- Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334978563
感想・レビュー・書評
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文学者の発言にも当たりハズレあり
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何にも印象に残っていない
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914.6
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吉本ばななさんとジョン・キムさんの対談本ですね。
あまり自己主張しない日本人に対して
ジョン・キムさんが好意的に感じているという所が興味深い。
「ときには液体のように柔軟になって、自分と他者を区別せず、融和的にやっていける姿勢。それもまたある種の強さ。」
これも上記のレジリエンス的な考え方ですね。
そうすると日本人のあいまいな態度というのも
レジリエンス的な生き方ともいえるのかも。
話は変わってばななさんの言葉。
「これまでは、何でもしてあげる事が優しさだと思っていました。でもできないことを「出来ない」と心から思えるという愛情のカタチもあるということを学びました。」
同時期に家族を相次いで亡くされた時に思った言葉だそうです。 -
ばななさんの本はたいてい読みたくて、
近所の本屋にいったら二冊も買ってしまいました。
ジョン・キムさんをこの本で初めて知りましたが
とても興味深い方だなあと思いました。
愛についての語らいがとても考えさせられました。
依存、自立、嫉妬心、内観、潜在意識・・・
どれも今私がとても興味を持っているトピックだったので、何度も何度も読みました。
これからも折々に深めていきたい。
きっと読み返して包んでもらったり、背中を押してもらったりする、そんな本になっていく気がしています。 -
ジョン・キムと吉本ばななの対談を通じて、幸せとは何かについて、言葉を選んで研ぎすまして行ったような作品。
命や健康は、命があって健康なうちはそのありがたみが分からない。喪失してはじめてその大切さが分かる。これはよくある話。もし、失う前に気がつくことができれば、日常をもっと幸せに生きられる。「幸せは自ら創造するものであって、人から与えられるものではないと思うんです。」と続く。ここが、本書の最大のポイントと言ってよいと思う。視点を変えることで、幸せであることを再認識する行為、他人と比べたり、他人にどう見られるかではなく、自分が感じる幸せに素直であることが大切なんだと思う。
その他の内容は、人生は目標なんて必要無い。大切な人は、生きているだけで良いと、信念を貫いてくれてさえいれば良いと思っているはず。自分らしく、バイアスかけずに生きて行こうということ。
ジョン・キムさんと同じように感じていることがあった。それは、海外に出た時の感覚だ。自分以外は、知り合いゼロの環境において、自分自身が試され、そして自分との対話を深めるきっかけになる。それが、大きな成長ドライバーになるというところ。韓国から日本に出たことで人生が変わったと。それは、自分自身も、中国に出たときに人生が変わったんだと思う。孤独だなと思ったことも、逆に孤独じゃないじゃんと思ったことも。その経験は、結局、楽しいことを、想いっきりやるということに尽きるという結論を導いてくれた。しかも、あっさりと。澄んだ水のような気持ちになったのを覚えている。その感覚はたぶん心の奥底にいて忘れないとは思うけど。時々、テーブルの上に置くかのように、思い出している。