- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335313066
感想・レビュー・書評
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我々、税理士は常に実務として税務にかかわっています。
一方で学問として税務や税金を考える職業の人もいます。
税務を学ぶことと、租税を学ぶこととは微妙に異なることも多いようですが、税金ということでは同じかもしれません。
税理士試験などで学ぶ税務は会計を中心にした勉強です。この本の中でもなぜか租税法に関するものは法律の分野ではなく、会計の分野の本棚にあるという文章がでています。
税務=租税法=法律学という数式はなかなか浮かばないものですが、確かに税法という法律に則って税務処理を行っています。
この本は、大学の租税法の生徒の視点から身近な税務に関する論点を形で説明がされています。わかりやすいというかとっつきやすいということは確かにいえますが、逆に遠まわしでわかりにくい点もあります。
実務では直線的で、ある程度わかりやすさが求められますが、学問は遠まわしで面倒くさい…そんなものかもしれませんね。 -
租税法を学びはじめた大学生2名(女性),そのうちの1人の従兄でロースクール生,租税法の担当教員などの会話形式で書かれた本。税法の考え方がわかりやすく伝わってくる本です。税法に興味がある方に,1冊目の本として(著者は0冊目と言っています)おすすめです。
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税法の入門書としてかなり良い出来だと思う。租税法というと計算ができなければ話にならないようなイメージだが,まずは,法律論として議論をすべきテーマがあることを説明してくれている。と同時に,良く耳にする租税用語について事例を交えて解説してくれている。
全3部構成で,1〜2部はおそらく1日で読める。3部は少し手を動かして考えながら読まなければならないが,まずは結論部分を読んでから2回読むとよくわかる。元々薄い本であるし,2回読んだとして大して時間はかからない。
対談形式で話が進んでいくので,そのような文章の作り方に嫌悪感を抱く人は仕方がないが,そうではなく,租税法に興味があるのなら是非読むべき。この次に税理士春香シリーズに進み,その後,しっかりとした基本書を読めばよいのではなかろうか。 -
およそ租税法を知らない人のために書かれた、真の入門書といえる逸品である。
筆者の好みもあり、若干ライトノベル風の作品に仕上がっているが、内容は平易なところから書かれていて、繰り返し読むならば正しく租税法の世界に入っていくことができると思われる。
とはいえ、あらゆる法律の学問と同じく、租税法を一応勉強したといえるためには、それなりに勉強を重ねなければならないのであるが。判例と条文(法律だけでなく、通達も)、教科書の反復によってのみ、租税法の能力が上がっていくのである。
本書は、適宜法律や判例に触れており、その重要性が理解できるように書かれている。このように、心構えも教えている点で、優れている。 -
2008年1月12日終了。
本当に入門の入門です。
会話形式で、柔らかい感じの入門書。
会計の資格を持っている人には
ちょっとやさしすぎるかな、という感じです。