間くさい温かさと繊細な感覚を感じる。
    ご自分の死をまっすぐに見つめ受け止めて、そして死について率直に、カラッと書かれた本。
    だけど、やはり読んでてどこか悲しいと思ってしまう。
    作者の事が好きだと思ったからかもしれない。

  • 請求記号:914.6/San 資料ID:50062266
    配架場所:書庫入り口横 学生選書コーナー・指定図書

  • 2010年に亡くなられた佐野洋子さんのエッセイ。
    これまでのエッセイと重なる内容もありますが、手術を担当した医師との対談なども載っています。
    しかし相変わらず口が悪い(苦笑)
    でも佐野洋子さんの本音は読んでいて気持ちがいいんですよね。
    よくぞ言ってくれましたって感じ。
    死と向き合い、死を見つめ、多くの死を体験してきた佐野さん。
    タイトルの「死ぬ気まんまん」は、佐野さんの息子さんが母親を見て思わずつぶやいた言葉なのだそうです。
    面白いエッセイでした。

  • 確かに面白い、ぐいぐい読めてしまう。しかし文章としては言葉が足りていないというか、説明不足でしょうか。もっと緻密に書いてあるほうが好みかしらん。佐野洋子さんの友達だという物を欲しがり、ねだり、叶わないとなるとヒステリックになるけったいな女性。私ならこんな人と一緒にいたら気が変になるか、側にあるもので軽く刺してしまいそうになるでしょうね。 後半に出てくる「あなたにだから言うんだけど」と自分の人生を語る老婦人の話もまたうっとおしく、辛抱強く聞く佐野さんという人の物凄さを思ってみます。

  • ホスピスが魅力的で。心身ともに弱ってるからそう思うのか。
    ケチの知り合いの下りは、私もそうならないようにしなければと自戒。

  • ☆p.96 平井医師:人間は50から55歳くらいまでは遺伝子が生存・生殖モードで元気に仕事ができる。それを過ぎると、肉体的、精神的な欲望も衰える。
    ☆代表作:100万回生きたねこ、おじさんのかさ、わたしのぼうし、エッセイ「神も仏もありませぬ」で小林秀雄賞。
    ☆関川夏央が最後に書いている『「旅先」の人』というタイトルの解説がなかなかいい。

  • 読者を意識してないような、言いたいことをどんどん書いていったようなエッセイです。
    ある程度年をとらないとわからない話が多いけれど、わかりすぎても辛そうです。

  • 914
    3/9の選書ツアーにて購入

  • 死について語っているのに、なぜか笑えてしまう面白さだった。自分もこんな感じであっけらかんと死にたいですね。

  • 死を前にして 妙に高揚してみたり すべてのものに感激してみたり 救いを求めて 仏を考えたり やっぱり 痛みを恐れたり さばさばしているようで ちょっと気弱な少女が見え隠れする やっぱり 佐野さんはとても可愛い人 だったなぁ 愛らしい人です

全78件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

さの・ようこ――1938年、中国・北京で生まれ、終戦後、日本に引き揚げました。1958年、武蔵野美術大学に入学。1967年、ベルリン造形大学でリトグラフを学びます。著書の絵本では、ロングセラーとなった『100万回生きたねこ』(講談社)や第8回講談社出版文化賞絵本賞を受賞した『わたしのぼうし』(ポプラ社)ほかがあります。童話にも、『わたしが妹だったとき』(偕成社)第1回新美南吉児童文学賞受賞作などがあり、そのほかに『ふつうがえらい』(新潮文庫)をはじめとするエッセイも執筆、『神も仏もありませぬ』(ちくま文庫)では第3回小林秀雄賞を受賞しました。2003年、紫綬褒章受章。2010年、永眠。享年72。

「2018年 『ヨーコさんの“言葉” じゃ、どうする』 で使われていた紹介文から引用しています。」

死ぬ気まんまんのその他の作品

佐野洋子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

死ぬ気まんまんを本棚に登録しているひと

ツイートする