日本企業復活へのHTML5戦略 アップル、グーグル、アマゾン 米IT列強支配を突き崩す

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334976828

作品紹介・あらすじ

モノ作りニッポンが「世界の下請け工場」と化す前に時代をリードする新たなプラットフォームを創り出せ。HTML5があらゆる産業にもたらす「次世代ビジネス」のヒントを先取り。一般読者と企業関係者に向けて書かれた初めてのビジネス戦略書。

感想・レビュー・書評

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  • HTML5によりウェブが変わる。見るものから何かするものになり、OSの代わりにもなりうる。企業のプラットフォームとしてより発展する可能性を秘めている。

  • 読みやすい入門書。この先、HTML5のことを詳しく知るには技術的な書に当たる。標準化の動向は今後も注視する。

  • デジタル家電関連の仕事をしてきた日本企業の一人として、共感できる話、耳の痛い話、やはりそうだったのかと思う話もあり、とても参考になりました。特に、最後のQ&Aは、オジサンにはとても役に立つと思います。
    小林氏の「ウェブ進化 最終形」も以前大変興味深く読ませて頂きましたが、本書は、結構、我々の身近な案件や体験してきた案件と、HTML5の関係が鮮明に描かれており、面白さを通り越して、危機感を抱きました。
    でも、著者が言う様に、しっかりと、歴史から未来、技術の意味するところ、顧客価値、自分達の強み等を理解して、チャレンジすれば、日本企業にもチャンスはあるとも感じました。

  • Apple, Google, MicrosoftのHTML5導入による「思惑」と「落とし穴」が分かりやすく、印象に残った。

    Apple: (+) Adobe社排斥に成功、(-)自社プラットフォームをすり抜けるアプリベンダが登場
    Google: GoogleDocs提供によりMS社の勢力を弱めた、自社OSをすり抜けるアプリベンダが登場
    MS: 時代遅れというイメージを払拭、

    そして各社の思惑の相互作用により、結果的にHTML5は一社が牛耳るプラットフォームにはならないという主張だ。

  • アップル、グーグルなど世界を支配した巨大なプラットフォームビジネスに対抗するビジネスを生み出すカギとして注目されているのが、HTML5による次世代ブラウザ。要するに、ブラウザさえあれば、端末もプラットフォームもアプリも関係なく、様々なことができるようになるということ。
    これって、かつてパソコンで、アプリを購入してインストールするのが当たり前だったのが、Javaスクリプトの進化でブラウザで何でもできるようになったことに通じる変化だと思っている。
    個人的に、この技術には現在最も注目しているのですが、本書では技術に偏らず、背景、関連各社のビジネスモデルなどをわかりやすく仮説されていて、良書だと思いました。

  • それぞれの企業の思惑と今後の方向性がわかりやすくまとめられている。ただ、今後の日本企業の戦略という意味では「HTML5で頑張れ」以上のことは言っていない。■日本企業はもともと技術力はあるけど、それを活かすアイデアやマーケティングが下手すぎる。技術ありきのサービスじゃなくて、需要ありきのサービスという考え方の変換ができないと、HTML5を使ったところで巻き返しはない。著者の「HTML5で新たなプラットフォームを作れば勝てる!」みたいな主張ではダメなんじゃないだろうか。

  • 戦略というほどでは

  • 頭の整理のために。

  • google.appleに、対抗してhtml5でプラットホーム作ろうと言うはなし。解決には、成らない。日本みたいにアプリに金掛けないなら、使われない。

  • HTML5を使えばプラットフォームの垣根を超えられるのでアップル,google,amazon等の独占を破れる!という話.
    ただ,アップルの強みはハード+ソフト一体となったUXだと思うのでこれだけではアップルのプラットフォームを突き崩すのは難しいかと.

    スマホ,タブレットというパラダイムを転換させることが必要.その上でオープンなプラットフォームの上にどのようにエコシステムを築いていくか.

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著者プロフィール

1963年群馬県生まれ。KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業、同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。著書に『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』『ゲノム編集とは何か 「DNAのメス」クリスパーの衝撃』『仕事の未来 「ジョブ・オートメーション」の罠と「ギグ・エコノミー」の現実』(以上、講談社現代新書)、『ブレインテックの衝撃 脳×テクノロジーの最前線』(祥伝社新書)、『「スパコン富岳」後の日本 科学技術立国は復活できるか』(中公新書ラクレ)など多数。

「2022年 『ゼロからわかる量子コンピュータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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