神さまたちの遊ぶ庭

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 909
レビュー : 133
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334978075

感想・レビュー・書評

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  • まず、かわいい表紙にひとめぼれです♪

    それと宮下さんのキャラが~!!
    私が今まで読んだ作品から受けるイメージとは、だいぶ違っていて驚きでした。

    一年という期間限定で北海道のトムラウシという僻地にお引越しした宮下家。

    日々の暮らしの様子がほんとに楽しそうでね、明るくオチまでついていたけど、実際は言葉にできないつらいこともたくさんあったんだろうなぁ…(不整脈からパニック障害なんてね)

    それにしても、ユニークなお子様たちで、特に、”漆黒の翼”と”英国紳士”にはおもわず吹き出してしまった!

    ”北海道”あこがれの地、一度でいいから住んでみたいなぁ。

  • 福井在住の宮下さん一家が一年だけ暮らす事になった北海道の小さな集落トムラウシ。自然に囲まれ、スーパーなどなく、テレビも映らず、全員が顔見知りという陸の孤島での一年を綴ったエッセイ。
    三人のお子さん(中3、中1、小4)が中心となるが、なかなか体験しようにもできない体験ばかりで羨ましくなった。たった一年間だけれど、ものすごく貴重な体験で、一生お子さん達の糧となるだろう。また、お子さん達がそんな特殊な場所に急に放り込まれてもひねくれもせず、実際は悩みもあっただろうが元気に楽しんでいる様子がとても頼もしく微笑ましかった。勿論、元からトムラウシにいた人達も素敵な人ばかりで、そんな恵まれた環境での価値ある一年だったんだろう事がしっかり伝わってくる。トムラウシ…行ってみたいな~。

    ただ、やはり宮下さんのご主人の定職に就かないスタイル?みたいなものには、若干モヤモヤする。

  • 初の宮下さんの作品。何人かの人からおすすめされていて、やっと読むことが出来ました。

    エッセイでこんなに吹き出したり、ほろりとしたのは久しぶりかもしれない。天才肌で飄々としている長男くん、漆黒の翼・英国紳士のボギーくん、動物大好き、ちょっぴり天然な、きなこちゃん。幻(?!)のワンさぶ子、宮下さんと、尋常じゃない量の本を読むだんなさん。

    北海道・トムラウシの厳しく豊かな大自然。その自然と接するうちに、ひとを思いやる気持ちが育まれていく。熱くて懐が深い地域の人々。担任の先生や校長、教頭先生の眼差しがとても温かい。

    読み終えるのが勿体なくって、ゆっくりゆっくり読みました。素敵なエッセイでした。もう長男くんとボギーくんの言動がツボ過ぎて…、気持ちがほんわりと温かくなりました。ありがとう。

  • たくさん笑わせて貰って、時に考えさせられて。
    何回も繰り返して読みたい本になった!

    ご主人、仕事は?!
    長男、受験勉強は?!
    と、私なら心配してしまうけど、いつでも家族をあるがまま受け止めて、優しいツッコミをいれる宮下さん。
    山村留学を思いっきり楽しんでいた宮下さんのことがもっと好きになった(*^^*)

    人って、生活環境がある程度不便であっても、家族と人の繋がりと自然があれば、心豊かに生きていけるんだなあ。
    もちろん全てがうまくいくわけじゃないだろうけど、それでもそれを凌駕する何かがある生活だったんだろうな。

    『羊と鋼の森』での山の描写で「枝先がぽわぽわしている」という表現がすごく好きだったけど、今回のエッセイに同じ表現があって。
    やっぱり実体験から生まれた表現だったんだと、なんだか嬉しくなった(*^^*)

  • 2016 本屋大賞受賞の宮下奈都さんが、一家で大雪山の村トムラウシに山村留学したときの日記エッセイ。

    冬は極寒の超過疎の村、小学校も中学校も全校生徒合わせてヒトケタのような場所。
    山村留学は今の世界に捨てられないものがある人には出来ない、と書かれている。

    主にお子さんの学校が話題の中心。
    超少人数生。
    超ユニークなカリキュラム。
    型どおりのことは出来ないかもしれないが、確実に学ぶ力はつきそう。

    基本的に明るい話で構成されているが、ご主人は極端に人見知りなようだし、宮下さん自身もパニック障害を抱えているらしい。
    作家、という場所を選ばない仕事というプラス要因も手伝っての山村留学であろう。

    人の数が少なく、人間関係が濃密、それが良いとは限らないがプラスに出る部分ももちろんあろう。
    トムラウシの中学を出て下宿して遠くの高校に通うなっちゃんが歩けなくなってしまうエピソードが印象的。
    以下、引用

    "心ってわからない。なっちゃんは嘘をついていない。ほんとうに自分の心と身体のことがわからなかったんだろう。私にもわからない。息子や娘のことも、わからない部分がいっぱいあるのだと思う。わかるふりをしたり、わかったつもりになったりするよりいい。少なくとも、わからないことがある、とわかってよかった"

    全く同感

    • koshoujiさん
      初めまして。これ、いい本でしたね。
      その後、宮下さんのお子さんたちが都会に戻り、どういう子供たちになっているのか、とても興味があります。
      初めまして。これ、いい本でしたね。
      その後、宮下さんのお子さんたちが都会に戻り、どういう子供たちになっているのか、とても興味があります。
      2016/05/24
    • adagietteさん
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。トムラウシ生活から、もう2年?3年?経つのでしょうか。
      そうですね、お子さまたちどう...
      koshoujiさん、コメントありがとうございます。トムラウシ生活から、もう2年?3年?経つのでしょうか。
      そうですね、お子さまたちどうされてるでしょうか。旦那さんも。
      皆さん、元気で幸せでいてほしいですね!
      2016/05/25
  • とにかく笑った!時にほろりときた!

    バスの中でも我慢できずに読んでいたため、必死で笑いをこらえた。きっと不気味な人だったと思う。でも、いい。元気が出たから。学校って、きっとこういう場所。遊ぶことにも真剣、本気モードになれるかっこいい大人がたくさんいるってうらやましいな。

    そして、宮下さんの大らかなお人柄と、マイペースすぎる旦那様、素敵な感性を持ちまくりのお子さん3人。大好きになってしまいました。個人的には次男くんの仮名の変遷がツボ(笑)

    あっという間に読めてしまうけど、とっても大切なことがたくさん散りばめられていた。

    宮下さん、ありがとうございました!!!

  • 一年間、北海道のトムラウジに山村留学をした宮下家の日常を綴った体験記。子供たちや先生たちの素朴な反応に笑ったり、地域のみなさんのほがらかさに読んでいて楽しかったです。宮下さんの、北海道での生活の思いや母として子に対する想いなど様々な思いがたくさんあふれていて、読んでいて胸が温かくなりました。
    装丁がかわいらしくて一目ぼれしました。

  • とても面白かったです!宮下奈都さんの自然の美しさ、トムラウシの人たちの優しさの描写がとても素敵でした!

    こういう表現があの「羊と鋼の森」に繋がっていくのだなぁ……と。あと、由仁さんみたいな現象が起こった子もいましたね。本当に起こりうることなんですね……。

    お子さんたちの発言が可愛らしく、行事や部活、お受験での活躍にはこちらも「すごい! 頑張ったね!」って喜んでしまいました(照)

    北海道から福井に戻ることになり、読み進めるにつれて「この面白いエッセイも終わるのかぁ……」と寂しくなってしまったほど宮下家が、トムラウシが好きになってしまっていました!

  • 北海道の「トムラウシ」に暮らした、作者の宮下さん一家の一年。

    「山村留学」という制度を使って、3人のお子さんたちといっしょに、良く知られている地名で言えば十勝の近く、そして、北海道のほぼ真ん中大雪山のあたりにあるトムラウシという所に住んだ宮下さん。

    学校ありきの移住だから、もちろん学校の話が多いが、素晴しい、夢のような学校だった。
    こんな学校で、みんなが学べたらいいのにと思うが、ずっと1対1の教育を受け続けていると、外に出て順応できないという問題もたまに起きるらしい。
    世の中、いいことばかりではないのだが…

    それにしても、ユーモアあふれる元気で個性的なお子さんたちの言動も面白ければ、毎回入れられる宮下さんの突っ込みも爆笑ものである。
    それと、厳しく美しい自然。
    たしかに、宮下さん一家は、神様の国で1年間過ごしたのでは?と思われる。
    竜宮城に行ったように、帰ってみればこはいかに…
    という事にはならず、戻った「地元」福井では、また地域の人たちに温かく迎えられたらしい。
    とても素敵な本だった。

  • エッセイは初読み。
    宮下さんて、こういう人だったんですな。
    つか、家族がいる人だったのかーー。

    宮下一家の期間限定北海道山奥僻地暮らしが、少しのユーモアと、たっぷりの優しさと、てんこもりの自然体で綴られた一冊。

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プロフィール

宮下 奈都(みやした なつ)
1967年福井県生まれ。上智大学卒業。2004年、「静かな雨」で文學界新人賞に入選し、デビュー。日常に起こる感情の揺れを繊細で瑞々しい筆致で描きだす作品で知られる。『スコーレNO.4』が書店員から熱烈な支持を集め、注目を浴びる。
代表作に、2016年本屋大賞、ブランチブックアワード2015大賞、「キノベス!2016」などを受賞した『羊と鋼の森』があり、2018年6月に映画公開される。ほか、福井からトムラウシに移り住んでいた頃の日々を描いた『神さまたちの遊ぶ庭』や、福井での身辺雑記や本屋大賞受賞前後のエピソードなどを描いた『緑の庭で寝ころんで』がある。

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