- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784335313240
作品紹介・あらすじ
●主権者として「憲法」に向きあうためのヒントが詰まった定番の入門書、待望の最新版!
これから憲法の勉強を始めようとしている人にとって、高校の授業でも習った「憲法」は、数ある法律科目の中でも一番とっつきやすい科目だと思われているかもしれません。しかし、いざ憲法の学習に臨んでみると、民法など他の実定法とはずいぶん肌合いが異なり、何だか勝手が違うと思われるのではないでしょうか。
本書は、日本国憲法の理念や制度を概説したり、体系的論述を展開したりといった抽象的で退屈な本ではありません。尊属殺人重罰規定違憲訴訟などのエポックメイキングな事件・出来事をとりあげ、ときに憲法を考えるうえで欠かせない政治や社会とのかかわりにも幅広く言及しながら、その学び方や心構えをやさしく解説。憲法に初めて向きあうときに感じる戸惑いや疑問が氷解して、主権者としてのリテラシー=「憲法感覚」が自然に身につく、高校生や社会人にもお勧めの入門書です。
第3版以降の憲法裁判の活性化や、法科大学院制度の現状、そして「平和主義」や「立憲主義」のあり方が問われた昨今の情勢をふまえた最新版。
感想・レビュー・書評
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これから「憲法学」を学ぼうとする者への心構えについて示した入門書。常に問題提起が張り巡らされる形式。
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プレップシリーズの例に漏れず、『憲法入門の入門書』
ただでさえ抽象的な法律の中でも、最高に抽象的でわかりにくい憲法に対して接近するための第一歩。
憲法は国の根本といっても良いほど大切なのに、普通の人が憲法について考えるのはものすごく難しい。
そのためのフックになってくれる良書。 -
本書は、憲法にまつわる重要事項をまとめた入門書ではなく、憲法学ではいったいどのような問題があつかわれているのかということを、尊属殺人事件の裁判例などを例にとりあげながら、わかりやすく解説している本です。
さらに、裁判による以外の方法で憲法に関する問題を解決するために、政治やわれわれ国民がどのようにかかわっていくべきなのかという問題にも触れられており、憲法を取り巻く問題について、より広い観点から読者が自分で考えるための手がかりを提供しています。
いわゆる入門書とは少し違った切り口から、憲法を学ぶことの意義について考えなおすことのできる良書だと思います。