- Amazon.co.jp ・本 (330ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334976712
作品紹介・あらすじ
『走れメロス』の「友情物語」がそらぞらしく感じる理由は。『坊っちゃん』は痛快愉快と見せかけた不思議で哀しい物語。支配する「母」の姿が反映された鴎外の切ない『舞姫』。究極のスパイが「秘密」=「弱み」をすべて暴いたら?名作の定説を覆す驚きの新解釈。だから、本は面白い。
感想・レビュー・書評
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あまり面白くなかったので読書中止。
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誰でも一度くらいは抱いたことのありそうな疑問に、ブッキッシュを自認する著者が古今東西様々な本を携え挑むといった体裁。
著者のいい意味でのいい加減さのためか、出てくる本が立派な古典でもあんまり肩が凝らずに読めた。ときどき眠くなったけど。
ほんとに筆に任せて、あんまり考えないでどんどん書いてるスピード感がそのまま読書のスピードとシンクロして、まあまあ心地よかった。 -
●友情、冒険、悪女、酒、ちゅうに(…)、スパイ、釣り、天(神だったり神じゃなかったりする)などなど、各章ごとに設定されたテーマに沿って、さまざまな本を取り上げつつ、ああだこうだとのたまわってる(いちおう)ブックガイド。
・・・つかこの各章テーマ決めたの誰だよ? なんて娯楽小説スキーに特化したベタチョイス(´Д`;)
お題に恋とか戦争とかがないのは著者の苦手ジャンルなのか、編集者が受けないと判断したのか、さてはて。
●選ばれてるのは比較的古典(というか評価の定まった作品)ばかりなので、近刊本の評価を知りたい方には向きません。
とりあえずモームの『アシェンデン』とドゥシュコ・ポポフの『ナチスの懐深く 二重スパイの回想』は読んでみたいと思いました。両方実録スパイものってあたり、マジでベタ嗜好ですな私。
酒はうだうだ言ってないで飲みゃいいんだよ飲みゃ!(゜Д゜) -
2012.1.4
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楽しそうだなぁ。自分がふと感じた疑問やこだわりを、古今東西のあらゆる本を紐解きながら解明していくというのか、追求していくというのか、はたまた弄繰り回して遊んでいるのか、とにかく大岡玲氏の嬉々として楽しんでいる顔がありありとイメージできます。ブッキッシュなる言葉も初めて知ったんだけど、うーん、あこがれる。