神さまたちの遊ぶ庭

著者 : 宮下奈都
  • 光文社 (2015年1月16日発売)
4.13
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  • レビュー :120
  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334978075

神さまたちの遊ぶ庭の感想・レビュー・書評

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  • 福井在住の宮下さん一家が一年だけ暮らす事になった北海道の小さな集落トムラウシ。自然に囲まれ、スーパーなどなく、テレビも映らず、全員が顔見知りという陸の孤島での一年を綴ったエッセイ。
    三人のお子さん(中3、中1、小4)が中心となるが、なかなか体験しようにもできない体験ばかりで羨ましくなった。たった一年間だけれど、ものすごく貴重な体験で、一生お子さん達の糧となるだろう。また、お子さん達がそんな特殊な場所に急に放り込まれてもひねくれもせず、実際は悩みもあっただろうが元気に楽しんでいる様子がとても頼もしく微笑ましかった。勿論、元からトムラウシにいた人達も素敵な人ばかりで、そんな恵まれた環境での価値ある一年だったんだろう事がしっかり伝わってくる。トムラウシ…行ってみたいな~。

    ただ、やはり宮下さんのご主人の定職に就かないスタイル?みたいなものには、若干モヤモヤする。

  • まず、かわいい表紙にひとめぼれです♪

    それと宮下さんのキャラが~!!
    私が今まで読んだ作品から受けるイメージとは、だいぶ違っていて驚きでした。

    一年という期間限定で北海道のトムラウシという僻地にお引越しした宮下家。

    日々の暮らしの様子がほんとに楽しそうでね、明るくオチまでついていたけど、実際は言葉にできないつらいこともたくさんあったんだろうなぁ…(不整脈からパニック障害なんてね)

    それにしても、ユニークなお子様たちで、特に、”漆黒の翼”と”英国紳士”にはおもわず吹き出してしまった!

    ”北海道”あこがれの地、一度でいいから住んでみたいなぁ。

  • 2016 本屋大賞受賞の宮下奈都さんが、一家で大雪山の村トムラウシに山村留学したときの日記エッセイ。

    冬は極寒の超過疎の村、小学校も中学校も全校生徒合わせてヒトケタのような場所。
    山村留学は今の世界に捨てられないものがある人には出来ない、と書かれている。

    主にお子さんの学校が話題の中心。
    超少人数生。
    超ユニークなカリキュラム。
    型どおりのことは出来ないかもしれないが、確実に学ぶ力はつきそう。

    基本的に明るい話で構成されているが、ご主人は極端に人見知りなようだし、宮下さん自身もパニック障害を抱えているらしい。
    作家、という場所を選ばない仕事というプラス要因も手伝っての山村留学であろう。

    人の数が少なく、人間関係が濃密、それが良いとは限らないがプラスに出る部分ももちろんあろう。
    トムラウシの中学を出て下宿して遠くの高校に通うなっちゃんが歩けなくなってしまうエピソードが印象的。
    以下、引用

    "心ってわからない。なっちゃんは嘘をついていない。ほんとうに自分の心と身体のことがわからなかったんだろう。私にもわからない。息子や娘のことも、わからない部分がいっぱいあるのだと思う。わかるふりをしたり、わかったつもりになったりするよりいい。少なくとも、わからないことがある、とわかってよかった"

    全く同感

  • 一年間、北海道のトムラウジに山村留学をした宮下家の日常を綴った体験記。子供たちや先生たちの素朴な反応に笑ったり、地域のみなさんのほがらかさに読んでいて楽しかったです。宮下さんの、北海道での生活の思いや母として子に対する想いなど様々な思いがたくさんあふれていて、読んでいて胸が温かくなりました。
    装丁がかわいらしくて一目ぼれしました。

  • エッセイは初読み。
    宮下さんて、こういう人だったんですな。
    つか、家族がいる人だったのかーー。

    宮下一家の期間限定北海道山奥僻地暮らしが、少しのユーモアと、たっぷりの優しさと、てんこもりの自然体で綴られた一冊。

  • 宮下家のかけがえのない一年。
    なにより、こどもたちにとってこの先きっと何年たってもここで暮らした一年が心の一つの柱になるだろう、とそう思う。
    なぜこの町だったのか。
    きっと運命だったのだろうね。神さまがここで過ごすがよい、と導いてくれたんだろうね。
    厳しい冬に耐えられるのだろうか、という心配も、大きなお世話だったようで。
    今、ここにある毎日を、全力で楽しむ宮下家の人々がステキすぎて。

    自分の生きている意味とか、進むべき道とか、そういうあれこれに悩んでいる中高生にぜひとも読んでもらいたく。
    そしてそういう子どもを持つ親たちにもぜひ。

    いや、違うな。世の中には、こういう「毎日の楽しみ方」もあるんだよ、と全方位に向かってオススメしよう。

  • とにかく笑った!時にほろりときた!

    バスの中でも我慢できずに読んでいたため、必死で笑いをこらえた。きっと不気味な人だったと思う。でも、いい。元気が出たから。学校って、きっとこういう場所。遊ぶことにも真剣、本気モードになれるかっこいい大人がたくさんいるってうらやましいな。

    そして、宮下さんの大らかなお人柄と、マイペースすぎる旦那様、素敵な感性を持ちまくりのお子さん3人。大好きになってしまいました。個人的には次男くんの仮名の変遷がツボ(笑)

    あっという間に読めてしまうけど、とっても大切なことがたくさん散りばめられていた。

    宮下さん、ありがとうございました!!!

  • 北海道の「トムラウシ」に暮らした、作者の宮下さん一家の一年。

    「山村留学」という制度を使って、3人のお子さんたちといっしょに、良く知られている地名で言えば十勝の近く、そして、北海道のほぼ真ん中大雪山のあたりにあるトムラウシという所に住んだ宮下さん。

    学校ありきの移住だから、もちろん学校の話が多いが、素晴しい、夢のような学校だった。
    こんな学校で、みんなが学べたらいいのにと思うが、ずっと1対1の教育を受け続けていると、外に出て順応できないという問題もたまに起きるらしい。
    世の中、いいことばかりではないのだが…

    それにしても、ユーモアあふれる元気で個性的なお子さんたちの言動も面白ければ、毎回入れられる宮下さんの突っ込みも爆笑ものである。
    それと、厳しく美しい自然。
    たしかに、宮下さん一家は、神様の国で1年間過ごしたのでは?と思われる。
    竜宮城に行ったように、帰ってみればこはいかに…
    という事にはならず、戻った「地元」福井では、また地域の人たちに温かく迎えられたらしい。
    とても素敵な本だった。

  • 宮下さんの作品は「スコーレno.4」がとっても好き!
    そんな宮下さんのエッセイ。

    エッセイってそんなに好きじゃないのですが、この作品は本当にエッセイなの?!と思うくらい波乱万丈です。

    ご主人が突然提案する「山村留学」。

    その行き先は北海道のトムラウシという豪雪地帯です。

    一年限定ということで、恐る恐る行ってみたトムラウシ。

    予想通り…いや、予想以上に、とんでもなく寒~い日々に悪戦苦闘している宮下さんの様子、ご家族の様子が素敵です。



    小、中学合わせて全校生徒が10人ちょっと。

    とにかく少ない人数だからこそできること、できないことがあるんだなぁ。

    過去に遭難者も出たという山登りはまさに命をかけた挑戦という感じではらはらしました。



    そんな割と過酷な環境の中でのびのびと感性を発揮している3人のお子さん達が素敵でした。

    私は次男君が「あまりエッセイに俺のことを書かないで」と言ったくせに、では仮名は何にする?と聞いたら「漆黒の翼」と、答えたことが一番ツボでしたね~(笑)

    その後も「やっぱり変えて!」で「英国紳士」で、最後に「ボギー」ですから(笑)(笑)



    そんな中、中3、長男君が一番成長してそう~。

    ラスト、卒業式のシーンでは感動しました。

    うっ、うっ… 成長したねしょぼん



    宮下さんが作中で書いていましたが、「ここで暮らせる人と暮らせない人がいると思う。」

    確かに~。

    私自身はどんな過酷な環境もワクワク楽しめる人になりたいなと感じました。

    だって、こんな経験、した人しか感じられないことが盛りだくさんだと思いますものね

  • 北海道トムラウシで過ごすほのぼのエッセイ。素敵すぎる。幻想的すぎる。

    子供たちが面白くて、リアルよつばと!っていう表現がしっくりくる。とりあえずむすめさんを下さい。

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