ちいさなちいさなわが子を看取る NICU「命のベッド」の現場から

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334977368

感想・レビュー・書評

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  • 今、中3の息子を早産の未熟児で出産した私、病院に断られ続けて、県外の病院へ搬送されました。あの時の不安な気持ちは今も忘れていません。

    自分が難しい病気になるのと、子どもがなるのでは受けとめ方も違うと思います。

    何が正しいのか、どうするのがいいのか、誰にもわからないし、決断は困難なことが多いはず。

    いのちと向き合うことは大切なことなのに、普段はほとんど考えていないんだとつくづく思いました。

  • もうずいぶん前の話だけど、僕の子も出産直後からNICUに入っていた。当時は自分の子が無事退院することを願って見舞うばかりで、あまり周囲のことに気が至らなかったけれど、より重篤に見える子はたくさんいたし、退院できなかった子もいたのかもしれない。
    そのNICUが、今(というより、ここしばらく)危機を迎えている。本書は、NICUを退院できなかった子とその家族の話を軸にしたテレビ取材を元に書かれているが、その取材では掘り下げられなかった「飛び込み出産」がNICUのベッドと人手を圧迫していることに触れている。数年前は退院できる状況までじっくり看られたような子も、ベッドの圧迫で転院を余儀なくされたりする。それは「人道的見地」から受け入れた、妊婦の自覚がない母親による飛び込み出産が一因だという。
    増床や医師不足に、一市民として直接取り組めることは少ないが、せめて周りの妊婦に、しっかり検診を受けてもらって飛び込み出産を避けてもらうようなことは出来るだろう。
    「まさか自分のところでも、ニュースと同じようなことが起こるとは思わなかったので」という登場人物の言葉があるように、すでにわかっている問題が、いつか自分の身に振りかかることは普通にあるのだ。
    しかし、個人の問題と社会的な問題をうまく切り分けるのは本当に難しい。著者もその線引きに苦労したのではないか。切り分けなくてもいいのだろうか。我が事を投影すると、とたんにわからなくなる。逆に言えば、投影できなければずいぶん想像力が縮んでしまうということだ。

  • 乳児の終末期医療という、大きな矛盾を抱えた問題をまっすぐに取り上げた本。看取りの場としてのファミリールーム。どう感じて、どう考えたらいい?

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